ヨーロッパ日立ハイテクノロジーズ、欧州で初めてSAP Global Tradeを導入

2002年9月3 日 by SAP News 0

グローバルな商社のロジスティクス・契約管理に特化した機能を提供する mySAP.com業界別新ソリューション

Tokyo【ドイツ・ラティンゲン発2002年8月8日】SAP AG(NYSE:SAP)は本日、グローバルな商社の需給プロセスのロジスティクスを最適化するmySAP.comの業界別ソリューション、SAP Global Trade(SAPグローバル・トレード)が欧州地域で初めて導入されたことを発表しました。これは、ハイテク製品サプライヤのヨーロッパ日立ハイテクノロジーズ(Hitachi High-Technologies Europe GmbH:HHTE)が、SAPのサービス・パートナーで、ドイツを拠点とするCUBISソリューションズ(CUBIS Solutions AG)の協力の下、社内のグローバルな調達・販売プロセスにSAP Global Tradeを成功裡に導入したものです。

SAP Global Tradeは他に類を見ない機能でグローバルな商社のニーズに応えます。世界に展開する商社、小売業者、卸売業者のビジネスにとって、ダイナミックに変化し続ける市場に迅速かつ柔軟に対応できるグローバルな調達プロセスの確立は不可欠です。SAP Global Tradeの中核をなす契約管理機能は、売買契約の内容をひとつの文書に要約して購買・販売情報を明示することができるため、情報に基づく迅速なビジネス意志決定のツールとして利用することができます。さらに、顧客とベンダーを直接橋渡しする際(仲介業務)の契約内容も短時間で評価可能なため、商社にとってはリソースを効率的に監視するツールともなります。

ヨーロッパ日立ハイテクノロジーズの会計およびプロジェクト担当マネージャー、ペーター・クライン(Peter Klein)氏は、「受注するアイテム数は膨大で、顧客からの問い合わせは時間単位で変化するため、当社には顧客・ベンダー情報を迅速かつ柔軟に変えることのできるツールが必要でした。新たに導入した契約一元管理システムは、こうした要件に最適なプラットフォームです」と述べています。

SAP Global Tradeは、購買・販売情報を統合して価格評価の正確性を向上させるため、取引コストの削減にも寄与します。最終的には、処理の短縮化を実現すると同時に、透明な価格評価と状況監視によって、導入企業の収益性を向上させます。

複雑な業務の管理
商社の顧客は、製品の品質と納入期日を指定して発注を行いますが、SAP Global Tradeはこの時点から機能を開始します。商社からは複数のベンダーに顧客の要求が流れ、相見積もりが取られます。見積りが届くと直ちに「製品品質」および「納入期日」の基準に照らし、必要経費を含めた価格の比較を行います。そして、最も適した見積もりが選択されます。その後の価格交渉で合意に至ると、その見積りを提出したベンダーが当該顧客に商品を納入する業者として、契約書に記載されます。

商社には商品が顧客の手許に届くまでを管理する責任があるとされています。つまり、輸出入通関手続きのすべてを担当する義務があるほか、必要であれば輸送会社の手配や、自社倉庫での商品の保管も要求されます。商社はベンダーに対する発注から、運送会社による配送、そして顧客への商品の納入までを販売契約に基づいて遂行・管理しなければなりません。そのため、輸出入に伴う文書の作成、取引ごとの貨物・運送に関わる請求書作成とその処理といった作業が必要です。

上記のようなプロセスは、多くの顧客とベンダーの関係において発生し得る事態です。一つの顧客がベンダー数社から製品を購入する場合があり得ると同時に、単独のベンダーが複数の顧客に商品を納入する場合も考えられます。SAP Global Tradeは、あらゆるロジスティクス・プロセスに対応して必要な文書を自動的に作成する能力を備えています。また、依頼に応じて調達・販売プロセスの視覚化を行うこともでき、複雑な顧客・ベンダー関係における物流プロセスの視覚化、一連の輸出入業務の自動化も行います。

SAPのサービス産業担当上級副社長であるペーター・J・キルシュバウアー(Peter J. Kirschbauer)は、次のように語っています。「SAPでは、グローバルに展開する商社のニーズに応えるため、顧客が直面している変化の速い市場においても優れた機能を発揮するソリューションを開発しました。SAP Global Tradeは、急速に変化する市場に対応できるのはもちろん、複雑な顧客・ベンダー関係の管理に求められる機能とパワーを併せ持っています。」

共同開発について
SAP Global Tradeは、住友商事の業務ノウハウをベースに、住友商事とSAPとの戦略的開発プロジェクトとして開発されました。SAP Global Tradeはこれまでアジア市場に限定して販売されてきましたが、欧州市場でも段階的に販売を増やしていきます。

現在SAP Global TradeはmySAP.comと統合されており、今月出荷されるSAP R/3 Enterpriseに含まれる予定です。商社のIT戦略が絶えず変化する中、SAPのソリューションは既存のシステムにいつでも新たなコンポーネントを加えることが可能です。

SAPについて
SAPは、企業向けビジネス・ソフトウェアの分野において世界のリーディングカンパニーです。SAPは、e-ビジネスプラットフォームであるmySAP.comを通じて、統合基幹業務ソフト(ERP)をはじめ、サプライチェーン・マネジメント(SCM)、顧客関係管理(CRM)、電子商取引市場(eマーケットプレイス)、ポータル(Enterprise Portal)、製品ライフサイクル管理(PLM)などの構築を可能にする様々なソリューションを提供しています。SAPのソフトウェアは、すでに世界で120カ国、18,000以上の企業、50,000サイト以上で利用されており、企業内、および企業間のあらゆるビジネスプロセスの統合・効率化を達成しています。SAPは世界の50カ国以上に現地法人を持ち、またフランクフルト証券取引市場やニューヨーク証券取引市場を含む幾つかの取引市場で「SAP」として上場しております。詳細についてはhttp://www.sap.comをご参照ください。

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