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新手法「SAP ソリューション・マネジメント」発表、SAP製品の統合により、総所有コストの削減と短期間での投資回収を実現

SAPおよびパートナーのサービス、サポート、知識、ツールに基づき、
導入・運営に標準化されたアプローチを提供

Tokyo【ポルトガル・リスボン発 2002年9月4日】SAP AG(NYSE:SAP)は本日、製品およびマネジメント・サービスを提供する際の核となる手法であるSAP Solution Management(SAPソリューション・マネジメント)を発表しました。顧客企業のビジネス目標とIT目標を調和させるとともに、アプリケーションの導入、運用、統合プロセスの標準化を図ることにより、総所有コスト(TCO)を削減し、投資効果の早期実現を可能にします。

SAPソリューション・マネジメントは、これまで多くの顧客に提供され、優れた実績を上げてきたSAPのサービスを発展させたものです。航空機整備の有力企業、ルフトハンザ テクニック社(Lufthansa Technik AG)も、SAPのサービスを利用した顧客企業の1社です。同社は先頃、SAPのサービスを利用して、すべてのITソリューションをSAP R/3 3.1IからSAP R/3 4.6Cへとアップグレードしました。同社のITソリューションには膨大な数のレガシーシステムや、カスタマイズされた部分も含まれていましたが、SAPのサービスによって、アップグレードのプロセスは格段に向上しました。

「SAPのサービスによって、ビジネスプロセスに影響を与えることなくすべてのアップグレードを完了し、基幹アプリケーションをすべて一段階で移行することができました。これは予想を上回る結果でした。ダウンタイムもなく、問題解決にかかるコストも発生しませんでした」と、ドイツ ルフトハンザ グループ(Deutsche Lufthansa AG)のユルゲン・ウェーバー(Juergen Weber)取締役会長は述べています。

顧客企業はSAPソリューション・マネジメントの手法を採用することにより、グローバル戦略およびサービスレベルの管理、ビジネスプロセスの管理、mySAPテクノロジーの管理、ソフトウェア変更時の管理、サポートデスクの管理を通じてビジネス上の効果を上げることができます。

製品ライフサイクルを通じてサポートを提供するSAP ソリューションマネージャー
SAPソリューション・マネジメントの中核プラットフォームであるSAP Solution Manager(以下SAPソリューションマネージャー)は、導入から統合、稼動ソリューションの管理と最適化まで、アプリケーションの全ライフサイクルを通じてサポートを提供できるよう強化されました。SAPソリューションマネージャーは、ビジネスプロセスやサポーティング・システム、アプリケーションなどを含むひとつのプロジェクト全体にわたり、共通の図による定義を使用します。

SAPソリューションマネージャーは、優れた機能を持つmySAP.comサポートデスクを設置できるよう、SAP Webアプリケーション・サーバ(mySAPテクノロジーの一部)、mySAPカスタマ・リレーションシップ・マネジメント(mySAP CRM)のカスタマ・インタラクション・センター機能、協業を可能にするインターネット技術、オープン・インタフェースを活用しています。mySAP.comサポートデスクは、共通の定義を持つ電子ワークフロー上でエンドユーザ、サービス・プロバイダ、SAPの専門家を結び付けます。SAPソリューションマネージャーにより、関係者すべてが同じサービスとサポート技術を共有できます。

自動車部品とサブシステムの世界的なサプライヤーであるFederal Mogul(フェデラルモーグル社)でSAPカスタマ・コンピテンス・センターのマネージャーを務めるJuergen Neufurth(ユルゲン・ノイフルト)氏は、「ヨーロッパ中から届く問題発生のメッセージを処理する際、SAPソリューションマネージャーのサポートデスク機能が非常に役立っています」と述べています。

SAPソリューションマネージャーは、広範なオンサイトサービス、リモートサービス、セルフサービスを提供するプラットフォームでもあります。これにより、サービス利用の効率化、より速く、適切な問題解決、より緊密な意志の疎通と知識の移転、総所有コストの削減、そして究極的にはより優れたビジネスサポートが可能になります。

SAP AGのエグゼクティブ・ボードメンバーであるGerhard Oswald(ゲルハルト・オズワルト)は、「SAPソリューションマネージャーは、こうした統合アプローチにより、ソリューションのライフサイクルの一段階のみという従来の方法による有効範囲を超えるものです。顧客企業はSAPの提供するサービスとサポートにより、最大限の柔軟性や戦略との調和を達成できるほか、ソリューション運用に伴うコストの大幅な削減が可能になります」と述べています。

パートナーとの協力でITおよびアプリケーションへのサポートを標準化し、包括的サービスを実現
ハードウェア、ソフトウェアの双方を含むITインフラストラクチャ全体の効率的な導入、統合、管理を実現するために、SAPはパートナーと協力してプロセスの標準化を図っています。最新の成果は、SAPのSolution Management Assessment(ソリューション・マネジメント・アセスメント)とHP(ヒューレット・パッカード社)のOperational Healthcheck(オペレーショナル・ヘルスチェック)を組み合わせたJoint Solution Assessment(ジョイント・ソリューション・アセスメント)です。HPは、SAPのグローバル・アライアンス・サポート・パートナーに選ばれています。

ヨーロッパを代表する独立系ロジスティクス/自動車部品/付属品企業である英国のUnipart Group of Companies(ユニパート・グループ)は先頃、ジョイント・ソリューション・アセスメントを採用し、成果を上げています。

ユニパートDCM(デマンドチェーン・マネジメント)のIT統括責任者であるMyron Hrycyk(マイロン・フライシク)氏は次のように述べています。「ジョイント・ソリューション・アセスメントによって、ビジネスと技術双方の観点から、改善すべき点を短時間で特定することができました。ソリューション運用の質を高めるために、HPとSAPが緊密に協力した結果は、当社にとって大きな価値があるものでした。」

HPのカスタマ・サポート・ビジネス・マネージャー、Gottfried Specht(ゴットフリート・シュペヒト)氏は、「ジョイント・ソリューション・アセスメントは、IT管理とインフラストラクチャ分野におけるHPの専門知識と、アプリケーションとビジネス・プロセスにおけるSAPの専門知識を組み合わせたサービスです。これはSAPソリューション環境におけるサービスの標準化を推進するため、HPとSAPが協力を続けていることを示すものであり、SAPソリューション・マネジメントの戦略にとっても大きな意義があります」と述べています。

SAPソリューション・マネジメントは、すでに提供が開始されており、顧客企業からのフィードバックや実例をもとに、継続的に強化されます。

SAPについて
SAPは、企業向けビジネス・ソフトウェアの分野において世界のリーディングカンパニーです。SAPは、e-ビジネスプラットフォームであるmySAP.comを通じて、統合基幹業務ソフト(ERP)をはじめ、サプライチェーン・マネジメント(SCM)、顧客関係管理(CRM)、電子商取引市場(eマーケットプレイス)、ポータル(Enterprise Portal)、製品ライフサイクル管理(PLM)などの構築を可能にする様々なソリューションを提供しています。SAPのソフトウェアは、すでに世界で120カ国、18,000以上の企業、50,000サイト以上で利用されており、企業内、および企業間のあらゆるビジネスプロセスの統合・効率化を達成しています。SAPは世界の50カ国以上に現地法人を持ち、またフランクフルト証券取引市場やニューヨーク証券取引市場を含む幾つかの取引市場で「SAP」として上場しております。詳細についてはhttp://www.sap.comをご参照ください。