業界先進の統合アプリケーション・プラットフォーム、SAP NetWeaverを発表

2003年3月6 日 by SAP News 0

柔軟性/拡張性にすぐれ、Microsoft .NETおよびIBM WebSphereと完全な互換性を確保

Tokyo
SAPジャパン株式会社(代表取締役社長:藤井 清孝、東京都千代田区大手町、以下SAPジャパン)は本日、業界先進の統合アプリケーション・プラットフォームを一歩前進させた「SAP NetWeaver」(エスエイピー・ネットウィーバー)を発表しました。「SAP NetWeaver」は、異種混合のIT環境下での拡張性を前提に設計されています。その結果、企業の組織全体にわたって『人・情報・ビジネスプロセス』が一元的に統合された体制が実現できます。「SAP NetWeaver」はまた、Microsoft .NETに加え、IBM WebSphere(J2EE)と完全な互換性を有しており、このことによってテクノロジー上の優位性を確立しています。そのため、異種環境下でのITインフラストラクチャの柔軟な管理が可能となるほか、煩雑さを最小限に留めながら、企業が過去において行った投資の保護を可能にする一方で、総コスト(TCO)を削減します。

昨今複数のシステムを統合する場合、ともすると高コスト構造になる傾向が高く、これが今日のE-ビジネスの実現にあたっての桎梏となっています。特に企業が、異なるベンダーのアプリケーションを異種混合のIT環境下においてシステム構築する際、『異種テクノロジーの統合』という困難な問題に直面しています。新しいビジネス価値の創造には、それぞれのテクノロジーを連係させる必要があり、しかもテクノロジーの導入時のみならず、ソリューションのライフサイクル全体にわたって管理していくことが重要です。特に近年の企業のIT費用抑制に伴い、コスト削減と生産性の向上は焦眉の課題であり、コストアップを最小限に抑えるには、複数のベンダーが提供する多種多様なテクノロジーやフォーマットの統合が不可欠です。

SAP NetWeaverは、異種アプリケーションの統合がサポート可能です。そのうえウェブサービスなどの標準化に対応した、柔軟性の高い包括的かつ革新的なテクノロジー・プラットフォームであることから、カスタム統合が不要で、総コストの大幅な削減が可能です。SAP NetWeaverは、オープン・アーキテクチャに対応しており、他社製アプリケーションとスムーズに統合することが可能です。

さらにSAP NetWeaverは、根本的なテクノロジー基盤の変更が不必要なため、企業全体のIT分野において、既存の従業員のスキルのより効果的な活用を可能にし、従業員の採用や雇用維持、トレーニングなどで発生するコストの削減も可能です。さらに、ITシステムのサイクル全体を通じたプロセスの改善することによって企業のビジネス目標の達成を可能にします。SAP NetWeaverをベースとしたビジネス・ソリューションが出荷される際、これらのソリューションは、ユーザの役割、分類、報告書、クエリ、ビジネスプロセス・テンプレートなど業務内容に合わせてあらかじめ設定されます。このため、顧客企業はこれまでよりもはるかに短期間で価値を創造することが可能です。

SAP NetWeaverには、これまでのmySAP テクノロジーの能力を超えた幅広いテクノロジーの利用を可能にする次の2つの強化型機能を有しています。

1. 「複合アプリケーション・フレームワーク」
SAP NetWeaverに組み込まれた新しい「複合アプリケーション・フレームワーク」によって、SAP NetWeaverが提供するツールやフレームワーク、ルール、手法を活用して、機能横断的なビジネスプロセスに対して新しいアプリケーションを開発することができます。例えばこの「複合アプリケーション・フレームワーク」には、「オブジェクト・アクセス・レイヤー」が含まれ、導入企業は基盤となる異種混合環境から抽出が可能で、統合された開発および導入環境を作成することが可能となります。

2. 「マスタデータ・マネジメント」
SAP NetWeaverには、「マスタデータ・マネジメント」(以下 MDM)サービスが含まれています。 MDMは、複数のシステムやロケーション、多様なベンダーからのデータ統合といった、現在広範に見られるデータ統合の問題を解決するために設計された初の標準サービスです。 MDMは、企業が異種混合のIT環境においてデータを統合調和させ、一元的な管理を実現することによって、ビジネス・ネットワーク全体にわたって情報の完全性を確保します。

*「MDM」サービスは、2003年第3四半期に出荷が開始される予定です。

SAP NetWeaverには、以上2つの機能のほかに、以下のような特長を備えています。

マルチチャネル・アクセス
オンライン、オフラインのいずれのビジネス・システムにおいても、ウェブ・アクセスおよびモバイル・アクセスを可能にします。

エンタープライズ・ポータル
最新のロールベースに対応したウェブ・ブラウザを介し、社内外双方において統合されたユーザ・インターフェイスを実現します。

コラボレーション
自由な形式で適度にアクセスするユーザ間において、リアルタイムかつ非同期のコミュニケーションが可能です。

ビジネス・インテリジェンス
企業全体を通じて構造化されたビジネス情報を抽出、収集、分析するインフラストラクチャです。

ナレッジ・マネジメント
文書管理、ファイル・サービス、XMLフィードなど、構造化されていない情報の複数のソースを統合し、ナレッジを提供、管理します。

インテグレーション・ブローカー
XMLメッセージングに基づいて社内外のプロセスを統合します。

ビジネスプロセス管理
企業全体でのビジネスプロセスの設計や開発、実行、監視、管理を行います。

J2EE/ABAP
J2EEとABAP双方によって実現、開発された本来的で安全性の高いウェブサービスと、Microsoft .NETおよびIBM WebSphereとの互換性を通じた拡張性を提供します。

