CRMとSCMのビジネスプロセス統合により デマンドチェーンとサプライチェーンを連係

2002年6月13 日 by SAP News 0

SAP、サプライチェーン・マネジメントとカスタマ・リレーションシップ・マネジメントを拡大統合

Tokyo【フロリダ州オーランド発 2002年6月5日】 SAP AG (NYSE: SAP) は本日、mySAPサプライチェーン・マネジメント(mySAP CRM) とmySAPカスタマ・リレーションシップ・マネジメント(mySAP SCM)を拡大統合することで、ビジネスプロセスの最適化をさらに推進していく、と発表しました。

顧客の需要とサプライヤの活動とに生じる時間差を最小化させることにより、e-ビジネスプラットフォームであるmySAP.com上でCRMとSCMを緊密に統合させ、SAPが現在開発している、適応型サプライチェーンとCRMとの接続という大きな第一歩を記したこととなります。両ソリューションの拡大統合により、企業は変化しつづける市場環境により敏速に対応し、利益獲得の機会を最大化します。一方で企業はコストを縮小し、顧客サービスを改善することが可能となり、生産性と効率性の向上を実現します。またこれらのソリューションは、自社独自の情報システムや他社のアプリケーションであったとしても、またもちろんSAPアプリケーションであったとしても効率よく統合されるため、顧客企業は低コストで高利益を実現することができます。

ガートナーのバイスプレジデント兼リサーチ・ディレクターのカレン・ピーターソン(Karen Peterson)氏は次のように述べています。「われわれは今日、従来以上に企業内のシステム統合に伴うコストを現実的に把握しています。単一ベンダーのソリューションを採用すれば、サポート体制の重複や多岐に渡るトレーニング方式、問題解決のための複雑な手続き、複数のベンダーのソフトウェアをアップグレードする際のさまざまな課題など、複数ベンダーのソリューションを採用する「ベストオブブリード(最善の組み合わせ)」方式にありがちな落とし穴を回避できます。

導入・管理コストを最小限に抑えると同時に、データおよびプロセスワークフローの統合による真の価値を最大にできれば、CRMおよびSCMソリューションによる恩恵をさらに拡大することができます。一方、ベストオブブリード方式を採用した場合、CRMとSCMの統合に伴って解決すべき課題がより大きくなる可能性は明らかです。これはすなわち、システムの導入時および稼働後のコストと危険がより高いということを意味します」

企業がCRM とSCM を緊密に統合することにより、日々のビジネスプランにおける課題を解決し、販売計画と需要計画を効果的に立てることが可能となります。というのもビジネスプランとは、顧客ニーズを熟知し、それに基づいて予測を立てることに始まるからです。mySAP CRMはマルチチャネルの機能を持つため、顧客は需要計画とサプライチェーンの計画をシームレスに(つなぎ目なく)統合した複数のインタラクション・チャネルを通じて効率よく発注業務を行えるよう設定することができます。その結果、ネットワーク内の可視性とコラボレーションが向上し、組織の需要と供給を効果的に連係させることができます。これがモノと情報の流れを合理化し、あらゆるカスタマ・インタラクション・チャネルを通じて顧客のニーズの変化に対応することが可能となります。

CRMとSCMとのビジネスプロセス統合は、サプライチェーンにおける計画効率性を通じて、ビジネス計画プロセスのフロントエンドで顧客から得られる知識を確実に利益に変換することで、企業が運営し、顧客にサービスを提供する際の収益性の向上に貢献します。企業は例えば、緊密に統合されたCRMとSCMのソリューションにより、コールセンター運営や現場サービスからサービスの納入、在庫管理に至るまで、あらゆる業務の管理を単一の調整されたシステムによって進展させて、サービス管理のビジネスプロセスを活性化させることができます。

この緊密な統合を活用することで、サービス管理のライフサイクルを通じてビジネスの可視性が向上し、顧客満足度の向上によって測定できるSAPソリューションの真の価値を実現できます。顧客の満足度と忠実性の向上は、当該企業が約束をし、それを実行する能力に基づいて達成されます。これは、シームレスな顧客本位のビジネスプロセスを通じたクライアントへの効果的なコミュニケーションにつながります。

SAPの共同会長兼CEOであるヘニング・カガーマン(Henning Kagermann)は次のように述べています。「われわれは、需要と供給を緊密に結び付けることにより、顧客企業が時間的な遅れを最小限にし、在庫回転率と資産活用率を上げ、最終的には顧客サービスと顧客満足度を向上させることに貢献します。拡大されたSAPのソリューションは、デマンドサイド(需要側)、サプライサイド(供給側)双方のチェーン(連鎖)から価値を引き出し、取引量の拡大のみならず、収入と収益性の向上を目指す顧客企業のニーズに応えます」

mySAP CRMとmySAP SCMが、いわゆる「ベストオブブリード」のソリューションでは達成が不可能なCRMからSCMへの統合を提供することで、企業は顧客の要求によりよく応えることができます。この統合は最終的に、システムの技術管理コストを下げながら、より高い顧客満足度を達成します。

真の CRM/SCM 統合が真の利益を創出
企業はCRMとSCMの真の統合により、CRMシステムで把握されるデマンドチェーンにおける変動や市場環境の変化を サプライチェーンにおけるリアルタイムの最適化に変換することができます。これは、キャンペーン及び需要計画、さらに需要及び供給計画を統合する、というSCMの機能により達成されます。さらにこのソリューションの導入によって企業は、供給ネットワークの能力に基づいて顧客の希望に効果的に応じることが可能となります。この統合は、mySAP.comの e-ビジネスプラットフォーム内で、データレベルとビジネスプロセスレベルの双方で実現されるため、資源のより有効な利用とより効果的な改革立案が可能となります。企業はこの機能によって、収入の機会を最大化し、さらに重要な課題として顧客満足度を向上させることができます。

企業はビジネスプロセスの統合により、デマンドチェーンの変動に対応し、サプライチェーンの資源を同期化させて、投資回収を早めることができます。この機能はサプライ、デマンド双方のチェーンで複数のレベルに到達し、双方向の可視性と臨機応変に対応する能力を実現します。mySAP CRM とmySAP SCMが可能にする実際のコラボレーティブなプロセスは、柔軟性や相互運用性を確保するため、HTMLやXML、WAPなどの業界標準を活かすオープンテクノロジーの枠組みの上に構築されなければなりません。SAPのソリューションはまた、特定の業界や企業に固有の要件に応じてカスタマイズできる統合されたアーキテクチャを特長としています。

SAPについて
SAPは、企業向けビジネス・ソフトウェアの分野において世界のリーディングカンパニーです。SAPは、e-ビジネスプラットフォームであるmySAP.comを通じて、統合基幹業務ソフト(ERP)をはじめ、サプライチェーン・マネジメント(SCM)、顧客関係管理(CRM)、電子商取引市場(eマーケットプレイス)、ポータル(Enterprise Portal)、製品ライフサイクル管理(PLM)などの構築を可能にする様々なソリューションを提供しています。SAPのソフトウェアは、すでに世界で120カ国、18,000以上の企業、50,000サイト以上で利用されており、企業内、および企業間のあらゆるビジネスプロセスの統合・効率化を達成しています。SAPは世界の50カ国以上に現地法人を持ち、またフランクフルト証券取引市場やニューヨーク証券取引市場を含む幾つかの取引市場で「SAP」として上場しております。詳細については http://www.sap.com をご参照ください。

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