SAP、2003年度第1四半期の業績を発表

2003年4月22 日 by SAP News 0

第1四半期営業利益2億9800万ユーロ、前年度比60%増 マーケットシェアが拡大し、米国における営業実績が大きく伸長

Tokyo
(本リリースは、4月17日に弊社独本社から発表されたものを和訳したものです)

【ドイツ、ウォルドルフ発 – 2003年4月17日】 – SAP AG (NYSE: SAP) は本日、2003年3月31日を決算日とする第1四半期の決算報告を発表しました。

経営業績
2003年度第1四半期営業利益は、2億9800万ユーロで前年同期の1億8600万ユーロに比べ60%増加、社員持ち株制度適用前および買収に伴う費用計上前見込営業利益(脚注1)は、前年同期の2億3800万ユーロに比べ28%増加の3億400万ユーロとなりました。営業利益率は、前年同期に比べ9ポイント増の20%となり、社員持ち株制度適用および買収に伴う費用計上前見込営業利益率(脚注1)は、前年同期比6ポイント増の20%となりました。

2003年度第1四半期のソフトウェア関連の売上は3億5200万ユーロ (2002年は4億200万ユーロ) で、前年の第1四半期に比べ12%の減少となり、固定為替レート換算においては、4%の減少となりました。ソフトウェア関連の売上から判断して、SAPは、SAPを含むソフトウェア企業(SAPおよび脚注2にある5つの会社)中の2003年度第1四半期におけるマーケットシェアは拡大しました。具体的にはSAPの世界のマーケットシェアは、2002年第4四半期末には51%でしたが、2003年第1四半期末に、また4四半期連続で54%となりました。

2003年度第1四半期の総売上額は、15億ユーロ(2002年同期は17億ユーロ)で、前年同期に比べ8%の減少でしたが、固定為替レート換算では、2002年第1四半期に比べ1%増となりました。ソフトウェア関連売上と保守関連売上を合わせた全製品関連収益は、9億6000万ユーロ (2002年同期、9億9900万ユーロ) でした。このうち保守関連売上は、6億800万ユーロ (2002年同期、5億9700万ユーロ) です。コンサルティングおよびトレーニング関連の売上は、それぞれ4億7600万ユーロ (2002年同期、5億3900万ユーロ)、7700万ユーロ (2002年同期、1億1000万ユーロ) でした。

「競合企業に対し、私たちSAPのマーケットシェアは顕著に拡大し続けています。これは、SAPが顧客の本当に必要としている製品と供給しているからに他ならなく、また信頼性が高く、品質のよいサービスを提供しているからです。その上業界をリードしているSAPのビジネス・スタイルが、顧客企業に好意的に受け入れられていることを示すものだと確信します」と、SAPの共同会長兼CEO、ハッソ プラットナー(Hasso Plattner)は述べています。「この四半期の業績は、私たちの戦略と施策が適切に機能していること、さらに景気回復の流れに乗って、市場で優位な立場を形成しつつあることを示すものだと考えます」

2003年度第1四半期のEBITDA(脚注1:利子・税金・減価償却および割賦償還を差し引く前利益)は、3億4800万ユーロ (2002年同期、2億4000万ユーロ) でした。2003年度第1四半期の純利益は、1億8600万ユーロ (2002年同期、6500万ユーロ) 、一株あたり0.60ユーロ (2002年一株あたり0.21ユーロ)で、186%の伸びとなりました。社員持ち株制度適用、買収に伴う費用および償却関連費を除く見込純利益は、2億ユーロ (2002年同期、1億900万ユーロ)、一株あたり0.64ユーロと (2002年一株あたり0.35ユーロ)、83%の伸びでした。

2003年度第1四半期に生成したフリー・キャッシュフロー (第1四半期の営業キャッシュフローから資本支出3700万ユーロを差し引いたもの))(脚注1)は、7億5600万ユーロで、2003年3月31日時点の流動資産は19億ユーロでした。

