SAP、オープンインテグレーションに向けた新しいmySAPテクノロジーでeビジネスを変革

2001年11月20 日 by SAP News 0

mySAP.com Eビジネスプラットフォームがポータル、Webサービス、エクスチェンジで
バーチャルカンパニーを支援、機動的なWebプラットフォームとアプリケーションの 統合で
TCO(Total Cost of Ownership)を削減

Tokyoロサンゼルス発―2001年11月6日―SAP AG (NYSE: SAP) は本日、オープンスタンダードに基づいたインフラストラクチャである「mySAPテクノロジー」の詳細を発表しました。このmySAPテクノロジーは、異なるシステムが混在するIT環境において、今までにない技術的相互操作性が実現され、コラボレーションを可能にします。mySAPテクノロジーは、すべてのmySAP.comソリューションの土台と位置付けられ、異なるベンダーが提供するアプリケーションやWebサービスを、信頼性の高い共通のWebインフラストラクチャに統合することで、企業内企業間を問わず、さまざまなビジネスプロセス間のコラボレーションを実現します。

mySAPテクノロジー・インフラストラクチャは、単一のベンダーからもともと統合されているアプリケーションを購入するか、複数のベンダーからアプリケーションを購入して独自に統合するか、という世界の各企業のCIO(情報システム最高責任者)が長年共通して持っているジレンマを、双方のアプローチをサポートすることによって解決します。ユーザは、現在のシステムを “総入れ替え” することなく、所有コストの軽減、テクノロジー・インフラストラクチャの柔軟性の向上、過去の投資の有効活用などを達成できます。

SAPの共同会長兼CEOで共同創設者のハッソ・プラットナーは、次のように述べています。「ビジネスやコラボレーションのプロセスの性質は、絶えず進化しています。そこには、多様なテクノロジー環境の中で、多数の異なるベンダーが提供するアプリケーションが共存するでしょう。一連のAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を提供することは第一歩となりますが、もはやそれだけでは不十分となっています。eビジネスプラットフォーム自体が変化する柔軟性を提供する必要があります。SAP、SAP MarketsおよびSAP Portalsの組み合わせは、コラボレーティブ・エコノミーを構築するという目標にかなった包括的なビジネス・インフラストラクチャです」

mySAPテクノロジーは、Web アプリケーションサーバー、エクスチェンジ/インテグレーション・インフラストラクチャおよびポータル・インフラストラクチャというコラボラティブビジネスを支える3つの要素から成っています。どの要素も、他のベンダーのテクノロジーとの互換性を備えています。たとえば、ポータル・インフラストラクチャによって、基盤テクノロジーの種類によらず、他のポータルとの相互操作性が保証されます。mySAPテクノロジーにおける他の2つの要素であるエクスチェンジとWebアプリケーションサーバーは、同様の相互操作性を提供します。

ガートナー社の調査担当ディレクターであるイヴォンヌ・ジェノベーゼ氏は、「SAPは市場シェアと製品の幅という両面で、ERPⅡ(第二世代のERP)におけるリーダーの地位を確立しました。この分野におけるSAPの優位性は今後3年間揺るがないでしょう。このSAPの戦略によってユーザは、企業内ならびに企業間における様々なアプリケーションとサードパーティのアプリケーションとの統合が実現できるようになります」と語っています。

SAPのWebアプリケーションサーバーは、特定のプラットフォームに依存しないで、保守が容易なビジネスWebアプリケーションとWeb技術を通じてWebサービスを提供します。これには、Java 2 Enterprise Edition (J2EE) とABAPおよびMicrosoftの.NETなどの他のテクノロジーとの接続性も包含しています。またWebアプリケーションサーバーは、Web Dynproによって、専門的なWebアプリケーションに対応する高パフォーマンスで使い勝手の良いWeb開発ツールと実行環境を提供します。

ポータル・インフラストラクチャは、データ統合とロール管理機能に基づくユーザー本位のコラボレーションを実現します。これは、ユーザーにとって必要な情報を提供して、ナビゲーションを容易にするとともに、より効率的な作業を可能にします。あらゆる種類のバックエンドシステムを含む、異なるシステムと情報ソースのすべてにシームレスにアクセスする共通の入り口を通じて、ユーザは、自分に必要な情報のみを入手し、従来は把握できなかった情報間の関係を踏まえて最良の決定を下すことができます。エクスチェンジ・インフラストラクチャは、コラボラティブ・ビジネスプロセスの設計、構成、変更および実行のために共有されているビジネスナレッジに基づいた、プロセス本位のコラボレーションを可能にします。

