SAP、ソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上で好調な伸びを記録

2008年5月1 日 by SAP News 0

全地域において引き続き2桁成長の売上(固定為替レート換算)を達成
(本リリースは、4月30日に弊社本社から発表されたものの翻訳です)

Tokyo【独ワルドルフ発】SAP AG(NYSE: SAP、以下SAP)は本日、2008年3月31日を決算日とする第1四半期の暫定的な決算報告を発表しました。Business Objects社の業績は2008年1月21日以降の数値に含まれています。

2008年度第1四半期ハイライト

売上

  • 2008年度第1四半期の米国GAAPベースのソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上は17億4000万ユーロ(2007年=15億2000万ユーロ)で、前年同期比で15%増加しました。Business Objects社買収に伴う経常外の繰延サポート経常収益の償却4700万ユーロを除外した、2008年度第1四半期の非GAAPベースのソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上は17億8000万ユーロ(2007年=15億2000万ユーロ)で、前年同期比は18%(固定為替レート換算では24%)増加しました。
  • Business Objects社による業績を除外したSAPの業績は、非GAAPベースのソフトウェアおよびソフトウェア関連サービス売上の固定為替レート換算による増加のうち12パーセンテージポイントを占めました。これにより、固定為替レート換算ベースのソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスにおいて17四半期連続の売上2桁増を達成しました。
  • 2008年度第1四半期の米国GAAPベースの総売上は24億6000万ユーロ(2007年=21億6000万ユーロ)となり、前年同期比で14%増となりました。Business Objects社買収に伴う経常外の繰延サポート経常収益の償却4700万ユーロを除外した、2008年度第1四半期の非GAAPベースの総売上は25億1000万ユーロ(2007年=21億6000万ユーロ)で、前年同期比16%(固定為替レート換算では22%)の増加となりました。
  • 2008年度第1四半期の米国GAAPベースのソフトウェア売上は6億2200万ユーロ(2007年=5億6200万ユーロ)で、前年同期比で11%(固定為替レート換算では18%)の増加となりました。

利益

  • 2008年度第1四半期の米国GAAPベースの営業利益は3億5900万ユーロ(2007年=4億3600万ユーロ)で、前年同期比で18%減少しました。Business Objects社買収に伴う経常外の繰延サポート経常収益の償却および買収関連費用1億3000万ユーロを除外した、2008年度第1四半期の非GAAPベースの利益は4億8900万ユーロ(2007年=4億4700万ユーロ)で、前年同期比9%(固定為替レート換算では20%)の増加となりました。
  • 2008年度第1四半期の米国GAAPベースの営業利益率は14.6%(2007年= 20.2%)でした。第1四半期の非GAAPベースの営業利益率は19.5%(2007年=20.7%)、固定為替レート換算では20.2%でした。米国GAAPと非GAAPの両方の営業利益率は、SAPが2007年初頭に発表した、中堅市場での未開拓セグメントに対応する新しいソリューションであるSAP Business ByDesignを中核とする事業構築のために、約4000万ユーロ(2007年=2300万ユーロ)の投資を実施したことによる影響を受けました。米国GAAPベースの営業利益率には、Business Objects社買収に関連した費用の大幅な増加も影響しました。
  • 2008年度第1四半期の米国GAAPベースの継続事業利益は2億4700万ユーロ(2007年=3億1200万ユーロ)で、前年同期比21%減少しました。Business Objects社買収に伴う経常外の繰延サポート経常収益の償却および買収関連費用9800万ユーロを除外した非GAAPベースの継続事業利益は3億4500万ユーロ(2007年=3億1900万ユーロ)で、前年同期比8%の増加となりました。
  • 2008年度第1四半期の1株当たりの継続事業利益は0.21ユーロ(2007年=1株当たり0.26ユーロ)で、前年同期比19%の減少となりました。2008年度第1四半期の非GAAPベースの1株当たりの継続事業利益は0.29ユーロ(2007年=1株当たり0.26ユーロ)で、前年同期比12%の増加となりました。

コア・エンタープライズ・アプリケーション・ベンダー・シェア

SAPは9四半期連続で市場シェアを拡大しました。4四半期連続で比較した、SAPの2008年度第1四半期の米国GAAPベースのソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの(業界アナリストの調査に基づくSAPの定義では、ソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上の総額で約374億ドルを占める)におけるSAPの世界シェアは、2008年3月31日を末日とする4四半期について32.6%でした。2007年12月31日を末日とする4四半期においては31.9%、2007年3月31日を末日とする4四半期においては28.2%で、前年比で7.6パーセンテージポイントシェアが拡大しました。そのうち約4パーセンテージポイントが有機的成長によるものでした。これまで獲得したシェアはすべてBusiness Objects社買収を反映して調整されています。