2003年度第1四半期に、7100万ユーロ相当の自社株式の買い戻しを行ないました。2003年5月に開催される株主総会 (AGM) で発表する買戻し計画提案で詳しく説明する予定ですが、昨年のAGMで承認された株式買い戻し計画の継続の承認を受け、実行していきたいと考えています。株式の買い戻しはすべてこれまでどおり、当該の関連法規に従い、特にドイツの法律の定める株価に重大な影響を与えない方法に従い実行していきます。

2003年3月31日現在のフルタイム従業員は28,654人で、2002年12月31日現在のフルタイム従業員数に比べると、143人減少しました。

地域別経営実績
2003年度第1四半期のヨーロッパ、中東およびアフリカ (EMEA) 地域の売上は4%減の、8億5400万ユーロ (2002年同期、8億8600万ユーロ) でした。ドイツ市場では、3%の売上減となりました。第1四半期にヨーロッパの経済状況が更に悪化し続けたことが大きな要因としてあげられますが、この厳しい状況の下でも、当社は、収益性を追求し依然ヨーロッパで強い競争力を維持しています。南北アメリカ地域における2003年度第1四半期売上は4億6800万ユーロ (2002年同期、5億8700万ユーロ) で、20%減少となりました。しかし、南北アメリカ地域での売上は固定為替レート換算では1%増加しており、SAPが、北米市場、特に米国においても競争優位の立場を維持したことを示しています。

米国におけるソフトウェア関連売上は、7600万ドル (7100万ユーロ) で、SAPは米国で市場シェアをさらに拡大し、ビジネス・アプリケーション・ベンダーとしてトップの地位を守り続けています(脚注3)。アジア太平洋地域 (APA) における収入は7%増加して、1億9800万ユーロ (2002年同期、1億8500万ユーロ) となりました。固定為替レート換算の収入は20%増です。これは主に、固定為替レート換算で、37%の売上増を実現した日本市場における良好な実績によるものです。SAPは日本市場におけるERPソリューションビジネスの強化を引き続き、図っていきます。

「現在の世界の経済的・政治的な要因は、市場に不安定さを招きましたが、当社は、北米地域とアジア太平洋地域で大きく売上を伸ばすことができたおかげで、好調な経営業績を保つことができました」と、SAPの共同会長兼CEO、へニング カガーマン(Henning Kagermann)は述べました。「私たちは、市場シェア拡大に力をいれてきました。この点においては、今期の決算は私たちの成功を示しているといえるでしょう。今後も、より生産性を高める努力をし、重要な事業分野に投資を行うことで、業界に革新性とリーダシップを提供していきたいと考えています。」

ソリューション関連ソフトウェア売上実績
2003年度第1四半期における、mySAP CRM (カスタマー・リレーションシップ・マネージメント) 関連のソフトウェア売上は、前年同期と同様に7400万ユーロに達しました。これは、ソフトウェア売上総額の21%になります。mySAP SCM (サプライ・チェイン・マネージメント) 関連のソフトウェア売上は、5%増加の8300万ユーロとなり(2002年同期、7900万ユーロ)ソフトウェア売上総額の24%になりました。これは、個別ソリューション契約による売上と統合ソリューション契約による売上を含み、恒例の調査に基づいて計上されています。

見通し
世界経済は引き続き厳しく、国際環境も依然として予測困難ですが、SAPは2003年の方針を変えていません。継続的に市場シェアを拡大していけると予想しています。小幅ではありつつも確実な売上の成長、継続的なコスト削減努力、顧客のビジネス・サイクルによる購買パターンなどの要因で、社員持ち株制度適用、買収に伴う費用および償却関連費計上前の見込営業利益を、2002年度比パーセントで1ポイント・アップできるという予想です。また、一株あたり見込見積営業利益は、3.45ユーロから3.60ユーロになる見通しです。

第1四半期ハイライト

今期の締結された主な契約。(南北アメリカ地域)Computer Science Corp、Conoco Phillips、Hasbro(EMEA地域)Novartis、British
Council、Volvo (APA地域)CitiPower、Shanghai Pudong Development Bank、Daewoo Shipbuilding

