【参考資料】SAP、サステイナブル・ビジネスに対する取り組みを強化

2009年3月4 日 by SAP News 0

~環境・安全・衛生(EHS)ソリューションの拡大、二酸化炭素排出量の積極的な削減目標、SAP初の最高サステナビリティ責任者率いるサステナビリティ事業部の新設を発表~

(本リリースは、3月2日に弊社独本社から発表された発表文の抄訳です)

TokyoSAP AG(NYSE: SAP、以下SAP)は本日、自社の業務とお客様向けソリューションの両方を網羅した、サステナビリティ(持続可能性)に対する長期的・戦略的な取り組みを発表しました。SAPはまず、お客様のサステナビリティ活動を支援するため、TechniData(テクニデータ)社と共同で、環境・安全・衛生(Environment, Health, and Safety、以下EHS)管理向けのソリューションの拡大を発表しました。さらに、社内のサステイナブルな業務に対するコミットメントを裏付けるものとして、2020年までに温室効果ガスの排出量を2000年のレベルまで削減すると発表しました。今後のサステイナブル・ビジネスの強化に向けて、SAPは初の最高サステナビリティ責任者(chief sustainability officer)の率いる部門横断的なサステナビリティ事業部を新設し、同社のサステイナブルな活動を率いることを発表しました。

世界中の企業は、地方、地域、世界での規制の高まりや、厳しい経済状況、社会問題と環境問題に対する消費者の意識の高まり、資源の不足と高度にネットワーク化されたビジネス業務に直面しています。こうした要因によって、ブランドや市場シェア、さらには時価総額さえも大きなリスクにさらされますが、これは同時に、新たなビジネスチャンスでもあります。サステナビリティとは、経済、社会、環境に関するリスクと機会を総合的に管理することで、ビジネスの収益性を高めることを意味します。サステナビリティに対して社内で適切に対応することと、同じ課題に対応するお客様を支援すること、これらはともに、SAPの長期的な成功と直接的な関係があると考えています。

SAPの共同CEO、レオ・アポテカー(Léo Apotheker)は次のように述べています。「サステナビリティに関して言うならば、SAPには、他に類を見ない二面的な立場があります。当社には、自らの行動の発端となる道徳的な義務があり、透明性と説明責任を伴う経営を行い、環境への影響を最小限に抑えつつ、他者の社会的状況の改善を支援すべく努めています。さらに、ビジネス・ソフトウェアのリーダーとして、ソリューションの提供を通じて、他の企業が業務の透明性を実現し、サステナビリティのパフォーマンスをより効果的に管理できるよう支援しています。こうした理由により、持続可能な形で経営を行うため、さらには、社会、環境、ガバナンスに関する課題を企業各社が世界規模で解決できるよう支援するため、戦略的かつ長期的なコミットメントを策定しています。」

サステナビリティの統合機能をお客様に提供する「SAP® Environment, Health, and Safety Management」アプリケーション

EHSソリューションの有力プロバイダである、SAPとTechniData社は、EHS管理ソリューションに対するニーズの高まりに応えるため、両社の現在の関係を拡大する契約を発表しました。その結果、SAPは、「SAP® Environment, Health, and Safety Management(以下SAP EHS Management)」アプリケーションという単一の名称の下、共同開発のEHSアプリケーションの全製品を保有・販売します。

SAPはすでに、「SAP® BusinessObjects™ Governance, Risk, and Compliance(GRC)Solutions(以下、SAP BusinessObjects GRC Solutions)」によって、リスクとコンプライアンスの管理の向上でお客様を支援し、環境、財務、サプライチェーンの懸念に対応しています。さらに、「SAP® Business Suite」ソフトウェアは、ビジネスプロセスに効率性、柔軟性、インサイト(洞察力)を付与し、信頼できる土台として組織のサステナビリティに対する試みを支えています。

