全日空商事、新営業システム「ATLAS」をわずか5.5ヶ月で刷新

2006年10月3 日 by SAP News 0

― 契約・取引単位で精度の高い収益管理が可能に ―

Tokyoビジネスコンサルティング大手のベリングポイント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:内田士郎)とSAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ロバート・エンスリン)は、全日空商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:中野雅男)の紙パルプ/直販事業の新営業システム「ATLAS」を、商社向け国内外取引管理ソリューション「SAP Global Trade Management(SAP GTM)」で構築し、2006年4月に稼動開始したことを発表いたします。

この導入により全日空商事は、収益管理の仕組みが強化され、得意先、仕入先、契約単位ごとの収益状況を正確かつタイムリーに把握でき、収益改善のための施策を迅速に実施することができるようになりました。またシステム導入による業務プロセスの改善により、月次決算の工数も大幅に短縮されております。
また同社では、「ATLAS」の構築にあたりコンサルティングパートナーとして、SAPの豊富な導入実績を持つベリングポイントを選択。導入開始からわずか5.5ヶ月で本格稼動を成功させております。

全日空商事では、社内システムのレガシー化が進み、データ複数入力、ハンド処理による代替など、業務の品質・効率性の低下が大きな課題となっていました。そこで、同社では、基幹系システムの見直しを行い、再構築を開始。2003年には経理システム、2004年にはSAP R/3による航空機部品調達システムの刷新を完了しております。
システム統合が未着手であった直販事業と紙パルプ事業についても、2006年4月を目処に、既存のSAP R/3をベースに仕入れから販売まで一元管理できるシステムを構築する予定でしたが、同システムでは商社特有の契約単位での業務管理、多種多様な取引形態への対応といった業務機能を達成することが困難であると判断。新たに2005年8月にコンサルティングファーム数社から提案を受け、最終的にベリングポイントの提案をもとに、商社特有の帳合、直送といった業務にも対応できるSAP GTMを中核に新営業システム構築を決定しました。

■ ベリングポイントの採用理由
今回、ベリングポイントが採用された主な理由は、 1.商社および貿易業務に精通していたことと、 2.単にシステムを置き換えるのではなく、利益管理の精度を高め、商社としての企業価値を高め、さらには 3.経営刷新に役立つシステム提案だった、ことが挙げられます。その結果、

  • 商社/貿易の業務知識をもとに要件定義を行うことで、ベースとなるSAP GTM及び商社テンプレートに対するフィット/ギャップ確認作業を最小限にとどめ、効率の良い要件定義作業を進められた。
  • アドオン開発をほとんど行わなかったことで、将来考えられるSAP製品のバージョンアップにもスムーズな対応ができるようになり、運用コストの負荷を可能な限り削減しながら、常に最新のIT環境を維持できるシステムを構築できた
    などを実現しております。

また、経営層を含めたステアリングコミッティ(プロジェクト意思決定機関)を結成し、「Quality Gate」と呼ばれる品質確認ミーティングを定期的に開催し、問題点を早期に発見し初期段階で解決するといったベリングポイント独自のプロジェクト管理手法によって、SAP GTMの導入期間としては最短の5.5ヶ月で導入を完了しております。
また、商社系SIベンダが開発した商社テンプレートの採用は、今回のプロジェクト成功の大きな要因のひとつです。SAP GTMと商社テンプレートを使用することで商社の代表的なビジネスモデルである売買取引プロセスを中心に、サプライヤからカスタマーまでのサプライチェーンを統合管理でき、商社特有の帳合や為替管理などを効率よく処理することができます。さらに一度のデータ入力で、収益分析に必要な情報を入手することが可能になりました。

■ 今後の展望
全日空商事では、今回の新営業システム稼動により、契約単位別、取引条件別、取引先別、得意先別、商材別といったように、各メッシュでの収益管理の仕組みが強化され、従来、月・商材単位でしか把握できなかった収益情報が、得意先、仕入先、契約単位ごとに、正確かつ迅速に把握できるようになり、その把握に要する日数が大幅に短縮されました。このような精度の高い収益管理をもとに、より効果的な営業戦略立案や収益向上に向けたアクションをとることが可能になります。また請求や支払に関する集計や確認作業といった対外的な収益管理に関する事務処理工数も低減し、付加価値の高い業務へシフトできるようになり、社員の生産性の向上も図ることができるようになりました。さらに、SAP GTMをベースとした業務プロセスの見直しによって、業務プロセスの明確化、透明化、及び、権限設定による承認プロセスの徹底が実現し、当該事業における内部統制が強化されました。
全日空商事は、この新営業システム導入の成功により他事業部への展開を検討しています。

■ 新営業システムの構成
全日空商事では紙パルプ・直販部における新営業支援システム(ATLAS)として、ロジスティクス伝票及び営業経費の入力と営業予実績管理の2点を実現するシステムをSAPグローバルトレードマネジメント(GTM)、財務会計(FI)、管理会計(CO-PA)の3つのコンポーネントで設計しました。またシステムインタフェースとして既存の全社会計システム(ARMS)とATLASの得意先・仕入先マスタデータ及び債権・債務仕訳データを連携することで、ATLASとARMSの両システムにおけるデータの整合性を確保しました。さらにサプライヤ・顧客への発注データを自動的にFAX送信できるようにすることで、発注業務の効率化を実現しています。

English Version

全日空商事株式会社について
1970年、全日空の航空機運航に関連する物品調達を目的に設立。以来、ANAグループの中核をなす総合商社として、航空機部品の調達、航空機の輸出入・リース・売却、機内サービス・販売用物品の企画・調達、および全国空港売店「ANA FESTA」の運営などの航空付帯事業を礎としつつ、紙・パルプや食品・ワインの輸入販売、半導体・電子部品の輸出入、ホテルサプライ、通信販売事業、広告代理業、インターネットショップの運営など、エアライン関連事業以外でも多岐にわたる事業を展開しています。

ベリングポイント株式会社について
ベリングポイントは、世界最大手のビジネスコンサルティング会社のひとつであり、ビジネスとテクノロジーを融合させることにより、グローバル企業ならびに政府機関のビジネスをサポートしています。世界中で17,500名におよぶプロフェッショナル・スタッフが、顧客企業の事業戦略立案、財務再構築、ビジネスモデルの再構築から業務変革、ITソリューション導入、システム・インテグレーション、組織と人の変革、システムの保守、業務の運用に至るまで総合的に提供しています。日本においては、約1,000人の組織として、企業を成功に導くサポートをしています。2002年、アンダーセンのビジネスコンサルティング部門との統合後、社名をKPMGコンサルティングからベリングポイントに変更しました。世界で100万部の発行部数を誇るビジネス誌『フォーチュン』の調査で「コンピュータ・データサービス分野において米国で最も賞賛される企業」のひとつに選ばれています。(http://www.bearingpoint.co.jp)

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