【参考資料】世界中のSAPのお客様がエンタープライズSOAによるビジネスネットワークの変革を実現

2007年5月9 日 by SAP News 0

さまざまな業界のお客様がエンタープライズSOAによって競争優位を高め、効率を改善

(本リリースは、4月24日に弊社独本社から発表されたものを和訳したものです)

Tokyo【米アトランタ発】 – SAP AG(以下SAP)は、金融や公共部門、ライフサイエンス、プロフェッショナルサービス、製造など、世界中のさまざまな業界のお客様が、自社のビジネスネットワークをエンタープライズ・サービス指向アーキテクチャ(エンタープライズSOA)を通じて変革することで競争優位を高め、組織の効率を改善していると発表しました。エンタープライズSOAは、SAPが提供するSAP NetWeaverプラットフォームをベースに柔軟性が非常に高いIT環境を構築する仕組みであり、これにより企業はビジネス要件や競合環境の変化に迅速に対応することができます。また同時に、既存ITインフラストラクチャとリソースを最大限に活用することで、世界中のあらゆる業界の企業からの重要なニーズに応えています。この発表は4月22日から25日までの間、ジョージア州アトランタで開催された、SAPの国際的なお客様向けカンファレンスであるSAPPHIRE‘07において行われました。

エンタープライズSOAは企業のイノベーション加速や新しい収益源の確保、業務効率の改善、インフォメーションワーカーの能力を強化することで、競争優位を高め、維持可能な事業構築を実現します。このような戦略を実現し、ビジネス要件の変化に対応していく上で重要となるのが、「ビジネスプロセス」です。エンタープライズSOAによって、企業は分断化されたプロセスを連結してエンドツーエンドのプロセスを新たに構築し、既存のプロセスを選択的に設計し直し、さらに変革を加速し、企業の境界線を越えてパートナー企業をも巻き込んだシームレスな事業設計や実行を推進することができます。

この柔軟で適応性に富んだアーキテクチャを通じ、企業はビジネスネットワーク、つまり企業のサプライヤやパートナー、販売代理店とのネットワークを最適化し、差別化に寄与しない業務の生産性を最大限にするとともにイノベーションを加速することができます。あらゆる業界の企業にとって、エンタープライズSOAとは、新しい製品や提供するサービスの迅速な展開、お客様に「ひとつの顔」を見せることができるようなパートナーネットワークの緊密化、一般的な業務プロセスの自動化と合理化、インフォメーションワーカーが組織全体からの知識を活用することのできる協業的な作業環境構築、およびモバイルワークフォースの能力強化を意味します。

SAP NetWeaver Technologyを担当する、コーポレート役員兼Executive Councilメンバーのクラウス・クレプリン(Klaus Kreplin)は、「競争の激しい業界の企業は、エンタープライズSOAを活用することでビジネスネットワークを変革し、企業の境界線を越えてパートナーエコシステムとあわせてビジネスを行うことによって競争力を高め、さらなる価値を自社の顧客に提供しています。SAP NetWeaverの稼動環境への導入はすでに13,000件を超え、企業が高度な柔軟性を備えたIT環境構築の基盤としてSAPプラットフォームへの移行を進めていることは明らかです」とコメントしています。

ダウ・ケミカル社:競争優位の強化

ダウ・ケミカル社はITについて、企業の戦略的かつグローバルなビジネスモデルを実現するものであると考えています。ダウ・ケミカル社が世界一流のグローバルな業務を推進できる大きな要素として、最高クラスのITと業務プロセスシステムへの継続的な取り組みが挙げられます。ダウ・ケミカル社は現在、顧客、従業員、およびサプライヤとの協業を強化できる画期的なITシステムを展開し、社内のITインフラストラクチャを強化するという、Next Enterprise Architecture(以下、NEA)と呼ばれる社内プログラムを開始しています。このNEAを支えるべく、ダウ・ケミカル社はSAPとの関係を強化してアプリケーションやセキュリティ機能の統合やサポートを実現し、バリューチェーン全体を通じてIT関連の費用を軽減しています。1987年以来始めたこの取り組みは、双方の成長と成功をもたらしてきた長年にわたる関係の自然な延長上にあります。ダウ・ケミカル社はNEAの主要な構成要素として、SAP ERPとSAP NetWeaverプラットフォームの大規模な導入を行っています。

