携帯電話への依存度は、新興国ほど高いことがSAPの調査により明らかに

2013年12月3 日 by SAP News 0

TokyoSAP AG(NYSE:SAP、以下 SAP)が発表した、17カ国を対象に行った「モバイルユーザーの動向に関するグローバル調査レポート」の結果によれば、携帯電話(フィーチャーフォン、スマートフォン)への依存度は、新興国ほど高いことが分かりました。

本調査結果からは、全世界の8割を超える消費者が、銀行、電話会社、小売店、電気・ガス・水道会社、その他の企業との携帯電話端末を利用したやり取りをさらに望むなど、モバイル・コマース・サービスの充実を求めていることが明らかになりました。しかしながら、その需要は、南アフリカ、サウジアラビア、中国をはじめとするモバイル新興市場(*1)が牽引しており、同市場における回答者の96%が、携帯電話端末を使った商品やサービスの購入を希望しています。一方、日本や米国をはじめとするモバイル成熟市場(*2)では、このような回答者の割合は、6割以下にとどまりました。

また、モバイルコマースやサービスの利用拡大を妨げている要因として、世界全体では、個人情報の入力に伴う煩わしさ(46%)、セキュリティ面の懸念(45%)、インターネットアクセス(43%)が、上位に挙げられました。一方、日本のユーザーに限ると、それぞれ28%、37%、16%という結果で、他の成熟市場においても、同様の傾向が見られました。

日本においては、例えば銀行サービスに関しては、コンビニATMの普及やインターネットバンキングの高い利用率など、各分野でさまざまなインフラが普及している背景から、モバイルコマースの需要が、新興国に比べて高くないと考えられます。

分野ごとのハイライト

銀行
世界全体では、携帯電話所有者の約半数が、日常的な支払(55%)、口座間の資金の移動(52%)、新規口座開設(48%)に自身の携帯電話端末を利用しています。一方、日本のユーザーの場合は、それぞれ35%、35%、26%にとどまりました。

小売
世界全体では、携帯電話所有者の約4割が、エンターテインメント(43%)、音楽ダウンロード(40%)、書籍または電子書籍(40%)、衣類(39%)の購入に、自身の携帯電話端末を利用しています。一方、日本のユーザーの場合、書籍または電子書籍の購入に利用する割合が39%と世界平均並みであった以外は、エンターテインメントが24%、音楽ダウンロードが31%、衣類が27%と、いずれも世界平均よりも低い数値にとどまりました。

また、購買拡大につながるきっかけとして、世界全体では、手数料引き下げ(29%)、提供範囲を限定したオファー(25%)、クーポン(22%)が上位に挙げられました。日本の場合は、手数料の引き下げとクーポンについては、世界平均と同じ数値でしたが、提供範囲を限定したオファーを選択した割合は、7%という極めて低い数値にとどまりました。

通信
携帯電話アカウントの使用データの確認に自身の携帯電話端末を利用するために必要な条件として、世界全体では、通話、テキストメッセージ、ウェブ利用の無料提供(24%)、パーソナライズされたサービス(22%)、サービス料金の引き下げ(21%)が挙げられました。一方、日本の場合は、それぞれ17%、16%、11%にとどまりました。

携帯電話端末を使った支払いを拡大する要因として、世界全体では、半数以上(52%)がセキュリティ面での安心感を、39%が支払手段としての携帯電話端末の使用方法に自信を持てることを挙げています。一方、日本の場合は、それぞれ35%、29%と世界平均よりも低い結果でした。

この調査結果のレポート全文は、
こちら
からダウンロードできます。
また、インタラクティブなデータ視覚化サイトでもご覧いただけます。

調査方法
携帯電話(フィーチャーフォン、スマートフォン)を所有する18歳以上の成人12,424名を対象に、2013年の3月~4月の期間、オンライン調査票への記入を求めました。調査はロンドンを拠点とする独立系調査会社のLoudhouse Consultancyにより実施されました。

国ごとの回答者数
日本 651、米国 1,072、EMEA地域:英国 1,159、南アフリカ 638、フランス 513、ドイツ 523、ロシア 1,043、エジプト 500、サウジアラビア 502、スペイン 564、中南米地域:ブラジル 1,012、メキシコ 513、コロンビア 514、チリ 583、アジア太平洋地域:中国 1,000、インド 1,050、オーストラリア 587

以上


*1 新興市場:南アフリカ、インド、サウジアラビア、チリ、中国、メキシコ
*2 成熟市場:日本、米国、ドイツ、フランス、オーストラリア、英国

Tags: