SAP Mobile Asset Managementによりフランクフルト空港のメンテナンスに関わる費用の削減と安全性の強化を実現

2004年6月14 日 by SAP News 0

モバイル・ビジネス対応SAPソリューションによりRFID技術、モバイル・デバイス、基幹業務プロセスを緊密に統合し、欧州大陸の主要空港の設備保全業務における効率性と透明性を向上
(本リリースは、5月6日に弊社独本社から発表されたものを和訳したものです)

Tokyo【フランス・カンヌ発】 - SAP AG (NYSE: SAP、以下SAP) は本日、Fraport AG Frankfurt Airport Services Worldwide(以下、Fraport)が、SAP Mobile Asset Management (SAP モバイル・アセット・マネジメント)を利用して、フランクフルト空港ビルの設備保全(メンテナンス)業務の効率性と透明性を向上し、費用の削減と安全性の強化を図っていると発表しました。RFID(Radio Frequency Identification)およびPDA(Personal Digital Assistance、携帯情報端末)を活用し、現在Fraportが使用しているSAP ERP製品群すべてを一つに統合した結果、今まで紙で処理されてきた空港ビルのエアコン・システムや換気システムのメンテナンス状況の確認および修理指図をSAP Mobile Asset Managementが代わって記録しています。SAPソリューションの活用により、Fraportは施設管理費用を最大70%削減できると予想しています。

Fraportがフランクフルト空港の広範な設備環境を将来の需要に対応できるようさらに拡大していくためには、品質、セキュリティ、安全対策をサポートする技術システムの最適化を継続的に行うことが最も重要な課題となります。FraportによるSAP ERPの導入規模と空港の利用規模は、世界の空港の中で3本の指に入ります。連邦法により施設保全作業を定期的に保証することが義務付けられていることから、施設を管理する上で信頼性と安定性に優れたモバイル設備資産管理ソリューションへの必要性が高まり、FraportはSAPソリューションへの投資を拡大することを決定しました。SAPのモバイル・ビジネス向けソリューション群の一つであるSAP Mobile Asset Managementは、SAPの包括的企業レベル設備資産管理ソリューションを現場のサービス・エンジニアや技師にも利用可能とし、現場から基幹業務システムに至る一貫したビジネス処理を完結させます。

モバイル展開が行われる前は、設備をチェックする際、サービス・エンジニアは膨大な書類に記入し、さらにオフィスに戻って、ERPシステムに自らデータを入力しなければなりませんでした。今ではPDAを使用してその日のメンテナンス計画にアクセスし、作業指図を遂行しています。PDAがシャッターに取り付けられたRFIDタグからメンテナンス関連情報を読み込み、ERPシステムに対する情報入力端末として機能し、報告と保存を行います。PDAは、3cm以内の範囲でのみタグを読み込むことができるので、モバイル・シナリオでサービス・エンジニアが作業指図に従い正しく通気孔の点検を行ったことを確認できます。SAP Mobile Asset Managementは、メンテナンスプロセスの保護や連邦規制に準拠したレポートを作成するだけでなく、企業が設備資産のライフサイクルの全体像を正確に把握し、再発の可能性のある問題をいち早く発見できるよう支援します。

Fraport AGのプロジェクト・マネジャー、ベルナー・ブライトウィーザー(Werner Breitwieser)氏は、次のように述べています。「統合型モバイル・ソリューションの活用により、モバイル・ビジネス・プロセスを既存のSAP環境で最適な形で作成できるようになりました。バックオフィスの処理作業を資産運用部門に移行することで、SAPソリューションは時間を大幅に短縮し、透明性の向上とプロセスの保護を実現します」

