SAP、デジタル変革を加速させる新しいクラウドプラットフォームサービスとHadoopのインメモリーイノベーションを発表

2015年9月7 日 by SAP News 0

(本リリースは、9月1日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

Tokyo今日のデジタルエコノミーの中でビジネスを変革する企業を支援するため、SAP SE(NYSE:SAP)は、Hadoop向けのインメモリーコンピューティングの新たなイノベーションとなるSAP HANA Vora™ソフトウェアと、SAP HANA® Cloud Platformに追加予定の新機能を発表しました。SAPはこれらの新製品を通して、企業がデジタル世界でビジネスを展開する方法をシンプルにしたいと考えています。

SAPの最高技術責任者であり、SAP SEのグローバルマネージングボードの一員であるクエンティン・クラーク(Quentin Clark)は次のように述べています。「SAPのミッションは、企業が業界内のデジタル変革をリードできるよう支援することです。このデジタル変革を成功させるために欠かせないのが、リアルタイムのビジネスを実現し、ビジネスの機動性を高めるプラットフォームです。このプラットフォームは拡張性を備え、あらゆる人とモノがつながるハイパーコネクテッドワールドでコンテキストを認識するものでなければなりません。SAPは、お客様にデジタルエコノミーのリーダーになっていただけるように、SAP HANA Voraに加え、SAP HANA Cloud Platformに新機能を導入します」

SAP HANA Voraでコンテキストを認識
SAP HANA Vora はHadoop向けの新しいインメモリークエリエンジンです。Apache Spark実行フレームワークを拡張して活用し、Hadoop上で充実したインタラクティブなアナリティクスを提供します。デジタル変革に乗り出した企業は、各所に分散しているビッグデータの処理における複雑性という難問に直面しています。さらに、エンタープライズアプリケーション、アナリティクス、ビッグデータ、IoT(Internet of Things)といったソース全体でビジネスプロセスを認識できないという問題も抱えています。

SAP HANA VoraはSAPのインメモリーコンピューティングイノベーションを分散データにまで拡張し、Hadoopエコシステム内とその周辺のデータを把握するビジネスセマンティックを利用したOLAPライクなアナリティクスを提供します。企業はSAP HANA Voraを導入することで、ビジネス活動をコンテキストに沿って完全に把握できるようになり、より良い意思決定が行えます。またデータアクセスをデータサイエンティストや開発者向けに開放できるため、企業データとHadoopデータのマッシュアップが簡単になり、未知の質問に対する答えを探ることができます。

SAP HANA Voraは、ビジネスプロセスで行う高度にインタラクティブなビッグデータ分析でコンテキストが重要となるさまざまな業界、たとえば金融サービス、電気通信、医療、製造などのお客様にメリットをもたらします。SAP HANA Voraが効果を発揮する使用例として次のものが挙げられます。

  • リスクと障害の軽減:金融取引や顧客履歴データの新たな異常を検出
  • 通信帯域幅の最適化:トラフィックパターンを分析することでネットワークのボトルネックを回避し、QoS(Quality of Service)を向上
  • 予防保全を実現することで製品のリコールプロセスを改善:部品表、サービス記録、センサーデータをまとめて分析

Intel IT Enterprise Applications and Application Strategy担当VP兼GMのAziz Safa氏は次のように述べています。「ビッグデータに関する取り組みの一環として、当社は大規模な非構造化データセットを管理するため、エンタープライズIT環境にHadoopとSAP HANAを導入しています。当社にとって重要な要件の1つがビッグデータをきちんと分析できることでしたが、このような大規模なデータセットからコンテキスト情報をHadoopでマイニングするのは困難でした。SAP HANA Voraは、このような大規模なリッチデータセットで、すべてをインメモリーかつHadoopに保存した状態で直接OLAP処理を行う機能を提供してくれます。この機能によってコンテキスト情報を抽出できるようになり、そこから得られた貴重な情報をビジネスに生かすことができます」

SAP HANA Voraは9月下旬にお客様向けにリリースされる予定です。クラウドベースの開発者エディションも同時期に提供される予定です。

SAP HANA Cloud Platformによってオープンでアジャイルなビジネスアプリケーション開発をシンプルに
SAP HANA Cloud Platformは、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)やオンプレミスアプリケーションのアプリケーション開発期間を短縮し、拡張性を高めるプラットフォームです。SAPはデジタル変革、コラボレーション、アプリケーション開発を支援し、価値実現までの期間を短縮できるよう、SAP HANA Cloud Platformの機能拡張も予定しています。また多くのビジネスアプリケーションが事前に提供されます。ハイライトは次のとおりです。