SAPの共同CEO、ヘニング・カガーマン(Henning Kagermann)は、「Business Objects社による当四半期への貢献を除外しても、ソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスについて17四半期連続で2桁成長を達成することができました。また、9四半期連続で、コア・エンタープライズ・アプリケーション・ベンダーにおけるSAPのシェアを拡大できたことを嬉しく思います。SAPが世界中のすべての地域においてグローバルソフトウェア・ベンダーのリーダーとしてのプレゼンスを確立していることが、好業績を継続して達成できた理由だと考えています。

既存事業、中堅市場、およびビジネスユーザ向けソリューションという3つの柱からなるSAPの成長戦略が非常に好調です。既存事業に関してはSAP ERP 6.0の採用が当社の予想を超えて進んでおり、ビジネスプロセス・プラットフォームの成長機会を引き続き創出しています。中堅市場事業も当四半期には1,570社を超える中堅・中小企業のお客様が加わりました。またビジネスユーザ向けソリューションは当社の中で最も急成長している事業です。さらにSAPはBusiness Objects社の買収により、急成長するビジネスユーザ向けソリューション市場において、SAPの位置付けを強化し、事業機会をさらに拡大しました」と述べています。

キャッシュフロー

2008年度第1四半期の継続事業による営業キャッシュフローは10億7000万ユーロ(2007年=8億5200万ユーロ)でした。第1四半期のフリー・キャッシュフローは10億ユーロ(2007年=7億7300万ユーロ)で、総売上に対するフリー・キャッシュフローの割合は41%(2007年=36%)でした。2008年3月31日現在の現金および現金等価物、使途制限付現金、および短期投資は24億ユーロ(2007年12月31日=28億ユーロ)でした。

自社株買戻しプログラム

2008年度第1四半期に当社は自社株800万株を1株平均32.19ユーロ(総額2億5800万ユーロ)で買い戻しました。2008年3月31日現在、自己株式は5430万株(発行済み株式全体の約4.4%に相当)、1株平均35.50ユーロとなっています。2008年通年ではさらに2億5000万ユーロを投じて自社株買戻しを進める方針です。

中堅・中小企業およびSAP Business ByDesign

SAPの中堅中小企業(SME)事業は2008年度第1四半期も好調な業績を維持し、当四半期にはBusiness Objects 社のお客様を除き、1570社を超えるSMEのお客様をユーザとして加えたことで、前年同期比で28%の増加となりました。革新的な新しいソリューションであるSAP Business ByDesignが、SAPの主なSME戦略となります。昨年9月にSAP Business ByDesignを発表して以来、当社は早期に導入いただいたお客様やパートナー各社と密接に協力し、このソリューションを検証し、細かい調整を加えてきました。この結果、SAPはリリースに向けてより焦点を絞り、統制の取れた準備を進めるため、SAP Business ByDesignの展開戦略を変更しました。新しい展開戦略には次のものが含まれます。

  • 2008年におけるSAP Business ByDesignの市場展開は、現在生産ベースで早期導入を進め、世界規模で大きな市場機会を持つ6か国に注力します。その他の国では2009年に展開される予定です。
  • SAP Business ByDesignにおいて当初2010年に予定していた売上10億ドル、導入者数1万社獲得するという目標達成には、さらに12ヶ月から18ヶ月程度を要する見込みです。
  • しかし、当社はSAP Business ByDesignのイノベーションと技術を既存のソリューションにも活用することで、2010年のSAPの売上全体に大きく貢献する見込みです。
  • また、当社が2008年中に関わるお客様の数は1,000社よりも大幅に少なくなる見込みです。

SAPはSAP Business ByDesignに関連した2008の前倒しされた投資額を約1億ユーロ削減します。
これにより、本プレスリリース中「今後の見通し」中に記述されているように、2008年の営業利益率が拡大する見込みです。2009年初めに、さらなる投資は行いません。SAP Business ByDesign関連事業で予想されている経費は、SAPの通常事業から資金調達されます。

SAPはSAP Business ByDesign、その市場機会、そしてSAP Business ByDesignに関連する事業に対して、引き続き2008年も本格展開への準備を継続します。

