企業内のミッションクリティカルアプリケーションに対応したSAP HANA®プラットフォームの新版を発表

2012年11月27 日 by SAP News 0

トランザクション、分析、テキスト処理の機能を単一プラットフォームに融合
150社のスタートアップ企業と協力し、オープンなイノベーションを推進、大規模データセンターの導入環境に対応

TokyoSAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:安斎 富太郎、以下SAPジャパン)は、「SAP HANA®プラットフォーム」の新版となる「SAP HANA SPS5」を本日より提供開始することを発表しました。ミッションクリティカルなトランザクションアプリケーションや分析アプリケーションに単一プラットフォームで対応することが大きな特長です。

SAP HANA SPS5によって、アプリケーションとデータ処理のアーキテクチャ層はこれまで以上に不要になります。本製品は、インメモリーベースの単一アーキテクチャ内で、トランザクション、分析、テキスト、予測処理向けの各種データベースサービスと、アプリケーションサーバー、計画機能、ビジネスルール、イベントストリーム処理向けアプリケーションサービスを融合させます。SAP HANA SPS5は、高可用性、ディザスタリカバリー、セキュリティーのサポートを拡大することで、大規模データセンターの導入環境にも対応します。これに加えて、SAPでは、SAP HANA対応のソリューションを提供する新興企業150社以上との共同により、オープンイノベーションの推進にも積極的に取り組んでおり、ビジネスインテリジェンス(BI)、ETL、バックアップ/リカバリーなど、サードパーティー各社の展開するベスト・オブ・ブリードのソリューションをサポートするための認定プログラムを導入しています。

SAPのエグゼクティブボードメンバーでテクノロジー&イノベーション担当のビシャル・シッカ(Dr. Vishal Sikka)は、次のように述べています。「SAP HANAプラットフォーム対応のミッション・クリティカル・アプリケーションを提供することについては、今年すでに大胆な公約を発表しましたが、CRM Solution powered by SAP HANAを自社開発することで、この目標は達成できました。また、SAPのソリューション以外にも、150社以上の新興企業とのパートナーシップにより、画期的なイノベーションが展開されており、SAP HANAプラットフォーム対応の専門的なビッグデータソリューションの開発が進んでいます」

SAP HANA SPS5により、レイヤーを削除し、リアルタイムエンタープライズが実現

SAP HANAの新機能に伴い、今日のアプリケーションアーキテクチャにつきもののレイテンシや複雑性の問題が、よりいっそう解消されます。単一のインメモリー・プラットフォーム・アーキテクチャ内にデータとアプリケーションの処理すべてを融合させることで、リアルタイムにインサイトが得られます。SAP HANAの主な特長は、以下の通りです。

  • トランザクション(OLTP)と分析(OLAP)のデータ処理を単一環境で対応:SAP HANAは、OLAPアプリケーションに適した、読み込み最適化のカラムストアと、OLTPアプリケーションに適した、書き込み最適化のローストアの両方に対応します(「SAP® 360 Customer solution」等)。
  • 自然言語ベースのテキスト分析:自然言語処理により、高度なテキスト検索をより広範囲に活用することで、SAP HANA内のテキストとソーシャルメディアの感情を処理し、31の言語を対象に、ファイルのフィルタリングをし、エンティティを特定し、感情分析を行います。
  • SAP HANAの予測分析機能の拡張:分析内容のセグメント化とクラスタ化を実行することで、高収益の顧客を特定・維持し、アップセルの機会を向上し、不正行為を検出するため、SAP HANAは引き続き、組み込みの予測アルゴリズムを拡張していきます。SAP HANA SPS5の最新の予測分析ライブラリ機能には、分類化、クラスタ化、異常値検出、データ準備のアルゴリズムが含まれます。さらに、SAP HANAには、予測モデルマークアップ言語(PMML)にも対応しており、予測モデルの統合・共有が可能です。インメモリーのSAP HANAデータベース・エンジン内でネイティブの予測機能を追加することで、開発者、パートナー、お客様は引き続き、SAP HANA対応の強力・高速な予測アプリケーションを開発できます。
  • SAP HANAの拡張アプリケーションサービスの展開:SAP HANAの新たな拡張アプリケーションサービスは、ネイティブのアプリケーションサービス機能をサービスとして提供します。開発者は、HTLM5、Javascript、SQLScript、XML/A、JSON、ODATAを使用して、SAP HANAプラットフォーム内で、2および2½ティアのアプリケーションを直接開発・展開できます。さらに、これらのサービスをエクスポーズし、デバイス別のアプリケーションや、他のアプリケーションサーバーで使用することも可能です。
    • ビジネスルール管理機能の強化:SAP HANAのビジネスルール管理機能は、SAP HANAに組み込まれる拡張アプリケーションサービスのコアコンポーネントとなります。これによって、ソフトウェアコードに直接組み込む必要なく、アプリケーションにビジネスルールを簡単に追加できます。これらの規則は、簡単かつ直感的なインターフェイスを利用して、容易に保守できるようになっており、エンドユーザ側でコードを記述する必要はあります。この結果、シミュレーションを行い、トレンドやパターンを抽出し、行動に基づき、物理データを修正できます。
    • アプリケーション機能ライブラリのフレームワーク:開発者は、SQLScriptやJavaScriptを使用し、拡張アプリケーションサービス機能を通じて、アルゴリズムやビジネス機能を簡単に利用できます。このような、かつてない高水準のサポートが得られることで、高度な分析機能を組み込んだアプリケーションを容易に開発できます。