  • デジタル接続機能を強化:企業はSAP HANA Cloud PlatformによってIoTのアイデアを実際のアクションに変えることができます。SAP HANA Cloud Platformは9月下旬に一般提供を開始します。このサービスを利用して、お客様とパートナー様はデバイス管理機能、デバイスデータ接続機能、デバイスデータ双方向同期機能を追加できます。また、SAP® API Managementテクノロジーにより、SAPアプリケーションまたはSAP以外のアプリケーションへの安全なエンタープライズグレードのAPI接続を実現し、管理することができます。SAP HANA Cloud Platformでこの両機能を利用することで、お客様はエッジデバイスとビジネスアクションを結びつけ、拡張されたビジネスネットワークを構築し、デジタル資産を共有することが可能です。
  • コラボレーションの強化:SAP Jam™ソーシャルソフトウェアプラットフォーム向けに新しく提供される業務パターンを使うと、開発者は作業に役立つコンテキストに応じた情報を利用して、コラボレーションを促進する優れたアプリケーションをすばやく簡単に構築できるようになります。さらに、SAP HANA Cloud Platformのゲーミフィケーションサービスを新しくクラウドで試用できます。これは開発者がワークベンチ、ソフトウェア開発キット(SDK)、ウィジェットを利用して、新規や既存のアプリケーションにゲームの概念をすばやく取り入れられるようにするものです。
  • モバイルセキュリティの強化:SAP Mobile Secureソリューションとモバイルアプリケーション保護を追加することで、企業はより安全なモバイル環境を導入できるようになりました。これらの機能によって、アプリケーション管理、リモートロック、管理対象デバイスの消去など、モバイルデバイスとアプリケーションのセキュリティと管理がシンプルになります。また、ワークフローが合理化されているため、モバイルアプリケーションの構築、設定、エンドユーザーへの配布を簡単に行えます。
  • 事前に提供されるアプリケーション:SAP Fiori® ユーザーエクスペリエンス(UX)クラウドエディションを新しくクラウドで試用できるようになります。このエディションはユーザーがSAP Fioriアプリケーション群を活用して自社のシステムに接続し、新しいSAP Fiori UXを試用したり、既存のSAP Fioriアプリケーションを拡張したり、新しいSAP Fioriライクなアプリケーションを作成できるようにするものです。
  • ビジネスサービス:SAPはクラウドでビジネスサービスへの試用アクセスを提供しています。これはベストプラクティスのビジネス機能をカプセル化し、その機能をAPIとして公開するものです。これらのビジネスサービスをすばやく組み合わせることで、SAP HANA Cloud Platformを使用する、カスタマイズされた強力なクラウドアプリケーションやモバイルアプリケーションを作成できます。
  • SAP hybris YaaS at SAP HANA Cloud Platform (public beta)は、SAP hybris CommerceやSAP hybris Marketingソリューションなどの製品に含まれている様々なサービスに対して、開発者が拡張・強化するための環境を提供するもので、結果として、SAP hybrisのフロントソリューションを大きく拡張・強化することを可能とするもの(クラウドサービス)です。SAP HANA Cloud Platformで提供するサービスとしてのSAP hybris YaaSは、独自のビジネスサービスを構築して顧客やほかの開発者に提供する、開発者、ソリューションプロバイダー、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)、IT部門向けに公開するものです。
  • SAP tax calculation service (limited trial)は税額の決定と計算機能をAPIとして提供するものです。このサービスでは、税計算の法的側面を75カ国以上に対して網羅することで、国際税務のコンプライアンスを実現します。詳しくはこちらをご覧ください。

GENBANDのCIOであるDarrin Whitney氏は次のように述べています。「リアルタイム通信ソリューションのプロバイダーとして数多くの世界最大手企業から選ばれているGENBANDは、買収や積極的なセールスとマーケティングよって組織を急速に成長させています。そのため、お客様とやり取りしやすくすることが最優先事項です。カスタマーエクスペリエンスと社内独自の生産性プロセスを継続して改善していくために、GENBANDはお客様とパートナー様に合わせたエクスペリエンスを提供することを目指し、SAP HANA Cloud Platformを選択しました。SAP HANA Cloud Platformを導入することで、サービスデスク運用を改善でき、サービスレベルアグリーメントを満たすだけでなく上回ることができました。また、ライセンス料と運用コストも削減できました。SAP HANA Cloud Platformは間違いなく、当社の期待に応えるものです」

SAPは、お客様がSAP HANA Cloud Platformの新機能とSAP HANA Voraを使用して、今日のデジタルエコノミーの中でビジネスを変革できるよう、お客様にサービスの再販と提供を行うパートナーエコシステムを構築しています。Arvato Systems、Bluefin Solutions Inc、Capgemini、Cisco、Cloudera、CSC、Deloitte Consulting LLP、Hortonworks、In Mind, MapR Technologies、SprinklrなどのSAPパートナーが伝えるメッセージについては、「パートナークォート:デジタル変革を加速させるSAPの新しいクラウドプラットフォームサービスとHadoopのインメモリーイノベーション」をご覧ください。

以上

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SAPは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアにおけるマーケットリーダーとして、あらゆる業種におけるあらゆる規模の企業を支援しています。SAPは、企業が市場での優位性を保持するため、バックオフィスや役員会議室、倉庫や店頭で、さらにデスクトップ環境やモバイル環境などにおいて、企業がより効率的に協業を行い、より的確なビジネス判断を行うための様々なソリューションを提供します。
企業が継続的な収益性の高い事業を実現することに貢献するSAPのアプリケーションやサービスは、世界各国293,500社以上の顧客企業に利用されています。

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