Fraportは、不動産・施設管理部門での試験プロジェクトをすでに完了しており、フランクフルト空港の400を超えるビルと施設で安全なメンテナンス作業を実現すべく、2003年11月にRFIDとSAP Mobile Asset Managementの統合ソリューションの利用を開始しました。Fraportの中期的目標は、メンテナンス・システム全体をモバイル・シナリオに組み込み、長期的にはモバイル・ビジネス向けSAPソリューションが提供するアプリケーションを追加導入して、サービス保証活動を支援する計画です。同社では、モバイル展開を2004年末までに完了させる計画で、換気装置の年間メンテナンス・スケジュールに基づいてRFIDトランスポンダを継続的に導入する予定です。

SAP AGのエクステンデッド・マネジメント・ボード・メンバーであるペーター・キルシュバウアー(Peter Kirschbauer)は、次のように述べています。「今回のFraportでの展開は、お客様がSAPの実績あるビジネス・イノベーションの力を利用して、すでに投資いただいている弊社のソリューションからより多くの価値を引き出すことに成功された事例だといえます。モバイル・ビジネス向けSAPソリューションは、モバイル・デバイスとRFIDなどの新技術を基幹システムと緊密に統合させ、Fraportなど、企業が重要な営業活動にかかる費用を削減し、現在ならびに将来の需要に対応できるような拡張性の高いソリューションを提供して企業の能力を高められるよう支援します」

Fraport AGについて
Fraport AGは、株式公開された空港運営会社のなかでは世界第2位の規模を誇ります。2003年の売上高は18億ユーロ、従業員数は2万3,000人を超え、全世界での営業拠点数は約50カ所を数えます。Fraport AGは、フランクフルト空港を含む6つの空港を所有・運営しており、航空セキュリティ、地上処理業務、コンサルティング、航空ITなど幅広い空港/航空サービスを提供しています。国際的ゲートウェイでありFraport AGの本拠地であるフランクフルト空港は、旅客輸送で世界第7位(2003年:4,840万人)、載貨トン数で世界第8位(2003年:170万トン)にランクしています。

SAPのモバイル・ビジネス・ソリューションについて
あらゆる業界に利用可能なSAPのモバイル・ビジネス向けソリューションは、mySAP Business Suiteソリューションの利用範囲を拡大してデスクトップPCやワイヤーバウンド・ネットワーク以外でも利用可能にし、RFIDなどの新技術にも適応します。また、モバイル・デバイスをバリューチェーンの重要な部分として取り入れ、情報のシームレスな交換やデータ入力の自動化、さまざまなトランザクションの処理などを可能にします。SAPのモバイル・ビジネス・ソリューションは、強力なテクノロジーを新たな状況に適応させ、現場スタッフの生産性の向上や顧客サービスの向上、そして時間、場所を問わずに、遠隔拠点全体にわたる資産の保護を実現し企業を支援します(詳細については、http://www.sap.com/solutions/mobilebusiness/をご覧ください)。

SAPについて
SAPは、ビジネス・ソフトウェア・ソリューションの世界的リーディングプロバイダーです。同社が提供するソリューションによって中堅企業からグローバル企業に至るまであらゆる規模の企業ニーズに対応しています。複雑性と維持管理総経費 (TCO)を低減し、ビジネスの変革と革新を促進するオープンな統合アプリケーション・プラットフォームである「SAP NetWeaver」を基盤とした「mySAPビジネス・スイート」ソリューションは、顧客関係の改善、パートナーとのコラボレーションの強化、サプライチェーンおよびビジネスオペレーションの効率化などで世界中の企業をサポートします。

SAPの25業種におよぶソリューション・ポートフォリオは、航空宇宙産業から公益産業まで、さまざまな業種において効率的で独自のコアプロセスをサポートします。SAPのソフトウェアは、すでに120を超える世界各国の22,600社以上の企業、76,100サイト以上で利用されており、企業内・企業間のあらゆるビジネス・プロセスの統合・効率化を達成しています。SAPは世界の50ヵ国以上に現地法人を持ち、またフランクフルト証券取引市場やニューヨーク証券取引市場を含む幾つかの取引市場で「SAP」の銘柄で取引されています。同社の詳細についてはhttp://www.sap.comをご参照ください。

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