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次世代の製造ソリューションにより工場とサプライチェーンをより緊密に統合

運転資金の削減、資産回転率の向上、製造サイクル時間の短縮を実現する
ソリューションの開発に向け、専任チームを設置

Tokyo【テネシー州ナッシュヴィル発 2002年10月29日 】 SAP AG(NYSE:SAP)は本日、新世代の適応型コラボレーション・ソリューションへの投資を開始したと発表しました。このソリューションは、業界で初めて、作業現場の効率性改善に必要なすべてのプロセスをひとつのアプリケーション群に統合することで、生産性を最大限に高めることを可能にします。SAPはまた、この新世代のアプリケーションを市場に投入するために専任チームを設置することを発表しました。

現在、製造サプライチェーンは、工場の作業と統合されていないために、その機能が制限される場合が数多くあります。多くの企業が多大な努力によってサプライチェーンの合理化と効率化、そして製造プロセスの最適化を達成していますが、こうした個別分野における努力をひとつのソリューションに統合するという課題が残っています。SAPの新世代ソリューションでは、サプライチェーンから工場へ、そして工場からサプライチェーンへと双方向に効率性を引き出せるよう設計される予定です。これによって、原材料から製造、製品の供給に至るまでバリューチェーン全体で付加価値を高めることが可能となります。

サプライチェーン・マネジメントに適応性という考え方が浸透して以来、企業はサプライチェーンの価値を最大限に高めるために可視性と協業プロセスを利用してきました。SAPでは現在、工場全体の協業と可視性をかつてないレベルへと引き上げ、また徹底的な資産管理によって在庫の回転と注文充足率を改善することにより、先進の品質管理と製造サイクル時間の短縮を実現することに開発の焦点を置いています。これは最終的には運転資金と総所有コストの削減につながります。

現在、製造プロセスにおける柔軟性を求める声が増え続けており、製造リソースの利用がより複雑化しています。さらに、製造拠点の世界各地への設置が急速に進んでいることから、情報交換や協力の面でも困難が生じています。SAPの協業製造ソリューションは、既存の強力な機能と、これまでよりも優れた可視性と柔軟性を組み合わせた、導入の容易なソリューションとなる予定です。

SAPのエグゼクティブ・ボードメンバーであるクラウス・ハインリッヒ(Claus Heinrich)は、「SAPの次世代製造ソリューションは、適応型サプライチェーンにおけるSAPの専門知識を工場の現場にもたらします。製品ライフサイクルは大幅に短縮しており、品質に対する要求はますます厳しくなっています。SAPは、優れた製造機能を豊富に備えた新しい製造ソリューションを開発し、製造業界が高い投資回収率を達成できるよう支援することで、信頼の置けるパートナーとしてのSAPの地位をさらに強化していきます」と述べています。

開発リソースを次世代の製造ソリューションに集中
SAPは、ビジネスプロセスに関する業界屈指の知識と、特定業種向けソリューションにおける業界先進の実績を組み合わせ、30年以上にわたり製造業界向けソフトウェア・ソリューションの提供で業界をリードしています。こうしたリーダーシップは、研究開発活動に常に意欲的に取り組むことによって支えられてきました。次世代製造ソリューションの開発を促進し、サポートするために、SAPはこの新しいアプリケーションを専門に担当する開発チームを設けました。この開発チームのメンバーは、SAPのさまざまな開発組織から選りすぐられた、世界でも最も優秀な製造ソリューション開発者ばかりです。

SAPは、今後18ヵ月間で次世代製造ソリューションを開発する予定です。

SAPについて
SAPは、企業向けビジネス・ソフトウェアの分野において世界のリーディングカンパニーです。SAPは、e-ビジネスプラットフォームであるmySAP.comを通じて、統合基幹業務ソフト(ERP)をはじめ、サプライチェーン・マネジメント(SCM)、顧客関係管理(CRM)、電子商取引市場(eマーケットプレイス)、ポータル(Enterprise Portal)、製品ライフサイクル管理(PLM)などの構築を可能にする様々なソリューションを提供しています。SAPのソフトウェアは、すでに世界で120ヵ国、18,800以上の企業、56,000サイト以上で利用されており、企業内、および企業間のあらゆるビジネスプロセスの統合・効率化を達成しています。SAPは世界の50ヵ国以上に現地法人を持ち、またフランクフルト証券取引市場やニューヨーク証券取引市場を含む幾つかの取引市場で「SAP」として上場しております。詳細については http://www.sap.comをご参照ください。