データベース/オペレーティング・システム(OS)への非依存性
オープン・プラットフォームであるため、全てのデータベース、OSで動作します。

ライフサイクル・マネジメント
ソフトウェア環境全体にわたって、セキュリティ確保、開発、構成およびモデリング、試験、導入、管理を行います。

SAP NetWeaverの活用方法は次の3つに集約されます。

  1. SAPのソリューション群をフルスイートで導入し、その基盤となるテクノロジー・プラットフォームとして活用。
  2. mySAPビジネス・インテリジェンスやmySAPエンタープライズ・ポータルなど、SAP NetWeaverの個々の構成要素を使用して、顧客企業の具体的な統合ニーズを解決。
  3. あらゆるレベルで数多くの既存の(異機種)システムを統合、拡張し、新たな価値を引き出す。SAP NetWeaverを戦略的統合およびアプリケーションのプラットフォームとして活用。

SAP NetWeaverは、エンタープライズ・アプリケーション・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするSAPが、これまでに積み重ねてきたすべての経験をもとに開発されたものです。SAPは、これまで合計1万9,000社以上の企業が抱えるビジネス上の課題解決に貢献してきました。こうした課題には、「使いやすさ」(利便性)や「交換の容易さ」(適応性および伸展性)、「拡張の容易さ」(拡張性)などが挙げられます。これらの要素は、個別的にもまた複合的にも大きなコスト負担となっています。SAP NetWeaverは、これらの各分野で顧客がコスト削減を実現できるよう設計されています。

SAPジャパンは本日、この『SAP NetWeaver』とあわせて、最新のエンタープライズ・アーキテクチャであるEnterprise Services Architecture(エンタープライズ・サービス・アーキテクチャ、以下ESA)も発表しました。今後、SAPジャパンがESAの展望を実現するため、すべてのSAPソリューションはSAP NetWeaverをベースに開発される計画です。新しいアプリケーションとソリューションは、ESAの構想図を基に開発され、SAP NetWeaverがESAの構想図を実現するためのテクノロジー・プラットフォームを提供します。SAP NetWeaverは、SAPソリューションとともに本日より出荷開始しますが、現在SAPソリューションをお使いのお客様へは、新バージョンの一部としてSAP NetWeaverが提供されます。したがってテクノロジーの変更ではなく、むしろ通常のアップグレート・プロセスの一環として提供されます。

なお、本日の『SAP NetWeaver』の発表に伴い、日本IBM株式会社様とマイクロソフト株式会社様から、技術的な連携を踏まえて、歓迎の意を頂戴しております。

○日本においては、昨年7月にSAPジャパン様のソリューションと日本IBMのサービス、ハードウェア、ソフトウェアを組み合わせて、お客様へ営業・提案活動や技術支援を共同で行う包括的な協業の強化を発表し、成果を上げることができました。今回のSAPジャパン様のNetWeaverの発表により、両社の協業がIBMのe-ビジネスソフトウェア・プラットフォ-ムであるWebSphere製品群にも拡大することを歓迎いたします。ミドルウェア分野においても両社で統合的なソリューションを推進することにより、投資の保護やTCOの削減など、お客様により大きな価値をご提供してまいります。  

日本アイ・ビー・エム株式会社 
理事-ERP&e-ラーニング・ソリューションズ 
濱口 通郎 

○マイクロソフトは、1993年のSAP様とのアライアンス締結以来、SAP R/3を堅牢に支えるプラットフォームとして、Windows, SQL Serverを提供して参りました。現在、WindowsとSQL
Serverは、SAP導入ユーザーがもっとも多く採用するプラットフォームとなっています。SAP NetWeaverについても、マイクロソフトは、従来のプラットフォームテクノロジーの枠を超え、SAP様と共有するWebサービスのビジョンを実現します。Microsoft.NETテクノロジーは、SAP
NetWeaverとの連携により、SAPソリューションの一層の拡大を目指します。

マイクロソフト株式会社 
取締役 エンタープライズビジネス担当 
鈴木 和典

 

SAP NetWeaverの詳細については、「SAP NetWeaverファクトシート」( www.sap.com/press )をご覧ください。

SAPジャパンについて
SAPジャパンは、企業向けビジネス・ソフトウェアの分野において世界のリーディングカンパニーであるSAP AGの日本法人として、1992年に設立されました。SAPは統合基幹業務ソフト(ERP)をはじめ、サプライヤ・リレーションシップ・マネージメント(SRM)やサプライチェーン・マネジメント(SCM)、顧客関係管理(CRM)、企業向けポータル (Enterprise Portal) 、製品ライフサイクル管理 (PLM) などの構築を可能にする様々なソリューションを提供しています。すでに世界では120カ国、19,300以上の企業で1,000万人以上のユーザに利用されており、企業内、および企業間のあらゆるビジネスプロセスの統合・効率化を達成しています。日本国内でもすでに1,000社以上の企業グループで利用され、日本企業の情報化の推進、国際競争力及び企業価値の向上に貢献しています。( http://www.sap.co.jp

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