mySAP CRM により複数システムの統合、効率的なコラボレーション、多言語マーケティングが実現、顧客一人一人との対話が可能に
Tokyo —
(本リリースは、3月4日に弊社独本社から発表されたものを翻訳したものです。)
【独ミュンヘン/ワルドルフ発】SAP AG (NYSE: SAP) は本日、独シーメンス インフォメーション アンド コミュニケーション モバイル (以下シーメンス モバイル)がグローバルなマーケティング活動の基盤に、mySAPカスタマ・リレーションシップ・マネジメント (mySAP CRM) を採用したと発表しました。
シーメンス モバイルは、世界各国のエンド・ユーザーを対象とするマーケティング・キャンペーンにおいて、様々な国の言語に柔軟に対応することによって顧客との対話を強化し、キャンペーン効率の向上を目指しています。シーメンス モバイルは、mySAP CRMのマーケティング分析機能とキャンペーン管理機能を利用して、適切な市場のセグメントをより正確に把握し、対象とするターゲットに的確にアプローチすることが可能となります。加えて、本社と現地マーケティング部門の連携を強化して、さまざまなレベルの世界中のマーケティング・キャンペーンをより効率的に行うことが可能となります。
シーメンス モバイルは、同規模のグローバル企業と同様に、世界中に展開するコール・センターやWebショップ、また営業員および代理店チャネルなど、顧客との接点を複数保有しています。mySAP CRMは、シーメンス モバイルの様々なシステムや顧客接点から得られる顧客情報を統合し、これを一元的にマーケティング担当者と販売担当者に提供します。
「一元的でグローバルなCRMソリューションは、会社全体に利益をもたらします。社員全員が自分たちの顧客と市場に関するより多くの有益な情報を得られ、顧客はそれぞれのニーズに合った提案を自国の言語で受ける事が可能なのです。」シーメンス モバイルの最高情報責任者、ケネス リンドローム(Kenneth Lindstroem)氏はこのように述べています。「私たちは、その優れた統合性を評価しSAPを選びました。これにより、既存システムを有効活用し、マーケティングから販売、顧客サービス部門において付加価値を高めることができます。」
シーメンス モバイルは、mySAP CRMのマーケティング分析機能を利用して、顧客に関する基本情報のほか、顧客の製品やブランドに対する嗜好といった特定のマーケティング属性に基づいて、顧客のセグメント化を自動的に行うことが可能となります。シーメンス モバイルが、ギリシャ語、中国語および日本語などすべての言語をサポートできる一元的なグローバル・ソリューションを必要としていたため、SAPはユニコードフォーマット処理による複数言語の適用が可能なシステムを実現させました。ユニコードは、使用しているOSやハードウェア、ソフトウェアに関わらず、すべての主要言語を同時に処理できる国際標準規格です。この機能を備えたSAPソリューションによって、シーメンス モバイルは、あらゆるプラットフォームからさまざまな言語で得られる顧客情報を、1つの中央データベースに統合することが可能になります。
またシーメンス モバイルの世界各地のマーケティング部門も、特定の顧客グループに顧客の国の言葉で対応し、新製品や販促サービスに関する情報をすばやく、そして容易に知らせることが可能となります。
mySAP CRMのキャンペーン管理機能の活用によりシーメンス モバイルは、対象顧客グループの電子情報を利用したグローバルなマーケティング・キャンペーンに、現地マーケティング代理店をより効率的に巻き込む事が可能です。シーメンス モバイルは、すでに採用しているmySAP CRMとmySAPビジネス・インテリジェンスの統合ソリューションによって、マーケティング・キャンペーンの対象となっている顧客の反応を詳細に分析しています。販売およびマーケティング部隊は、この分析データに基づいてキャンペーン戦略をすばやく修正することが可能になっています。
「最先端技術と統合性により、mySAP CRMはシーメンス モバイルの顧客中心ビジネス戦略をサポートする最善のソリューションとなりました。」と、SAPエグゼクティブ・ボードのメンバーであるピーター・ツェンケ(Peter Zencke)は語っています。「顧客がどんな言語で、会社にどのように接触してきても、その情報はすべて1つのデータベースに統合されるようになります。mySAP CRMは、企業のグローバル・ネットワークに存在するあらゆる既存のSAPシステムと非SAPシステムを統合します。シーメンス モバイルはITのトータルコストを削減し、効率の良いコラボレーションでさまざまなレベルのマーケティング・キャンペーンを実行し、顧客サービスとロイヤルティを高めることができます。」
シーメンス モバイルは、SAPコンサルティングの専門サポートを利用して、ソリューションの導入を迅速に実現しました。2001年に導入したmySAP CRMのモバイル・セールスに加え、マーケティング分析機能とキャンペーン管理機能を追加導入し、2002年末に実際の運用を開始しました。
シーメンス インフォメーション アンド コミュニケーション モバイルについて
シーメンス インフォメーション アンド コミュニケーション モバイル (シーメンスモバイル) は、携帯機器、モバイル・インフラストラクチャ、モバイル・アプリケーションなど、あらゆるモバイル関連ソリューションを提供しています。提供している携帯機器は、携帯電話、無線モジュール、電子手帳、コードレス電話、無線ホーム・ネットワーク機器などです。
インフラストラクチャ関連では、基地局経由のGSM、GPRS、3Gモバイル・ネットワーク、またプリペイド・サービス向けなどに、インテリジェント・ネットワークのスイッチング・システムを提供しています。モバイル・アプリケーションは、メッセージング、地域情報サービス、モバイル支払いといった、エンドツーエンド・ソリューションをカバーしています。Siemens mobileの2002年度 (9月30日までの1年間) の売り上げは110億ユーロ (速報値)、従業員数は世界中で約2万8600人でした。Siemens mobileに関する詳しい情報は、インターネット上の http://www.siemens-mobile.com で見ることができます。
SAPについて
SAPは、企業向けビジネス・ソフトウェアの分野において世界のリーディングカンパニーです。SAPは、e-ビジネスプラットフォームであるmySAP Business Suiteを通じて、統合基幹業務ソフト(ERP)をはじめ、サプライチェーン・マネジメント(SCM)、顧客関係管理(CRM)、電子商取引市場(eマーケットプレイス)、ポータル(Enterprise Portal)、製品ライフサイクル管理(PLM)などの構築を可能にする様々なソリューションを提供しています。SAPのソフトウェアは、すでに世界120を超える国の19,300以上の企業、60,100サイト以上で利用されており、企業内、および企業間のあらゆるビジネスプロセスの統合・効率化を達成しています。SAPは世界の50ヵ国以上に現地法人を持ち、またフランクフルト証券取引市場やニューヨーク証券取引市場を含む幾つかの取引市場で「SAP」として上場しております。詳細については http://www.sap.com をご参照ください。