今後の見通し

2008年度通年の見通しは以下のとおりです。2008年1月に発表された見通しとの違いは、固定為替レート換算による2008年の非GAAPベースの営業利益率に関する予想値のみです。

  • 約1億8,000万ユーロで買収したBusiness Objectsの繰延サポート経常収益の償却を除く、2008年度通年の非GAAPベースのソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上は、固定為替レート換算で前年比24~27%の増加(2007年度は74億2,800万ユーロ)となる見込みです。Business Objectsを除くSAPの事業の上記成長率に対する貢献割合は、12~14パーセンテージポイントが予想されます。
  • Business Objectsの繰延サポート経常収益の償却及び買収関連費用を除く、2008年度通年の非GAAPベースの営業利益率は、固定為替レート換算で28.5%~29.0%(2007年=27.3%)の見通しです。2008年1月に発表された当初の営業利益率予測は27.5%~28.0%の見通しでした。この変更は、SAP Business ByDesignに関連事業を構築する目的で実施した投資を、2008年に約1億ユーロ削減するという決定によるものです。したがって新しい2008年度通年の非GAAPベースの営業利益見通しには、2008年度通年において行うSAP Business ByDesign関連事業に投資する約1億ユーロ(従来は1億7500万〜2億2500万ユーロ)が含まれています。
  • 2008年度の実効税率は継続事業による米GAAP利益に対して31.0~31.5%になると予想しています。

2008年度第1四半期の地域別業績概要につきましては、こちら(PDF, 50KB)をご覧ください。

2008年度第1四半期における主要な結果

  • 2008年度第1四半期に締結された主な契約は以下の通りです。(順不同)

    [ヨーロッパ・中東・アフリカ地域]:Al Futtaim Group、Barclays Bank、Landesamt für Besoldung und Versorgung、ノルトライン・ヴェストファーレン州(ドイツ)、Nationwide Building Society
    [南北アメリカ地域]:Bank of America、LensCrafters、Sigdo Koppers S.A.、Tawa Supermarkets
    [アジア太平洋地域]:Fujian Electric Power Co., Ltd.、National Health Insurance Corporation, 韓国、株式会社三井ハイテック、Pegatron Corporation

