SAPジャパン、「SAP R/3」の後継製品として「mySAP ERP」を市場投入

2004年5月20 日 by SAP News 0

~効率化・コスト削減のためのERPから、企業の成長を支援するERPへ~

TokyoSAPジャパン株式会社 (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:藤井 清孝、以下SAPジャパン) は本日、同社のERP(統合基幹業務ソフトウェア)で中核製品である「SAP R/3」の後継製品として、「mySAP ERP(mySAP Enterprise Resource Planning)」を本年7月より日本市場にて出荷する、と発表しました。これにより、これまで12年間SAPジャパンが提供してきた「SAP R/3」は次世代ERP「mySAP ERP」へと世代交代することとなります。

従来のERPシステムは社内のバックエンド業務に焦点を置き、企業内部のビジネスプロセス効率化やコスト削減に貢献してきました。しかし今日のグローバルな競争環境下において、経営上の優先課題は単なる効率化から、いかにして持続的成長を確保するかに移りつつあります。この環境変化を受けて、企業の事業基盤たるERP製品を、効率化を重視したものから企業の成長を支援するものへと進化させ、SAPは、「mySAP ERP」を開発しました。「mySAP ERP」は、これまでSAP R/3が提供してきた企業内部の効率化に加えて、以下のようなメリットを企業にもたらします。

1.変化適応力:
今日のビジネスプロセスは、企業内外にまたがって行われることがほとんどであり、それを支える企業システムも複数から構成されます。このような異機種環境を前提としながらも、企業は自社の強みを経営に生かすために常にビジネスプロセスを見直していく必要に迫られています。mySAP ERPではこれまでの20000社以上への導入経験をもとに開発された25業種対応の高品質なアプリケーションと、OSやデータベースなどに非依存の柔軟でオープンな統合プラットフォーム「SAP NetWeaver」を同時に提供することで、自社が強みをもつ既存システムを生かしつつ、それ以外の部分の効率化を進めていくことが可能となります。

また、環境変化に対応するため、ビジネスプロセスの変更が生じた場合も、「mySAP ERP」のオープンなプラットフォームおよびアプリケーションが、統合のコストを最小限に抑えつつ柔軟かつ迅速に新たなビジネスプロセスを実現します。

2.経営管理能力:
企業の経営幹部が描いた成長戦略を確実に実現していくには、ビジネスの現状をリアルタイムで把握し、それを受けて行った意思決定を実行環境に迅速に反映させる仕組みが必須といえます。しかしながら従来のERPは、単体製品としては、業務実行環境のみに範囲が限られていたため、マネージメントの意思決定を実行へとつなげる支援がありませんでした。「mySAP ERP」ではデータを統合管理するためのデータウェアハウス、企業戦略を個別業務にまで反映させる経営管理ツール、そして厳格さを増す一方の今日のコンプライアンス要件に対応するためのコーポレートガバナンス支援ツールが提供されます。これらを利用することで、経営トップ層は企業外部から求められる業務の透明性を確保しつつ、経営戦略を効果的に企業組織に伝えていくことができるようになります。

3.ユーザのIT利用環境支援:
企業の成長のためには、従業員の能力最大化は欠かせない要素と言えます。SAPは今後、一部の特定ユーザのためだけの環境ではなく、全てのユーザを対象とした業務実行環境をERPにおいて提供していきます。具体的には、SAPとSAP以外の環境を含めてユーザの操作環境を統合するエンタープライズポータル、従業員の役割に応じたユーザインターフェースの再構築、特殊な画面ではなく普段使い慣れている最終帳票イメージでのビジネスプロセス実行を可能とする PDF形式での Interactive Form、そして、従業員それぞれの責任範囲において例外事象が発生した場合にそれをポータル上に自動配信する機能などが「mySAP ERP」に用意されています。

これらによりERP環境に頻繁にはアクセスしないような従業員であっても、必要な情報は全て自動的に配信されるため、迅速に次のアクションへと繋げていくことができます。また、「mySAP ERP」には、RFIDへの対応を可能とした次世代ビジネスプロセスに適応した機能を追加しています。

4.TCO削減と柔軟な導入:
mySAP ERPでは以上のようなビジネスメリットを得るために既存システムを一括して全面的に置き換えていく必要はありません。SAP NetWeaverにより既存システムとSAPシステムの統合コストを最小限に抑えながら、企業が必要とする順番・範囲で段階的に導入を行うことが可能です。

「mySAP ERP」は企業の事業基盤としてのERPを、効率化・コスト削減重視から成長支援重視へと再定義するものであり、今後のSAPの製品戦略の大きな柱となります。また、アーキテクチャとしては、Enterprise Services Architecture( ESA )に基づくオープンな統合アプリケーション・プラットフォームであるSAP NetWeaverをその土台として開発されています。ESAのメリットを最大限に活かしていくために「mySAP ERP」は「SAP NetWeaver」と強固に融合されていきます。

「mySAP ERP」は、従来同様、SAPジャパン、もしくはパートナー各社より販売されます。また、SAPジャパンは、「SAP R/3 Enterprise」のメンテナンスを2012年まで継続して行います。SAPジャパンは、既存の「SAP R/3」の顧客企業を対象としたアップグレードは勿論のこと、業界や地域、また、大企業・中堅企業を問わず「mySAP ERP」のさらなる浸透を図っており、2005年末までに200社以上の受注を目標としています。

SAPジャパンについて
SAPジャパンは、企業向けビジネス・ソフトウェアの分野において世界のリーディングカンパニーであるSAP AGの日本法人として、1992年に設立されました。SAPは統合基幹業務ソフト (ERP) をはじめ、サプライヤ・リレーションシップ・マネージメント (SRM) やサプライチェーン・マネジメント (SCM) 、カスタマーリレーションズ管理 (CRM) 、企業向けポータル (Enterprise Portal) 、製品ライフサイクル管理 (PLM) などの構築を可能にする様々なソリューションを提供しています。すでに世界では120カ国、22,600以上の企業で1,200万人以上のユーザに利用されており、企業内、および企業間のあらゆるビジネスプロセスの統合・効率化を達成しています。

日本国内でもすでに1,100社以上の企業グループで利用され、日本企業の情報化の推進、国際競争力及び企業価値の向上に貢献しています。また、SAPはHCM製品においてもグローバルトップのシェアを獲得しています。(2002年におけるHCM製品シェア/AMR、IDC) ( http://www.sap.co.jp )

文中に含まれるパートナー各社の製品名その他は各社の登録商標または商標です。

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