SAP HANAに対応した、SAPのリアルタイム・データ・プラットフォーム機能の追加

SAPのリアルタイム・データ・プラットフォーム内のフラッグシップ・インメモリー・ソリューションであるSAP HANA SPS5を提供するだけでなく、SAPでは、リアルタイムのストリームデータ処理機能と強化版の企業情報管理(EIM)機能をSAP HANAプラットフォームに追加することで、データ処理の統合を推し進め、正確な洞察力をリアルタイムで提供する計画です。

  • リアルタイムのストリームデータ処理機能のサポート:サーバー、金融商品の取引所、大規模なWebサイトで一般的に生成される高速のストリーミング・データは、「SAP® Sybase® Event Stream Processor(SAP Sybase ESP)」を使用することで、リアルタイムで処理することができ、ビジネスに影響を及ぼす大規模なイベントを特定できます。また、SAP Sybase ESPによって特定されるイベントを、SAP HANAに直接・効率的・高速に保存することで、さらなる分析を行うことが可能です。さらに、SAP Sybase ESPは、SAP HANAのリアルタイム分析機能を活用することで、SAP HANA内の深いマルチソースデータを使用し、複雑な意思決定を評価できます。
  • 「SAP® Sybase® PowerDesigner」による、データストアを対象とする共通のモデリング環境を実現することで、データの保存場所に関わらず、論理的な情報表示を可能にする計画です。
  • 「SAP® Data Services」ソフトウェアを通じ、Hadoopなど、多岐にわたる最新のデータソースから、SAP HANAや「SAP Sybase IQ」へのデータの高性能バルク・ローディングを計画しています。
  • データプロファイリング用ユーザーインターフェイスの強化も計画されています。これによって、「SAP® Information Steward」ソフトウェアを使用することで、データの保存場所に関わらず、ビジネスタームとしてメタデータを管理し、データ品質のスコアカード監視し、データ品質の問題を全社的に特定できます。

大規模なデータセンター導入環境向けのSAP HANAプラットフォーム

「SAP HANA SPS5」を通じ、SAPでは、24時間365日運用のエンタープライズデータセンターで、SAP HANAの導入環境へのサポートを拡大する計画です。ホット/ウォームスタンバイ・サーバーでの、SAP HANAの高可用性機能も追加される予定です。サードパーティー製バックアップツールとの連携により、リモートデータセンターへのフェイルオーバーオプションを通じ、同期バックアップを行い、耐障害性を高める計画です。保存データの保護用の暗号化機能や認証機能、アクセス認可機能、監査ログ機能の強化など、セキュリティー機能の強化についても、今後導入予定です。

SAP HANAの導入コストを抑えるため、SAP HANAデータベースの複数のインスタンスを単一のSAP HANAアプライアンスに導入し、開発、検証、サンドボックスに使用することも計画しています。

SAP HANAプラットフォームが、オープンなエコシステムによる共同イノベーションを促進

「SAP Startup Focus」プログラムには現在、150以上の新興企業が参加しており、8社の独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)が、SAP HANAプラットフォームの対応イノベーションを開発するなど、SAP HANAのパートナー・エコシステムは拡大を続けています。このほか、より幅広いユーザへの対応、各種データソースへの対応を実現し、これまでの投資の再利用を実現するため、SAP HANAと連携したBI、ETL、バックアップの各種ツールの開発を促進するサードパーティー認証プログラムを新たに導入しています。本プログラムを通じ、サードパーティツールは、接続性、セキュリティー、対応構造に関するSAP HANAの要件に遵守し、SAP HANAの革新機能を活用できるようになります。また、SAP HANA対応のアプリケーションやソリューションを開発するため、ODBCやJDBCなどのクライアントインターフェイスをお客様とパートナーに公開する予定です。

以上

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