【参考資料】SAP、MaXware買収によってSAP NetWeaverのアイデンティティ管理機能を強化

2007年5月22 日 by SAP News 0

CIOによるアイデンティティの一元管理機能を拡張し、SOAの異機種混在環境におけるセキュリティを強化

(本リリースは、5月14日に弊社独本社から発表されたものを和訳したものです)

Tokyo【オーストリア/ウィーン発】 – SAP AG(以下SAP)は、CIOを支援し、ITの異機種混在環境におけるセキュリティを高めるソリューションとして、SAP NetWeaverにおけるアイデンティティ管理の機能を拡張したことを発表しました。今回の機能拡張は、アイデンティティ管理ソフトウェアを提供する株式非公開企業である、MaXware社(以下、MaXware)の買収により実現したものです。SAPが培ってきたコアの部分となるビジネスプロセスに関する知識と経験に加え、SAP NetWeaverに新しく追加されたアイデンティティ管理機能は、さまざまなシステムとビジネスプロセスを横断する統合プラットフォームとして、アイデンティティをリアルタイムで管理し、セキュリティを強化することができます。今回の発表は、5月14日から16日までの間、オーストリアのウィーンで開催されたSAPの国際的なお客様向けカンファレンスである、SAPPHIRE ‘07において行われました。

エンタープライズ・サービス指向アーキテクチャ (エンタープライズSOA) という高度な分散環境へ企業が移行するにつれ、ビジネスプロセスに関与するインフォメーションワーカー周りのセキュリティを向上させる重要性が高まっています。エンタープライズSOAにおけるセキュリティの向上に加えて、CIOは、複数のシステム間を横断してユーザロール(役割)を割り当て、管理する統合アプローチにより、ITの総体的な運用コストの削減を実現する必要があります。企業がアプリケーションのサービス化を進める中で、分散型エンタープライズサービスと強力なシステム横断型ビジネスプロセスの組み合わせにおいて、アイデンティティをわかりやすくシンプル、かつ、統一的に管理することが求められます。MaXwareが持つ構成が容易で柔軟な、高い実績を持つアイデンティティ管理ソリューションと、SAPが誇る業界トップクラスのビジネスアプリケーションおよびSOAベースのプラットフォームを組み合わせることにより、SAPは従業員のアイデンティティ管理や企業の境界を越え、お客様やディストリビュータ、サプライヤのアイデンティティ管理を行う際でも、ビジネスユニットの柔軟性と俊敏性を高めるソリューションを提供できるようになります。

SAP NetWeaver Technologyを率いるコーポレート役員兼Executive Councilメンバーのクラウス・クレプリン(Klaus Kreplin)は、「CIOにとって、セキュリティは最優先の業務であり、アイデンティティ管理にかけるコストを削減しながらも、セキュリティとアクセス管理の向上に関心を持っています。MaXwareが持つ機能を追加することにより、SAPは、無駄がなく包括的、かつ高い実績を持つアイデンティティ管理ソリューションをITの異機種混合環境に提供できるようになりました。これは、MaXwareのお客様にとっても、SAPのお客様にとっても、大きなメリットとなります」とコメントしています。

MaXwareは、包括的なソリューション群と世界的レベルのサービスを提供するチームを持ち、企業のアイデンティティ管理プロセスの最適化と統合、進化を支援しています。仮想化技術とユーザプロビジョニング技術をコアとしたMaXwareのアイデンティティ管理ソリューションをエンタープライズSOA上に構築することで、アイディンティティの管理をサービスとして提供し、複数のリポジトリに散在するアイデンティティ情報に対してリアルタイムで拡張性のある標準ベースのアクセスが可能になります。MaXwareのソリューションは、テクノロジーや製造、ビジネスサービス、防衛、エネルギー、ヘルスケア、金融、公共など、世界各地のさまざまな業界、300社以上に採用されています。MaXwareはノルウェーのトロンヘイムに本拠点を置き、営業オフィスが米国とイギリスにあります。

MaXwareのプレジデント兼CEO、Stale Svenningは、次のように述べています。「今回の発表は、SAPが提供する豊富な製品と世界的なネットワークが利用できるようになることから、MaXwareのお客様にとっても画期的なことです。また、MaXwareの従業員にとっても喜ばしいことであり、今後は、SAPとともに、異機種混合環境におけるエンタープライズSOAを管理するCIOに対し、さまざまなイノベーションを提供していきます」

MaXwareの買収はSAPのビジネスアプリケーションおよびプラットフォームを補完するものであり、お客様にとっては、SAPへの投資価値をさらに高めてくれるものとなります。今回、プラットフォームに追加されたMaXwareの機能により、SAP環境および異機種混合環境におけるアイデンティティ情報の一元管理とプロビジョニングが可能になります。またSAP GRC Access Controlによって、エンドツーエンドのコンプライアンスとリスクマネジメントを支援する豊富な機能とコンテンツを持っており、お客様に高いビジネス価値をお届けすることができます。

今回のMaXwareの買収は、SAPが有機的成長による優れた実績を維持する一方で、お客様のニーズにあわせて、より多岐にわたるソリューション提供を実現するために、特定の技術や機能を買収するSAPの基本戦略を反映した「補完的」合併です。MaXwareおよびその従業員30名については、現在、どのような形でSAPと統合するべきかを検討中です。買収は、2007年5月に確定する予定です。なお、詳しい買収条件などは非公開となっています。

継続するSAP NetWeaverのイノベーション
MaXware社の買収は、今年、SAPが新たなイノベーションとして提供する予定のプラットフォームを活用するものです。アトランタで開催されたSAPPHIRE ‘07で、SAPは、ユーザアクセスと生産性の向上、アプリケーションおよびビジネスプロセスのコンポジションの加速、エンタープライズレベルで存在する信頼性の高い情報への簡易なアクセス、エンタープライズSOAのガバナンスの自動化という4本柱により、SAP NetWeaverの機能強化を行うことを発表しました。(『SAP NetWeaverがもたらすイノベーションのロードマップを発表』と題された2007年5月9日付けのプレスリリースをご参考ください。)このロードマップにおける最初の一歩が、先日、発表した次世代型の標準ベース統合コンポジション・ツール・セット、SAP NetWeaver Composition Environment(SAP NetWeaver CE)です。(『SAP、お客様のエンタープライズSOAアプリケーションを強化するSAP NetWeaver Composition Environmentを提供開始』と題された2007年5月14日付けのプレスリリースをご参考ください。)

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