ダウ・ケミカル社のCIOであるデイブ・ケプラー(Dave Kepler)氏は次のように述べています。「優れた企業は変化に対応するのでなく、変化の必要をあらかじめ予測します。当社のような企業にとって、市場ニーズや規制の変化に対応し、かつ同時に既存の投資を活用することのできるIT戦略を実現する主要な提携を行っていることは大きな重要性を持ちます。SAP NetWeaverに基づくサービス指向アーキテクチャは、会社の将来に向けた目標を達成するための、ITソリューション実現の基盤となります。」

GISA GmbH:コア事業を中断することなく顧客に新しい商品を提供

GISA GmbH(以下GISA社)はドイツ、ハレに本拠点を置く公共サービス部門を主なターゲットとする大手サービスプロバイダであり、顧客数を拡大し、トップクラスの顧客サービスを提供するという強力な成長戦略に取り組んでいます。将来的に顧客に最高のサービスを提供するため、大規模なアップグレードを繰り返すのではなく顧客ベースの成長に合わせて拡大し、業務を合理化することのできる適応型のITインフラストラクチャを必要としていました。GISA社はSAPが提供するサービスと連動してSOAに向けた明確な道のりを構築する、エンタープライズSOAロードマップを完成させました。

今日、SAP ERPとSAP NetWeaverを活用したエンタープライズSOA対応プラットフォームの柔軟性は、システムのフルアップグレードではなく継続的な改善を通じてイノベーションの加速をもたらしています。その結果、GISA社は顧客数の拡大に対応することのできる改良された電子課金および支払システムを導入し、既存顧客に対しては請求と支払を簡便化しています。GISA社はキャッシュフローを改善し、課金作業に必要な時間と費用を削減し、また顧客との関係を改善しました。このソリューションによってGISA社は新規顧客に対応した成長戦略を継続し、業務を合理化することによってコストを抑える準備を整えています。

GISA社はSAP ERPの拡張パッケージの初期出荷プロジェクトを完了しており、コアとなるSAP ERPの運用に中断を引き起こすことなくSAPからの新たなイノベーションを直ちに利用できるようになっています。(拡張パッケージの詳細については『SAP、mySAP ERP 2005を長期的な安定したプラットフォームとする新たなロードマップを発表』と題された2006年9月20日付けのプレスリリースをご参考ください。)このプロジェクトの導入はスムーズに進み、ソリューションの運用はプロジェクト開始から8週間以内に開始されました。

GISA社のCIO、ミヒャエル・クリューガー(Michael Krüger)氏は、「当社がこのソリューションを選択した理由は、急速に成長する顧客ベースのための課金と支払プロセスを合理化し、SAPとSAP以外が提供するアプリケーションからのデータを作業の流れに容易に組み込むことによって、コストを引き下げ、お客様が請求内容をいつでも確認および処理できるようにすることによって顧客満足度を改善するためでした。お客様向けのポータルを通じて提供されるサービスの品質について、お客様に確認していただくことも可能となっています」とコメントしています。

エンタープライズSOAが持ち合わせる柔軟性により、プロフェッショナルサービスのプロバイダはSAPのソリューションを容易に拡大し、独自のビジネスプロセスに合わせてSAPソリューションをカスタマイズすることができます。

スタンダード銀行:ビジネスの敏速性を高める

銀行業界は近年、規制の変更、統合に向けた大きな波、新しい技術、顧客行動の大きな変化、金融業務や資本市場のグローバル化など大きな変革に見舞われています。一部の銀行は、まだ自社の財政や同業者の業績が好調な間にこれらの変化とそれによる影響を予想し、その強みを活かして課題に対処するため、戦略的に変化し始めています。スタンダード銀行もその一行です。