お客様はSAP EHS Managementアプリケーションを使用することで、EHSの要件と企業のサステナビリティに関するポリシーを、ビジネス活動全体で積極的かつ自動的に遵守できます。SAP EHS Managementは、SAP Business Suiteに組み込まれているSAP以外のソリューションともオープンに連携します。SAP Business Suiteは、パフォーマンスの最適化とITコストの削減で企業を支援する次世代のソフトウェアスイートであり、不正確なデータの排除を支援し、複数の部門でのビジネスプロセスの管理を実現します。

SAPとTechniData社は、EHSコンプライアンスに対応できるよう設計されたソリューションの研究開発を目的とし、1995年より緊密に協力してきました。両社は今後も、化学品の使用に関する欧州REACH規制や、労働者の健康を保護するための健康・安全指令など、重大な規制法への対応で世界各国の企業を支援するため、ソリューションを共同開発していきます。

ダウコーニング社の環境、健康および安全部門エグゼクティブ・ディレクター、ピーター・カートライト(Dr. Peter Cartwright)氏は、次のように述べています。「ダウコーニングで導入しているSAPソリューションによって、当社のお客様は、当社製品とその取り扱い方法に関する極めて重要な安全情報を、明確、容易、迅速に入手することができます。当社が一企業として将来的に成功を収める上で、サステナビリティは欠かせないものと考えています。これは極めて重要であるため、当社ではサステナビリティを企業価値の1つに定めています。SAPのソリューションは、『レスポンシブル・ケア』の業界指針に合わせた経営と、お客様に対する心の平穏を実現する上で基礎となります。」

SAPは、SAP EHS Managementアプリケーションなどによって、サステイナブルなビジネスプロセスを実現することに加え、統合化や仮想化、その他のランドスケープ最適化サービスにより、データセンターで使用されるSAPソリューションのエネルギー使用量を削減し、お客様が「グリーンIT」を実行するための支援をしています。

二酸化炭素排出量の削減目標

自社の地球環境に及ぼす影響の分析結果を踏まえ、SAPは、温室効果ガス(GHG)の総排出量を2020年までに51%削減するというコミットメントを発表しました。これによって、同社のCO2排出レベルは、2007年の51万3000トンから、2000年と同程度の25万トンまで引き戻されることになります。また、2008年には初のグローバルなGHGインベントリを開始しており、年次サステナビリティ報告書の中で、目標達成に向けたパフォーマンスと進捗状況を報告していきます。

自社のソフトウェア・ソリューションを用いてサステナビリティの目標を監視・管理することにより、SAPは、国際的な炭素会計ツールとして最も広く使用されている温室効果ガスプロトコルのすべてのスコープで大幅な削減を実現し、上述の排出量削減を達成する見込みです。この目標は、SAPの直接的な排出量だけでなく、同社の2007年の総排出量の42%を占めた出張など、間接的な排出量にも適用されます。同社の排出量削減計画は、スコープ1~3を対象とする積極的な削減目標に基づいており、これによって、オフセット(相殺)の対象をスコープ3の残りの排出量に限定することができます。SAPは、二酸化炭素の削減を加速する新たな技術を開拓・使用しているため、スコープ1とスコープ2の排出量については、オフセットを行う計画はありません。

サステナビリティ事業部と最高サステナビリティ責任者を新設

SAPは、自社のサステナビリティ活動をあらゆる側面から推進・調整するため、部門横断的なサステナビリティ事業部を新設しました。この組織の責任者となるのは、SAP初の最高サステナビリティ責任者とサステナビリティソリューション担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるピーター・グラフ(Peter Graf)で、彼はSAPエグゼクティブ・ボード・メンバーであるジム・ハガマン・スナーベ(Jim Hagemann Snabe)の直属となります。ベテラン従業員としてSAPで13年の経験を持つグラフは、お客様のサステイナブルなビジネスプロセスを実現するソリューションの開発から、社会、経済、環境に関する主要プログラムなど、自社のサステナビリティ活動に至るまで、サステナビリティに関するすべてのイニシアチブを監督するグローバル組織の責任者となります。

以上

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