SAPジャパン国内製薬業界向 けソリューション「SAP BMP」を開発

2000年11月8 日 by SAP News 0

~SAP R/3による国内初の製薬業界向け統合システム参照モデル~

TokyoSAPジャパン株式会社(代表取締役社長:藤井 清孝、本社:東京都千代田区大手町1丁目7番2号、以下SAPジャパン)は、自社ERPパッケージ製品SAP R/3の製薬業界向けソリューションの核として、SAP製薬基本モデル(以下,BMP:SAP Basic Model for Pharmaceuticals)を開発しました。BMPを活用することにより、R/3の導入に2~3ヶ月の期間短縮をはかることができます。販売価格はモデル一括が4千万円(R/3ライセンス料金は除く)で、本日(11月8日)より正式出荷が開始されます。

BMPは、複数の日本の製薬会社で実際に本稼動しているSAP R/3システムと、コンサルティング・パートナ会社が提供している導入モデルとをベースに開発されました。(詳細は別紙の Fact Sheetを参照下さい)。BMPは日本の製薬会社の業務要件に対応した「*GMP適合の効率的な生産」や、「*JD-NET対応の販売管理」などを特徴としています。ユーザはSAP R/3導入プロジェクトでこのモデルを参照・検証することにより、新しい業務プロセスとシステムを効率的に設計・開発することが可能となります。

SAPグループは世界的にも製薬業界を重要視し、ユーザ会の要望に対しても積極的に対応して新機能を開発・提供しています。このようにSAP R/3の機能適合度が高まり、適用パターンも整理される中で、SAP R/3導入プロジェクトの効率化、さらにはトータルコスト削減のために複数ユーザ間でのシステム運用・保守の共同化の基盤確立にユーザの強い関心が集まるようになりました。SAPジャパンは、BMPにより中堅規模の企業でのSAP R/3導入が更に促進されると考えています。

国内製薬業界でのSAP R/3採用企業は、大手・準大手および外資を含めて20社を越えています。これらの豊富な事例と経験をもとに、「SAPジャパン・ユーザーグループ(*JSUG)」の医薬品部会(22社参加)は、ビジネス・プロセスとR/3適用の標準化を進め、SAPに対して共同で機能上の開発の要望をまとめました。(*印は、「参考」をご参照下さい。)


BMPに含まれているロジスティクス関連の特徴的な機能には次のようなものがあります:

生産計画/管理(PP)

品質管理
(QM)

在庫/購買管理(MM)

旬別生産計画,ロット管理,有効成分管理,使用期限管理,
ライン別補給計算,版管理,原材料ロット引当,プロセス指示,品質検査処理,電子バッチ製造記録, 出荷判定
販売管理
(SD)
JD-NETデータ処理(受発注,仕切書,品切れ,
商品コード連絡,価格連絡),出荷日決定,品切れデータ対応

会計関連では次の基本機能が含まれています。

財務会計(FI) 売掛金管理,買掛金管理,総勘定元帳,旅費管理
管理会計(CO) 原価管理,間接費管理,収益性分析

<参考>

GMP適合の効率的な生産

GMP(Good Manufacturing Practice)は、医薬品の製造および品質管理に関する基準です。人為的誤りの最小限化、汚染と品質変化防止、高度な品質保証の3要件を定めています。これらの要件に適合した効率的生産システム構築するためには、「計画主導(プッシュ型)の生産」と「作業のための情報と物がジャスト・イン・タイムで届くこと」を支援する情報システムが必要になります。BMPでは、このシステム要件に対応したシナリオを提供しています。

JD-NET対応の販売管理

JD-NET (Japan Drug NETwork)は、製薬会社と医薬卸会社との間の電子商取引を行うためのEDIシステムです。製薬業界での受発注データの大半は、現在このシステムで処理されています。BMPではEDIサブシステムを介したR/3とJD-NET間のデータ送受信統合ソリューションのシナリオを提供しています。

SAPジャパン・ユーザー・グループ(JSUG)

SAP製品に関するビジネスソリューション情報の共有と会員相互の交流およびSAPのグローバルに直接的にユーザの声を反映させるために、1996年に設立したユーザ会で、会員企業数は211社にのぼります(顧客
183社、 パートナー 28社)。22の部会・分科会(プロジェクト、機能、産業、地域別)が年間80回以上の会合を開催しています。医薬品部会は産業別部会の一つで、現在ユーザ会社とR/3導入検討中の会社を含めて現在22社が加盟しています。差別化する必要がない分野での業務とシステムの標準化を積極的に推進し,ユーザ相互の情報交換や経験交流、教育、SAPへの要望提言活動を活発に行っています。海外のユーザ会との交流も行われています。これまでの医薬品部会長会社は、日本ロシュ株式会社、武田薬品工業株式会社です。現在は、参天製薬株式会社が部会長会社です。

製薬業界におけるSAP R/3導入顧客企業

アクゾノーベル/アストラゼネカ/アベンティスファーマ/ウェルファイド/杏林製薬/小林製薬/参天製薬/住友製薬/第一製薬/武田薬品工業/田辺製薬/デイドベーリング/富山化学工業/日本新薬/日本ロシュ/ノバルティスファーマ/ノボノルディスクファーマ/バイエル薬品/バイエルメディカル/藤沢薬品工業/山之内製薬/ヤンセン協和/
ロシュ・ダイアグノスティックス (以上23社。顧客企業名は敬称略、五十音順)

FACT SHEET

BMPの特徴

  • 国内初の製薬業界向けソリューション
  • SAP R/3による生産・販売・会計業務統合システムの参照モデル
  • 標準機能のパラメータとマスタデータがあらかじめ設定されたシステムと説明ドキュメントから構成
  • 「GMP適合の効率的な生産」や「JD-NET対応の販売管理」等、製薬会社の業務要件に 対応
  • 導入期間短縮が実現(2~3ヶ月。分野や会社の業務により異なる)
  • SAP R/3リリース4.6Cを使用
  • 販売価格はモデル一括で4千万円(R/3ライセンス料金を除く)
  • SAP R/3の新規インストール環境で稼動

BMPの対象業務と原作モデル提供会社リスト

対象業務 原作モデル提供会社
生産計画/管理(PP) 武田薬品工業 株式会社
在庫/購買管理(MM) 武田薬品工業 株式会社
品質管理(QM) 武田薬品工業 株式会社
販売管理(SD) 参天製薬 株式会社
財務会計(FI) プライス ウォーター ハウス クーパース コンサルタント株式会社
管理会計(CO) SAPジャパン 株式会社
  • 開発には東洋ビジネスエンジニアリング 株式会社、株式会社 日本総合研究所、 プライス ウォーター ハウス ク ーパース コンサルタント 株式会社、株式会社
    日立 製作所の4社が協力しています。

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