SAP HANA®プラットフォームを大幅強化

2012年10月22 日 by SAP News 0

統合開発環境とともにカスタムアプリケーション開発機能を大幅拡張、また世界最大規模のペタバイト級インメモリーシステムでの性能試験を公開

TokyoSAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:安斎 富太郎、以下SAPジャパン)は、1ペタバイトの非圧縮生データを処理可能な、世界最大級のインメモリー・データベース・システムについて発表しました。また、アプリケーション開発者向け新機能としてアプリケーションサーバー機能をSAP HANAに直接組み込みました。

世界最大級のインメモリークラスターを発表:SAP HANA®は拡張性とスピードを提供、1ペタバイトの生データを瞬時に処理

世界最大級のインメモリークラスターを持つSAP HANAは極めて大きな拡張性を備え、高速なリアルタイムの応答を維持しながら大規模なデータセットを処理することができます。これは100ノード、100 TBのインメモリーシステムであり、1.2兆レコードに相当する1ペタバイトの非圧縮生データを保持することができます。この規模は1日平均3億2,800万回のトランザクションを処理する大企業の約10年分に相当します。この「ビッグデータ」の性能試験によれば、営業および物流関連のアドホックのクエリーに0.43秒から0.50秒の短時間で応答し、複数の期間を対象としたさらに複雑な年次比較のトレンドデータでは1.2秒から3.1秒という結果を出しました(注)。

新たにSAP HANA上のカスタムアプリケーション開発向け機能を拡張し、SAP HANA® Studioを強化

SAP HANAの新しい拡張されたアプリケーションサービスは、アプリケーションサーバーの機能をサービスとして提供し、SAP HANA内に組み込まれることになります。これによって、ひとつのインメモリープラットフォーム内でアプリケーションとデータの処理の間の無駄を省いて合理化し、またHTML5とJavaScriptに対応します。このSAP HANAの拡張されたアプリケーションサービスは、アプリケーションサーバーとリアルタイムのデータサーバー技術の選択的統合によってアプリケーションレイヤーをさらに削減すること、また、データ処理とアプリケーション開発作業の合理化によってリアルタイムアプリケーションを実現することを目的としています。

SAP HANA® Studioの新たな強化機能により開発者は、統合開発環境(IDE)を使って、データ処理にはSQLScript、ロジック制御にはJavaScript、およびユーザーインターフェイス(UI)表示にはHTML5を同じツールセットを使用して開発を行うことができます。SAP HANA Studioには今後、モデリングとデバッグ作業の際の使いやすさの改善、および新しいチーム開発環境によるコラボレーション機能のサポートが含められる予定です。またリボジトリ用のブラウザ、プロジェクト・エクスプローラー機能、およびSAP HANA内においてネイティブなソースコード・リポジトリーの追加も計画されています。

SAP HANAにおけるアプリケーションサービスの拡張は、ODATA、ATOM、JSON、XML、XMLAなどの新しく利用可能になったデータ・アクセス・サービスを経由したサービスとして提供される予定です。このように提供されたサービスは、どのビジネスクリティカルなアプリケーションや消費者接点のアプリケーションにも使用することができます。

SAP HANA Academyではインメモリのノウハウを無償で提供

SAP HANA AcademyはSAP HANAプラットフォームについて学びたい人を対象に、高品質な技術教育を提供する無償のオンライン講座です。オンラインでの教育ビデオとライブおよび録画によるウェビナーが提供され、また普及活動としてオンサイトで開催されるトレーニングセッションに仮想的にアクセスすることも可能です。技術関連のコンテンツはSAPとエコシステムコミュニティから提供されます。ビデオは「プロジェクト」と「ハウツー」の2つのセクションに分かれ、プロジェクトでは実際に作業を行うことによってSAP HANAを学び、ハウツーでは特定の機能や特徴について学びます。

SAPのテクノロジー&イノベーション担当エグゼクティブボードメンバーであるビシャル・シッカ(Dr. Vishal Sikka)は、次のように述べています。「業界をリードする、リアルタイムのアナリティクスおよびアプリケーション用のSAP HANAプラットフォームが、AWS上でも『リアルタイム』で提供されることになりました。SAP HANA One on AWS、SAP HANAでのアプリケーションおよびデータベース・サービス、ならびに知識共有のためのSAP HANA Academyの発表を通じ、SAPはトランザクション、アナリティクス、およびアプリケーションサーバーの間に存在するレイヤーをなくすことによってアプリケーション開発を劇的に簡素化しました」

(注)このテストはカリフォルニア州サンタクララ市にある合計100ノードを連結させたIBM x5サーバで行われました。それぞれのサーバは1TBのDRAMと40コアのCPUを搭載しています。ペタバイト級の性能試験として、95台のアクティブノードに実際に1ペタバイトの生データがロードされ、残りの5台を障害時フェイルオーバー用のスタンバイノードとして行われました。

以上

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