顧客はmySAPテクノロジーを通じ、SAPの持つ強力な伝統と新しいオープン・インテグレーションの世界の両方から、利益を受けることになります。スケーラビリティ、幅広い機能、ミッションクリティカルなパフォーマンスというSAPの伝統的な強みが、ここではJ2EEに拡張されています。SAPは、包括的でオープンな統合Webサービス・インフラストラクチャを、企業が迅速に変化に適応するために必要なアプリケーションおよびデータと組み合わせることのできる唯一のソリューションプロバイダです。SAPはこれにより、仮想企業というコンセプトを現実のビジネスにしました。

進化論的な変化がもたらす革命的な利益

mySAPテクノロジーによって、mySAP.com eビジネスプラットフォームは、社内および会社の枠を越えた統合を可能にする単一の共通インフラストラクチャが装備されたものとなりました。このアーキテクチャは、ベンダーやテクノロジー環境を問わず、あらゆる種類のアプリケーションとWebサービスのオープン・インテグレーションが可能です。これは、ユーザ企業が既存の資産を活用・拡張しながら社内および社外と柔軟にコラボレートすることを可能にし、効率とコスト効果の飛躍的な向上に導きます。

mySAPテクノロジーは、テクノロジーが急激かつ分断的な変化による弊害を軽減し、継続的で自然な変化を実現します。この進化論的アプローチの結果、ユーザは他のサービスを変更することなく個別のWebサービスを変更や拡張、調整ができ、従来の大規模なテクノロジプラットフォームの変更やアップグレードの必要が縮小されます。これにより、企業はこれまでの投資を活かしながら、設計や構築、導入、また既存のWebサービスへのアクセスと統合および部門、企業、地理的境界を越えた組織作りが容易な新機能を追加することができます。

mySAPテクノロジーによって可能になるコラボレーションは、変化し続けるビジネスチャンスと市場の力学への対応を迫られる企業の機動性と柔軟性を高めるうえで不可欠となります。これは輸送や物流のコストを引き下げるとともに、リードタイムを大幅に短縮し、サービスの質と発注の精度が引き上げられるので、製品の動きが明らかになり、資産の生産性が大きく向上します。mySAPテクノロジーがもたらす効率とコラボレーションの可能性によって、ユーザ企業のTCO(Total Cost of Ownership:トータルコスト)は大幅に低下します。

「Shell(シェル)は、全社的なコスト削減を可能にするテクノロジーの革新的な使い方を常に模索しています。SAPの新しい画期的なエクスチェンジ・テクノロジーを活用することにより、当社のバリューチェーン全体で、サービス向上とプロセス効率化という目に見える結果を出すことができると考えています」とロイヤルダッチ/シェルグループのプロジェクトおよびソリューション担当ジェネラルマネジャー、アラン・マテュラ氏は述べています。

米調査会社のメタグループで、上級プログラムディレクターであるマイケル・バーンズ氏は、次のように語っています。「オープンで標準に準拠したインフラストラクチャによる、戦略的かつミッションクリティカルなビジネス機能とプロセスの提供は、社内および社外において別のシステムやビジネスパートナーとの統合をコスト効率よく進めようとする組織にとって不可欠です。企業の機動性を最大限に高めるために、各社はカスタムレガシー環境のアップグレードと保守を続ける一方で、今後ますます、新たなソフトウェア、標準、ソリューションの採用における、安定性、拡張性、コスト効果に優れたバランスのよい方法を模索していくことになるでしょう」

【概念図】

SAPについて
SAPは、企業向けビジネス・ソフトウェアの分野において世界のリーディングカンパニーです。SAPは、e-ビジネスプラットフォームであるmySAP.comを通じて、統合基幹業務ソフト(ERP)をはじめ、サプライチェーン・マネジメント(SCM)、顧客関係管理(CRM)、電子商取引市場(eマーケットプレイス)、ポータル(Enterprise Portal)、製品ライフサイクル管理(PLM)などの構築を可能にする様々なソリューションを提供しています。SAPのソフトウェアは、すでに世界で120ヶ国、17,000以上の企業、44,500サイト以上で利用されており、企業内、および企業間のあらゆるビジネスプロセスの統合・効率化を達成しています。SAPは世界の50カ国以上に現地法人を持ち、またフランクフルト証券取引市場やニューヨーク証券取引市場を含む幾つかの取引市場で「SAP」として上場しております。詳細については http://www.sap.com をご参照ください。

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