宇部興産がサプライチェーン計画系製品であるSAP APOで生産日程計画の最適化を実現

2002年2月25 日 by SAP News 0

TokyoSAPジャパン株式会社(代表取締役社長:藤井 清孝、東京都千代田区大手町、以下SAPジャパン)は宇部興産株式会社(代表取締役社長:常見 和正、山口県宇部市大字小串、以下 宇部興産)がSAPジャパンのサプライチェーン計画系製品であるSAP APO 3.0(APO: アドバンスト・プランナー・アンド・オプティマイザ、以下SAP APO)を活用して、ITによる生産日程計画*の最適化を行う運用を開始した、と発表いたしました。

*生産日程計画: 生産設備能力や原材料、生産順序、稼動時間、最低在庫水準などさまざまな制約条件を 考慮して時間単位で立案する生産計画

宇部興産は2000年4月より「RS21*」プロジェクトにて、「R/3をテコにした業務改革」をコンセプトに、全社情報ステム再構築を進めております。
その一環としてSAP R/3との親和性の高いSAP APOを導入することにより、生産日程の計画立案業務の最適化を実現しました。
  *RS21(Revolution in Business System for The 21・Ube)
宇部興産のサプライチェーン計画系ツール導入の目的は、計画系業務の見直しをすることにより、生産過程で生じる在庫コントロールを迅速かつ的確に行い、「在庫圧縮」、「リードタイム短縮」を目指すものです。 これまで複雑かつ高度な計算を人手によって担ってきた生産計画における立案業務の一部をシステムに代行させることによって、容易な計画策定が可能となり、また個人のノウハウに依存していた計画立案業務の標準化や汎用化が図れます。

同社の生産日程計画は、全体最適の視点で「在庫調整」と「リードタイム短縮」の2つの目的を達成するよう、SAP APOが生産設備能力や原材料、生産順序、稼動時間、最低在庫水準などさまざまな制約条件を考慮しながら、アルゴリズムに基づいた自動計画立案が可能とするものです。このため在庫切れを起こすことなく、同時に無駄な在庫を抑制するため、生産から出荷までの時間を極力短縮するような生産スケジュールを立案することが可能となります。

SAP APO導入のメリット
宇部興産が数あるサプライチェーン計画系ツールの中からSAP APOを採用した理由は、次の諸点に集約されます。

  1. SAP APO本来の設計思想であるSAP R/3との統合性。すなわち統合基幹業務ソフト(以下、ERP)であるSAP R/3とSAP APOをペアで適用することにより、サプライチェーン・マネジメントに要求される計画・実行・評価分析のすべての業務
    機能が実現されるよう開発されたこと。この設計思想により、SAP R/3を前提としたシステム構築においては、安価に適用できる こと。
  2. 優れたSAPの開発力により、将来的にもSAP R/3同様、機能向上が期待できること。

宇部興産のSAP APOをシステム構築したメンバーからは、実績データが収集される基幹システム であるSAP R/3とリアルタイムな接続性により、データ連携も整合性がとれ、その結果無駄な開発の必要がなく、短期間での導入が可能だ、という評価を戴いております。

宇部興産の将来構想
今回のSAP APOの導入は、医薬品関連製品において2001年4月から12月にかけてシステム構築を行い、2002年1月より運用が開始されました。今後は、他製品にも横展開し、将来的には、このSAP APOを生産計画のみならず、複数工場・在庫拠点を考慮した需給バランス計画や需要予測に適用することも視野に入れています。
また宇部興産は今後もSAPを中核としたIT戦略を打ち立てており、宇部興産の企業戦略にSAPの提供するITソリューションを採用することで、 最先端のIT技術を活用した企業経営を目指していきます。

化学業界でのSAPの実績に関して
現在、SAPは国内主要化学メーカーにおいて * 52%のお客様にSAPの中核製品であるSAP R/3をご利用頂いております。多くの化学メーカーはSAP R/3の導入に引き続き、継続したITによる業務革新を進めるため、SAP APOやデータウェアハウスの機能を持つSAP ビジネス・インフォメーション・ウェアハウス(以下、SAP BW)などの導入を行っております。
SAP APOに関しましても、SAP R/3と同様に化学業界のデファクトスタンダードとして、現在、複数社の化学メーカーのお客様がプロジェクト進行中、あるいは検討をしております。
(*SAPの利用率 52%は会社四季報国内化学メーカー上位50社より算出)

mySAPSCMについて
mySAP.comにおけるmySAP SCM(mySAPサプライチェーン・マネジメント)ソリューションのコア製品のひとつであるSAP APO は、最新版のSAP APO 3.0の一般出荷が2001年6月より開始されました。
日本国内化学メーカーで、SAP APOの最新バージョンが本格稼動したのは宇部興産が初めてです。

SAP APO 3.0は、SAP R/3などmySAP.comの基幹業務コンポーネントとの密接な統合が実現されております。従来のSCMシステムが、基幹系とのリアルタイムの連携に別途インタフェースを開発する必要があったのに対し、SAP APO3.0ではこの連携が容易に可能となり、SAPユーザはSCMソリューションを迅速に構築することができるようになります。 SAP APOは計画系の機能を有し、SAPのSCMソリューションの中核を担いますが、実行系であるERPソリューションとしてのSAP R/3と分析系であるデータウェアハウスソリューションのSAP BWと併用することによって相乗効果が発揮され、さらに導入の効果が高まります。

SAP APOについて
SAP APOは海外で1330サイト、国内69サイトの導入実績があり、日本市場では2001年6月に日本語版SAP APO 3.0を出荷し始めております。SAP APOは、mySAPサプライチェーン・マネジメント(mySAP SCM)の中核製品です。SAP APO3.0は、SCMにおけるP-D-Sという(Plan:計画系―Do:実行系―See:分析系)のビジネス・サイクルのそれぞれに該当する製品を擁しています。戦略的な計画、需要予測、生産計画、製品出荷のすべてをリアルタイムで統合し、業界最高レベルの機能によって強化することが可能になります。 SAP APOは、基幹システムとの統合という強みに加え、1) 在庫レベルの削減、2) 製造原価の削減、3) 輸送コストの削減、4) 製造スループットの増加、 5) サービス・レベルの向上 6) 製造利益の増加、7) 対資産投資効率の向上、8)経済環境の変化へのより迅速で柔軟な対応 という効果を創出します。

SAPジャパンについて
SAPジャパンは、企業向けビジネス・ソフトウェアの分野において世界のリーディングカンパニーであるSAP AGの日本法人として、1992年に設立されました。SAPは統合基幹業務ソフト(ERP)をはじめ、サプライチェーン・マネジメント(SCM)、顧客関係管理(CRM)、電子商取引市場(eマーケットプレイス)、ポータル(Enterprise Portal)、製品ライフサイクル管理(PLM)などの構築を可能にする様々なソリューションを提供しています。すでに世界では120ヶ国、17,000以上の企業で1,000万人以上のユーザに利用されており、企業内、および企業間のあらゆるビジネスプロセスの統合・効率化を達成しています。日本国内でもすでに920社以上の企業グループで利用され、日本企業の情報化の推進、国際競争力及び企業価値の向上に貢献しています。 ( http://www.sap.co.jp

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