SAP、Concurを買収、世界最大のビジネスネットワークを拡大

2014年9月19 日 by SAP News 0

1兆2,000億ドル規模の出張管理市場をリードするイノベーターが傘下に

(本リリースは、9月18日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

TokyoSAP SE(NYSE:SAP、以下SAP)とConcur Technologies, Inc.(NSDQ:CNQR、以下Concur)は本日、SAPの子会社であるSAP America, Inc.がConcurの買収契約を締結したことを発表しました。世界150カ国以上で事業を展開するConcurは、顧客数が2万3,000社以上、従業員数が4,200人、アクティブ・ユーザー数が2,500万人で、数十億ドル規模の出張・経費(T&E)管理ソフトウェアの市場リーダーです。Concurが加わることで、SAPの世界最大のビジネスネットワークでは、年間取引量が6,000億ドル以上となり、25以上の業種でスムーズな取引が可能となり、年間1兆2,000億ドルに上る世界の出張費を取り扱うことになります。

今回の取引については、Concurの取締役会より、満場一致の承認を得ています。取引の完了は、2014年第4四半期または2015年第1四半期中を予定していますが、Concurの株主の承認や関連する規制当局の手続きなど、慣習的な取引完了条件を満たす必要があります。1株当たりの購入価格は129ドルで、9月17日の終値からは20%のプレミアム(上乗せ)、1カ月間の加重平均株価からは21%のプレミアム、企業価値は約83億ドルとなります。資金調達の手段としては、購入価格、対象債務の借り換え、買収関連費用に充てるため、最大70億ユーロの信用供与契約を予定しています。SAPでは、2社の機関による外部信用格付プロセスを実施しています。プロセスの結果については、近日中に公開する予定です。

SAPのCEOであるビル・マクダーモット(Bill McDermott)は、次のように述べています。「Concurの買収は、ビジネスネットワークに対する当社の絶え間のない取り組みと合致しています。企業内部の、そして企業間のビジネスの未来を支えるイノベーションの実現に向け、当社は大胆な対策を講じています。Ariba、Fieldglass、Concurによって、SAPは、非の打ち所のないビジネスネットワーク企業となります。当社は現在、様々な商品・サービス、非正規労働者、出張・経費の分野を対象に、取引のあり方を問い直しています。SAP HANA®プラットフォームを活用することで、Concurと当社のネットワークを中心とした新たなビジネスモデルでは、イノベーションの可能性が無限に広がります」

マクダーモットはさらに、次のように述べています。「お客様のビジネスの『Run simple』の支援に関し、ConcurはSAPと同じビジョンを共有しています。Concurのクラウドソリューションは、ネットワークをベースとしており、出張者は、あらゆるモバイルデバイス上で、リアルタイムに状況を把握できるアプリケーションを活用できます。Concurのソリューションによって、従業員は、職業人として尊重され、これ以上ない柔軟性を得て、自らにとって最適な選択を遂行できます。一方、企業は、従業員に負担を強いる形でのコスト管理が不要となります」

ConcurのCEOであるスティーブ・シン(Steve Singh)は、次のように述べています。「当社はこれまで常に、お客様の現実の問題を解決するソリューションの開発に取り組んでおり、SAPと力を合わせることで、こうした使命を発展させる絶好の機会が得られます。最高のカスタマーエクスペリエンスを実現するため、当社は常に画期的な方法を模索しており、HANAなどのSAPのテクノロジーを活用し、世界規模で事業を拡大できることを非常に嬉しく思います」

ビジネスネットワークを拡大

  • Concurによって、SAPのビジネスネットワークは、1兆2,000億ドル規模の出張管理分野に進出することになります。
  • Concurの開発したオープンなプラットフォームは、航空会社、ホテル、レンタカー会社など、出張費管理のエコシステムを、これまでにない画期的な方法でつなぐものです。
  • AribaとFieldglassのネットワークに、こうした出張費管理のエコシステムが加わることで、SAPのビジネスネットワークは、世界の年間支出額で10兆ドル以上を生み出す取引を支える機会が得られます。
  • SAP HANAによって、リアルタイムのネットワークコラボレーションが実現することで、出張のバリューチェーンのあり方が変わり、新たなビジネスモデルが創造され、世界の多数の出張者が直面している複雑で無駄な作業が解消されると、Concurは予想しています。
  • SAPのアプリケーションは、世界の取引の3分の2に関与しています。これにSAP HANAの処理能力が加わることで、SAPは「リアルタイムのネットワーク経済」の実現に向け、独自のポジションを確立しています。

ビジネスで大規模なシナジー効果を達成

  • 2社が1つになることで、エンタープライズクラウド企業としては最多となる、5,000万人以上のユーザをクラウド上で擁することになり、売上高では世界第2位のクラウド企業となります。
  • Concurの年間予想売上(ランレート)は、7億ドルを上回ります。SAPは世界中のあらゆる国でグローバルに事業を展開しており、今後はその規模に応じたグローバルなプラットフォームを展開していきます。
  • SAPのお客様の大半は、Concurのソリューションを使用しておらず、SAPのフランチャイズの一部として事業を拡張するという、明確な機会が存在しています。
  • 一方、Concurのお客様の中で、SAPのソリューションを使用している企業の割合はわずか30%で、SAPのイノベーションをConcurの顧客基盤に導入するという、ダイナミックな機会が存在しています。
  • 業界トップクラスの充実度を誇る出張・経費管理のデータセットと、SAP HANAプラットフォームの潜在能力が組み合わさることで、Concurは今後、あらゆる場所で発生する企業の経費について、独自の洞察と分析を提供していきます。
  • Concurは現在、モバイルデバイスによる出張・経費管理の分野で圧倒的なポジションを確立しており、今後はSAPのイノベーションリーダーシップと連携することで、ネットワークベースのリアルタイムに状況を把握できるモバイルアプリケーションを開発していきます。
  • SAPは、自社の出張・経費管理分野の全製品を、Concurの統合ソリューションに移行します。

ビジネスの成長に投資

  • 2万3,000社以上の企業からなるSAPの顧客基盤は、25の業種とあらゆる企業規模を網羅しており、Concurのプラットフォームは、こうした顧客基盤を横断し、広範な影響を及ぼすものです。
  • Concurは2012年6月、複数の連邦政府機関との間で、出張・経費管理ソフトウェアの提供に関する15年契約を締結しました。数万団体の規模で官公庁のお客様を擁するSAPでは、他の官公庁・政府機関を対象に、世界規模でこうした関係を拡大する考えです。
  • 中堅・中小企業の分野では、Concurのソリューションは、SAP HANAをベースとする最新のSAP Business One® Cloudソリューションを補完するものとなり、あらゆる規模の企業にとって、魅力的なソリューションスイートが実現します。
以上

【SAPについて】
SAPは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアにおけるマーケットリーダーとして、あらゆる業種におけるあらゆる規模の企業を支援しています。SAPは、企業が市場での優位性を保持するため、バックオフィスから役員会議室、倉庫から店頭、さらにデスクトップ環境からモバイル環境において、企業がより効率的に協業を行い、より的確なビジネス判断を行うための様々なソリューションを提供します。
企業が継続的な収益性の高い事業を実現することに貢献するSAPのアプリケーションやサービスは、世界各国261,000社以上の顧客企業に利用されています。
また、フランクフルト証券取引所やニューヨーク証券取引所を含むいくつかの取引所で「SAP」の銘柄で取引されています。詳細はhttp://www.sap.com(英語)をご参照ください。

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