  • 2008年3月17日に、SAPはNovellとの提携拡大を発表し、すべての規模のお客様がLinux上で重要な業務の運用、管理、およびセキュリティ確保を実現しました。SUSE Linux Enterpriseに対する需要拡大への対応を支援し、オープンソース・コミュニティに対してサポートを提供するため、NovellとSAPはオープンソース化を選択されたお客様に提供するオプションを強化する予定です。
  • お客様がエンタープライズSOA(エンタープライズ・サービス指向アーキテクチャ)のメリットをさらに活用できるよう、SAPとIDS Scheerは戦略的提携を拡大しました。SAPのサービス化に対応したビジネスアプリケーション実装の際に、初めてお客様はモデルおよびプロセス中心的なアプローチができるようになります。
  • SAP Business All-in-Oneソリューションについて最近発表されたファーストスタート・プログラムをさらに発展させるため、SAPはIntelとの提携拡大の計画を発表しました。SAPと長期にわたる技術パートナーのIntelは画期的な製品の導入を計画しており、これはNovellのSUSE Linux EnterpriseとデータベースであるSAP MaxDBに基づき、OEMとハードウェアシステムのプロバイダ経由でIntelベースのシステムとして提供される予定です。
  • 2008年2月25日、SAPは市場をリードするERP(統合基幹業務ソフトウェア)であるSAP ERPの第三弾となるエンハンスメントパッケージを発表しました。お客様は必要に応じて機能を選び、ダウンロードするだけで、ソフトウェア機能を拡張させることができます。これは、稼動システムの中断を最小限にとどめ、イノベーションを利用したい、というお客様の声に応えるものです。
  • 2008年2月25日、立証されたSAP Business-All-in-Oneソリューションのための新しいファーストスタート・プログラムを発表しました。このプログラムは製造、サービス、および貿易産業の中堅企業をターゲットとし、各社のコア業務を合理化し、視認性を確保するために必要な業界ごとのプロセスをあらかじめ設定された形で提供します。
  • 2008年2月13日、SAPはGreat Place to Work Institute(GPTW)の2008年度「Great Place to Work」イニシアティブにおいて4年連続で「ドイツ最良の雇用者」に選ばれ、また日本でもトップクラスの雇用者のひとつに選ばれたと発表しました。
  • 2008年2月12日、SAPは業界初のIntelligence Platformを発表しました。BusinessObjects XI 3.0は従来のビジネス・インテリジェンス(BI)の壁を打ち破る単独構成のエンタープライズ規模のプラットフォームであり、組織に通じるすべての人が必要な情報にアクセスし、業務の最適化を支援します。
  • 2008年2月11日、SAPはSAP FranceによるBusiness Objects社株の締出しを発表し、これは当四半期中に完了しました。
  • 2008年1月29日、SAPは公共安全分野を対象としたコミュニティであるインダストリ・バリュー・ネットワークの立ち上げを発表しました。この公共安全を対象とするインダストリ・バリュー・ネットワークは、SAPをホストとして既存の15業界ネットワークを合同したものであり、公共安全業界独自の課題を解決するソリューションを開発するためお客様、パートナー、およびSAPがメンバーとなります。このソリューションは、エンタープライズSOAとオープン規格を基盤とし、業界の相互運用性とコラボレーションにおける新たな次元を推進します。
  • 2008年1月21日、SAPはBusiness Objects社の支配権を取得しました。
  • 2008年1月21日、SAPとIBMは、年次のLotusphereカンファレンスにおいて、IBM Lotus NotesソフトウェアとSAP Business Suiteを統合した初の共同ソフトウェア製品である「Atlantic(コードネーム)」の計画を発表しました。この「Atlantic」の共同開発を通じ、Lotus Notesデスクトップのユーザには使い慣れた形式で、情報とデータが提示される新しいスタイルのアプリケーションが生まれます。これによりユーザは円滑に業務を行い、また企業がSAPアプリケーションに対して投資収益率が大きく高められます。
  • 2008年1月16日、SAPとBusiness Objectsは初の共同製品を発表しました。ビジネス・インサイトの改善、業績の向上、およびコーポレートガバナンス・ポリシーへのコンプライアンス確保を含め、小規模システムユーザから大規模システムのビジネスユーザまでが直面する課題に対応した9種類の製品パッケージが選択されました。
  • 2008年1月16日、SAPは、IT業界において2大ブランドであるSAPとBusiness Objectsを統合し、ビジネスユーザ向けソフトウェア市場における大きなリードを、ビジネス・パフォーマンス最適化を対象とした新しい市場でのリーダーシップに変換すると発表しました。
  • 2008年1月15日、ニューヨークで開催されたNational Retail Federation (NRF) の第97回年次総会および見本市において、SAPは直近に小売業界向けのSAP solutionsを導入したお客様のデータを紹介し、SAPソリューションの勢いが高まってきていることを発表しました。2007年には500社を超えるお客様がSAPソリューションの稼働を開始し、小売業界における卓越したソリューション・プロバイダとしてのSAPの評価をさらに強固なものとしました。

非GAAP指標の使用について
本プレスリリースでは、非GAAPによる売上、営業利益、営業利益率、フリー・キャッシュフロー、売上および営業利益の固定為替レート換算による前年同期比増減率といった特定の財務指標を開示しています。これらの指標は米国GAAP(一般に公正妥当と認められた会計原則)に従って作成されていないため、非GAAP財務指標とみなされます。SAPが使用している非GAAP指標は、他社が使用している非GAAP指標と異なる可能性があります。非GAAP指標は米国GAAPに従って作成された、売上、営業利益、キャッシュフロー、その他の財務業績指標に対して付加的な指標とみなされるべきであり、代替的もしくは優位とみなすべき指標ではありません。非GAAP指標は、最も近い米国GAAP指標に一致させています。

コア・エンタープライズ・アプリケーション・ベンダー・シェア
SAPでは、コア・エンタープライズ・アプリケーション・ソリューションのベンダーに基づくシェア・データを提供しますが、これは、業界アナリストの調査を基にSAPが定義したもので、ソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上の総額は約374億ドルに上ります。業界アナリストは、コア・エンタープライズ・アプリケーション・ベンダーの2008年の成長率を前年比で約7%と予測しています。四半期シェアの計算にあたり、SAPではこの約7%という成長率が年間を通じて直線的に伸びるものではないと考えており、コア・エンタープライズ・アプリケーション・ベンダーの一部(約25社)の業績を基に、四半期間での調整を行っています。

以上

オリジナルの発表文はこちらです。

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