SAP環境ソリューション「SAP xApp Emissions Management」を出荷温室効果ガス等の状況把握・分析が可能

2004年11月17 日 by SAP News 0

~環境に配慮する全企業を対象とした単体導入ライセンス体系を導入し、新たに専門部門を設立~

TokyoSAPジャパン株式会社(代表取締役社長:藤井 清孝、東京都千代田区大手町、以下SAPジャパン)は、本日、「SAP xApp Emissions Management (SAP エミッション・マネジメント、以下SAP xEM)」の出荷を開始すると発表しました。「SAP xEM」は、SAPが提供するパッケージ化された複合アプリケーション、「SAP xApps(クロスアプリケーション製品群)」の1つで、企業の温暖化対策を支援するものです。

京都議定書をはじめ、国内の温暖化対策について関心が高まる中、環境省でも多くの取組みを行っています。そのような状況下、電力、石油化学、ITをはじめ、大手製造業の担当者の間で、自社の事業活動で排出される温室効果ガスなどについて排出量を把握し、事業計画を立案することへの関心が高まりつつあります。

「SAP xEM」は、企業からの排出物の排出量の把握、追跡、管理、傾向分析の実施から温暖化対策計画にいたるまでを支援し、排出量を金額換算することで、排出規制を遵守するための自律的ビジネスプロセスの改善を促します。「SAP xEM」は、SAP NetWeaverを基盤としているため、多種多様なアプリケーションが混在する企業システム環境にも対応します。SAPジャパンでは、「SAP xEM」の出荷にともない、協業、販売、コンサルティングなどを行う専門組織を社内に設立し、「SAP xEM」の拡販を目指します。

企業は、「SAP xEM」の導入により、国や自治体が定める排出関連の法規制へ対応するとともに、株主や投資家などに透明性の高い情報を提供し、さらには、排出量増加の予兆や問題を早期に発見、分析することができるようになります。

本日出荷開始される「SAP xEM」の特徴は以下のとおりです:
1.対象過程:
企業内の各部門、工場や子会社を含む企業グループ全体に多種混在している全ての排出過程
2.対象排出物:
温室効果ガス(CO2等)をはじめ、揮発性有機化合物(VOC)などその他の排気、水域への排出を含む企業から排出される全ての排出物

3.特徴:
・排出過程の定義、リアルタイムでの排出量の把握と管理、排出量や排気物質の文書化と排出権取引市場への参加支援
・統合基幹業務パッケージ「mySAP ERP」と接続することにより、会計情報と連動した上で、排出量を金額換算し、自律的プロセス改善を推進
・自動生成レポートによる、人的負荷の低減
・企業内取引にとどまらず、将来的な排出権取引の実現を可能に
・GHGプロトコル*1に準拠、環境省の「事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン」、「事業者からの温室効果ガス排出量検証ガイドライン」にも適合
*1 GHGプロトコル(The Greenhouse Gas Protocol):企業が排出する温室効果ガス量の算定および報告に関する国際基準

「SAP xEM」で提供される機能は以下のとおりです:
① 企業内および企業グループ全体の各部門、各施設や工場における排出過程の定義
② 定義された排出過程における排出量の把握
③ 排出量見積もり、および、国や自治体が定める法規や規制に応じた排出目標の設定
④ 規制値を超えた場合の自動警告

⑤ 排出量を正確に把握するために必要となる作業指示設定、作業確認のためのワークフロー設定、規制値を超えた場合の報告プロセスの設定
⑥ 排出権取引市場への接続を容易にする統合インターフェース装備
⑦ 排出権取引市場参入の際に必要な第三者の検証や排気物質取引機関の承認に向けて、排出プロセスや排出量に関するデータの収集、統合、分析、文書化を実現(製造施設別、立地場所別に準拠した法規ごとのレポートを作成することが可能)
⑧ mySAP ERPと併用することにより、自社内の会計情報との統合が可能となるため、排出量を金額換算し、排出権取引のみならず、企業活動への影響判断や予測、企業の行動計画の支援を実施

SAP xEMは2000年より開発が開始され、環境先進国である欧州を中心に2003年末から限定的に出荷されました。既に、以下3社をはじめ、10社での導入実績を有しています。
・VOLKSWAGEN(ドイツ、自動車メーカー)
・PacifiCorp(米国、発電会社)
・NOVA Chemicals (化学メーカー)
今回の一般出荷開始により、日本国内では、2006年末までに20社への導入が見込まれています。 

SAPジャパンについて
SAPジャパンは、企業向けビジネス・ソフトウェアの分野において世界のリーディングカンパニーであるSAP AGの日本法人として、1992年に設立されました。SAPは統合基幹業務ソフト (ERP) をはじめ、サプライヤ・リレーションシップ・マネジメント (SRM) やサプライチェーン・マネジメント (SCM) 、カスタマーリレーションズ管理 (CRM) 、企業向けポータル (Enterprise Portal) 、製品ライフサイクル管理 (PLM) などの構築を可能にするさまざまなソリューションを提供しています。すでに世界では120カ国、24,450以上の企業で1,200万人以上のユーザに利用されており、企業内、および企業間のあらゆるビジネスプロセスの統合・効率化を達成しています。日本国内でもすでに1,100社以上の企業グループで利用され、日本企業の情報化の推進、国際競争力および企業価値の向上に貢献しています。(http://www.sap.co.jp)

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