第一生命保険、SAP® ERPによる強固な財務会計基盤で相互会社からの株式会社化に伴うシステム変更を実現

2010年5月17 日 by SAP News 0

TokyoSAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ギャレット・イルグ、以下 SAPジャパン)は、第一生命保険株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:渡邉光一郎、以下 第一生命)が、相互会社から株式会社への組織変更と株式上場を実施するにあたり、財務会計基盤にSAP® ERPを活用することで、短期間で円滑に対応を実現できたことを発表します。本対応は、第一生命情報システム株式会社(本社:東京都府中市、代表取締役社長:佐々木仁、以下 DLS)が開発および運用を行いました。

本年4月1日に第一生命は、相互会社から株式会社に組織変更するとともに東京証券取引所第一部に上場しました。株式会社化および上場の実現には、業績開示の早期化や月次業績管理体制の整備などで財務会計基盤面の対応が必須でした。2008年始めより本格的な準備に着手しましたが、上場申請などの日程を勘案すると1年余りという短期間で準備を完了させる必要がありました。

第一生命では、2006年2月に、SAPの基幹業務ソフトウェアであるSAP ERPおよびビジネス・インテリジェンス(BI) 製品であるSAP NetWeaver® Business Warehouseを導入し、財務会計システム基盤の再構築を行いました。会計制度変更への柔軟な対応を可能にし、財務諸表作成業務の効率化および属人性の排除、予算管理業務の効率化など、財務会計基盤の強化を図り、四半期報告制度やJ-SOX法などの制度変更に対応してきました。
このシステム基盤では、全社の会計取引全件を複数年度分保持しており、財務諸表をはじめとした法定帳票などの作成機能、財務諸表から勘定残高や個別会計取引へ遡って検索する機能、簡易な複数帳簿管理機能などを備えています。

約1200万件の個人保険契約をはじめとする膨大な業務情報を管理する第一生命にとって、業績開示の早期化などの対応は、決して易しい課題ではありませんでしたが、財務会計面においては、SAP製品の機能を活かした財務会計システム基盤を用いて、株式会社化および上場への準備を実施しました。
第一生命が、SAP ERPおよびSAP NetWeaver Business Warehouseで構築した財務会計システム基盤により実現できた対応項目は下記のとおりです。

  • 【財務諸表の表示項目など大量の帳票変更】
    財務諸表をはじめとした帳票作成機能はSAP ERPに組み込まれている簡易作表ツールが活用されており、株式会社化により発生する財務諸表等の大量の帳票変更にも効率よく対応することができました。
     
  • 【業績開示の早期化】
    東京証券取引所の上場企業には期末後45日以内の決算短信発表が求められており、これは膨大な契約を管理する第一生命にとっては非常に大きな課題でした。しかし、契約管理部門をはじめとした各業務部門での決算作業効率化を推し進める一方、財務会計面では、帳票作成機能による作表作業の効率化、勘定残高や会計取引の柔軟な検索機能を活用した決算時作業の効率化を推進し、期末後45日以内の決算短信発表が可能な体制を整備しました。
     
  • 【適時開示のための月次業績管理体制整備】
    上場企業に求められる迅速な情報開示の一環として、月次に損益計算書を作成する基盤を新規に構築しました。SAP ERPに予め装備された複数帳簿管理機能を活用することにより、短期間に基盤整備を行うことができました。
     
  • 【財務数値把握や分析業務の支援】
    上場申請のための有価証券報告書や上場時株式売出に伴う目論見書の作成においては、複数年度の財務情報を様々な角度から迅速に把握し分析することが求められます。全社の会計取引全件を複数年度分保持し、SAP製品の機能を活用し様々な角度からの検索や集計を可能とした財務会計システム基盤が、迅速かつ円滑な作成作業を支援しました。
     

SAPジャパンでは、第一生命での株式会社化および上場準備において発揮された、業務に直接貢献できるSAP社製品の各種機能や、海外の国際会計基準対応などにおける実績ある対応ノウハウを活かし、柔軟性および拡張性の高いシステム構築を保険業界向けに推進していきます。

以上

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