業界最高水準の次世代アプリケーション・統合プラットフォームSAP NetWeaverを発表。SAPは、高い技術水準で、Microsoft
.NETとIBM WebSphere (J2EE)と完全に相互運用できるSAP NetWeaverを開発しました。この新しいプラットフォームは、さまざまなテクノロジの枠、企業の枠を越えて、人と情報、そしてビジネス・プロセスの統合を可能にします。

エンタープライズ・サービス・アーキテクチャ (ESA) を発表。これは完全なサービス・ベースのビジネス・ソリューションの青写真、いわばコンセプトです。既存の技術資産からさらに多くのビジネス価値を引き出すことを可能にします。また、はじめてエンタープライズ企業規模でウェブ・サービスの利用を可能にするものです。今後、SAPソリューションはすべてESAをベースに開発を進める予定です。ESAのユーザビリティ、可用性、汎用性、拡張性は、新しい標準になっていくでしょう。

SAP Business One米国版を発表。American Expressのタックスおよびビジネス・サービス (TBS) 部門は、SAP
Business Oneのサポート・サービスを提供する予定です。2社は共同で、SAP Business Oneの業界特化モデルを開発し、中小・中堅企業のニーズにあった新しいサービスおよびサポートのモデルを確立していきます。

ハッソ プラットナー(Hasso Plattner)SAP監査役会会長選出されれば受諾の意向を表明。2003年5月9日に開催予定のSAP
AG年次株主総会で、株主代表としてプラットナーの選出が提案されます。選出されれば、プラットナーはSAP AG監査役会会長に就任する予定です。プラットナーの監査役会会長就任によって、へニング カガーマン(Henning
Kagermann)は単独CEOとなります。

脚注

  1. このプレス・リリースでは、EBITDA (金利・税金・償却前利益)、フリー・キャッシュフロー、見込営業利益、見込純利益および純EPSといった会計方式を使っています。これは非GAAP
    (一般に公正妥当と認められた会計原則) と考えられています。このプレス・リリースの非GAAP方式は、非GAAP会計方式の使用に関する新しいSEC (証券取引委員会)
    の規則で現在必要となっているため、最も近いGAAP方式に調整されています。
  2. 世界市場シェアに関しては、SAPが最も有力と考えている5社、i2 Technologies、Inc.、J.D. Edwards & Company、Oracle
    Corporation、Peoplesoft, Inc.、Siebel Systems, Inc.の米ドル換算ソフトウェア売上に基づく世界市場シェア
    (ソフトウェア売上の発表あるいはアナリストの推定額を利用)を基準としています。
  3. 米国内市場シェアに関しては、SAPが最も有力と考えている5社、i2 Technologies、Inc.、J.D. Edwards & Company、Oracle
    Corporation、Peoplesoft, Inc.、Siebel Systems, Inc.の米ドル換算ソフトウェア売上に基づく米国市場シェア.(ソフトウェア売上の発表あるいはアナリストの推定額を利用、またいくつかのベンダーについては、米国におけるソフトウェア売上額を推定)を基準としています。

地域別収益(単位:百万ユーロ)

SAPグループ


































































  2003年

第1四半期収益
2002年
第1四半期収益
増減 増減率(%)
合計 1,520 1,658 -138 -8
固定通貨換算       +1
ヨーロッパ・中東・アフリカ 854 886 -32 -4
固定通貨換算       -3
アジア・太平洋 198 185 +13 +7
固定通貨換算       +20
アメリカ 468 587 -119 -20
固定通貨換算       +1

主要指標(単位:百万ユーロ)

SAPグループ













































  2003年
第1四半期
2002年
第1四半期
増減

増減率(%)

収益 1,520 1,658 -138 -8
ソフトウェア収益 352 402 -50 -12
税引き前収益 311 127 +184 +145
純利益 186 65 +121 +186
フルタイム換算従業員数

(2003年3月31日現在)
28,654 29,156 -502 -2

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