スタンダード銀行のArchitecture & Technology Engineering担当ディレクターである、ハーマン・シン(Herman Singh)氏は、次のように述べています。「お客様中心のビジネスに移行するため、当行は、数々のインタフェースや高コスト、および複雑さが伴う多様な顧客情報を扱っていたサイロ的なIT構造を排除する必要がありました。エンタープライズSOAプラットフォームのメリットは、SAP NetWeaverプラットフォームの敏速性と柔軟性を通じて差別化を図り、顧客満足度を高められるところにあります。」

イーストマン・コダック社:効率改善によるコスト上昇回避

今日の製造業に属する企業は、環境への影響を減らすような業務の変革を達成し、同時に競争力維持のために事業の成長と拡大を行わなければならないという課題に直面しています。ニューヨーク州ロチェスターにあるコダックパークは、同社最大のグローバルな製造拠点です。1,300エーカー(約526万平方メートル)の面積、150の建物、延べ30マイル(約48キロメートル)に上る道路を持つこの施設は、独自の消防署や鉄道、上水と下水処理施設、発電所などを備えています。温室化ガスの排出やエネルギー使用、水消費の削減に取り組む同社は、パートナーであるOSIsoft社と共にSAP NetWeaverプラットフォームを活用し、エネルギー使用関連のデータの表示と提供を改善したデータリンクを開発しました。ユーザが製造と運営によるエネルギー消費データをリアルタイムで収集、分析、および表示できるようにすることにより、同社はエネルギー節約につながる新たな機会を発見し、建物ごとのエネルギー消費を追跡し、それによって発電所に対する需要予測を行ってエネルギー節約の目標値を上回り、結果的に毎年何百万ドルも節約することができました。

イーストマン・コダック社のFilm Product Group担当CIO、ヴィッキー・ナジ(Vicki Nagy)氏は、「SAP NetWeaverプラットフォームの柔軟性を通じて、巨大な結果を生んだプロジェクトを記録的な短期間で導入することができました。エネルギー管理改善による節約と環境への影響低減だけでなく、当社はエンタープライズSOAテクノロジーを導入して組織の他の分野にも同様な変革もたらすことの効率の高さにも気付き始めています」とコメントしています。

エンタープライズSOAのためのプラットフォームとしてのSAP NetWeaver活用

SAP NetWeaverは、SAP ERPと生産現場に応用された各エンタープライズサービスとともに、エンタープライズSOAのビジネスプロセス・プラットフォームとなることによって企業がITのコアとなる基盤を集約し、ビジネスプロセスのイノベーションを加速することを可能にします。(SAP NetWeaverの最新の機能強化については、2007年5月9日付けの関連リリース『SAP NetWeaverがもたらすイノベーションのロードマップを発表』をご参考ください。)

エンタープライズSOAへのお客様の移行と成功を支えるSAPのサービス

お客様に優れたサービス、バリュー、およびサポートを提供するための取り組みの一環として、SAPが提供するサービスはエンタープライズSOA導入に最大限の成功をもたらす上で不可欠な役割を担っています。世界中のお客様企業により、900を超えるエンタープライズSOAへのロードマップがすでに完成されています。SAP ConsultingとSAPのパートナーからはすべての段階においてコストを軽減し、直ちに価値を生み出すためのプロフェッショナルサービスが提供され、これにはそれぞれのお客様が持つプロセスにおけるニーズとSAPのすでに立証されたベスト・ビジネスプロセスとの間で整合性を取る、包括的な事前定義されたコンサルティングサービスも含まれます。これらのプロフェッショナルサービスは世界中の大企業や中規模企業に対し、サービスのイノベーションとエンジニアリング的なライフサイクルをソフトウェアソリューションの開発プロセスと一致させることにより、コンテンツとサービスコンポーネントの標準化と再利用を通じて透明性を高め、またより予測可能な結果を生むというメリットを提供しています。

以上

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