住友重機械工業が、SAPのソリューションを導入し、基幹システムをクラウドに移行

2015年9月9 日 by SAP News 0

SAP HANA® Enterprise Cloud上でSAP® Business Suite powered by SAP HANA®を稼働

TokyoSAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:福田 譲、以下SAPジャパン)は、このたび、住友重機械工業株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:別川 俊介、以下SHI)が、グローバルビジネスへの対応を見据えた基幹システムの刷新を機に、国内大手重工メーカーとしては初めて、SAPのマネージドクラウドであるSAP HANA® Enterprise Cloud上で、SAP® Business Suite powered by SAP HANAを稼働したことを発表します。

日本を代表する総合機械メーカーであるSHIは、1888年(明治21年)の創業以来、幅広い領域で日本の産業界の発展を支え続けています。機械コンポーネント、精密機械、建設機械、産業機械、船舶、環境・プラントの6つのセグメントで事業を展開する同社の“モノづくり”の精神は、ナノテクノロジーから巨大構造物まで多岐にわたり、「動かし、制御する」技術を駆使することで斬新な発想を具現化してきました。近年は、海外進出にも積極的で、2014年度の実績においては、海外の売上高比率が55%に達しています。

このたびSHIは、さらなるグローバルビジネスの成長を見据え、事業環境の変化に迅速に対応するために、基幹システムの集約・統合を進めていくことを決定しました。従来の業務システムは、各事業部単位で個別最適化されており、分社化、M&A、事業再編といった環境変化に対する柔軟性が課題となっていました。また、システム運用の属人化が進み、メンテナンスの負荷も年々拡大していました。

このような背景のもと、SHIでは、2009年に基幹システムの刷新を検討開始しました。さまざまな業務領域を支援する基幹システムの中でも、最初のターゲットとなったのが会計領域でした。従来は、国産パッケージソフトウェアを大幅にカスタマイズした会計システムを本社および国内の主要グループ会社で利用していましたが、海外関係会社への展開などいくつかの面で課題がありました。また、検討開始当時は、IFRS対応が求められていたこともあり、このことも新システムの要件となりました。

SHIは、複数の選択肢の中から、グローバルおよび国内重工メーカーでの採用実績を評価してSAP ERPの採用を決定し、さらに当時リリースされて間もないインメモリー対応のSAP Business Suite powered by SAP HANAの採用を決定しました。システムの選定においては、トランザクション系(OLTP)と分析系(OLAP)を1つのデータベースで実現する製品コンセプトが大きな決定要素となりました。SAP Business Suite powered by SAP HANAの導入プロジェクトは、2013年10月からスタートしましたが、当初は、オンプレミスを前提としたシステム構築を考えていました。しかし、将来の展開計画に合わせてサーバー構成を柔軟に拡張・縮小できることから、マネージドクラウドサービスのSAP HANA Enterprise Cloudの採用を決定し、2014年の春から開発環境、テスト環境、本番環境を用意しました。

SHIでは、開発の初期段階ではSAP HANA Enterprise Cloudサービスの1つである Projects環境を利用していたこともあり、クラウドに対する抵抗感は少なかったということでした。また、SAP HANA Enterprise Cloudサービスとは別にAmazon Web Services(AWS)上に試験環境(SandBox)を構築して、簡易なテストを行ってきた経緯もあり、クラウド環境をうまく活用し開発を進めることができました。

2015年4月から本稼動を開始したSAP Business Suite powered by SAP HANAは現在、本社および国内のグループ会社の会計業務で利用されています。稼働開始後は、従来は午前と午後の2回のバッチ処理の完了後に確認していた月次処理の状況がリアルタイムに把握できるようになり、業務の効率化が進んでいます。システム運用面では、自社仕様にカスタマイズされた従来の会計システムからSAP Business Suite powered by SAP HANAの標準プロセスに移行したこと、インフラ面では、オンプレミス環境で構築した場合と比べて、設置スペース、電気代の削減、データセンター運用費用などでのコスト削減およびIT管理者の負荷軽減が期待されています。

現在は、新たな会計システムを未導入の国内グループ会社への展開を進めるとともに、国内の事業部におけるロジスティクス領域でのSAP Business Suite powered by SAP HANA導入を開始しています。ロジスティクス領域については、量産系の事業部において、生産、販売、購買、プロジェクト管理のモジュールの導入が始まっており、2016年度中の稼動を目指しています。2017年度以降は、最初の事業部に導入したシステムをベースに、他の事業部、海外の主要グループ会社に対しても横展開していく方針です。

以上

住友重機械工業株式会社について

住友重機械は、一般産業機械から最先端の精密制御機械、コンポーネントまでを製造・販売する各種産業機械の総合メーカーです。1888年(明治21)、別子銅山で修理工場として創業以来、住友重機械は社会とともに発展してまいりました100余年の伝統のなかで培ってきた、あらゆる分野で産業を支える「モノづくり」の技術。ナノテクノロジーの世界でも巨大構造物でも、「動かし、制御する」確かな技術を駆使し、社会の発展に貢献してまいります。http://www.shi.co.jp/

SAPジャパンについて

SAPジャパンは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアにおけるマーケットリーダーとしてあらゆる業種におけるあらゆる規模の企業を支援しているSAP SEの日本法人として、1992年に設立されました。SAPは、企業が市場での優位性を保持するため、バックオフィスや役員会議室、倉庫や店頭で、さらにデスクトップ環境やモバイル環境などにおいて、企業がより効率的に協業を行い、より的確なビジネス判断を行うための様々なソリューションを提供します。企業が継続的な収益性の高い事業を実現することに貢献するSAPのアプリケーションやサービスは、世界各国293,500社以上の顧客企業に利用されています。国内でも日本企業の情報化の推進、国際競争力および企業価値の向上に貢献しています。

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