SAP、2003年度第3四半期および1~9月の業績を発表

2003年10月17 日 by SAP News 0

ソフトウェア関連の売上が好調
営業利益は23%増の4億1300万ユーロ
米国におけるソフトウェア売上は35%増

Tokyo(本リリースは、10月16日に弊社独本社から発表されたものを和訳したものです)
独ワルドルフ発 – 2003年10月16日】 – SAP AG (NYSE: SAP、以下SAP) は、2003年9月30日を決算日とする第3四半期および9カ月間の決算報告を発表しました。

経営業績
2003年度第3四半期のソフトウェア関連の売上は、前年同期の4億3500万ユーロとほぼ同レベルの4億3300万ユーロを記録。固定為替レート換算においては前年同期比7%増となりました。

ソフトウェア関連の売上では、SAPは2003年度第3四半期においてマーケットシェアをさらに拡大しました。直近の4四半期は連続して、世界市場(SAPに有力4社を加えた合計5社、注2)におけるSAPのシェアは、2003年第3四半期末時点において57%に達しました。これに対して前四半期末では55%、2002年同期末では48%でした。

2003年度第3四半期の営業利益は前年同期比23%増の4億1300万ユーロ(2002年同期、3億3600万ユーロ)でした。社員持ち株制度適用および買収に伴う費用計上前見込営業利益(注1)は33%増の4億2300万ユーロでした(2002年同期、3億1900万ユーロ)。また、営業利益率(注1)は前年同期比5%増の25%でした。社員持ち株制度適用および買収に伴う費用計上前の見込営業利益率は前年同期比7%増の26%でした。

2003年度第3四半期の総売上額は、16億5000万ユーロ(2002年同期、17億ユーロ)で、前年同期に比べて3%減でしたが、固定為替レート換算では前年同期比3%増となりました。また、ソフトウェア関連売上と保守関連売上を合わせた全製品関連収益は、11億ユーロ(2002年同期、10億ユーロ)でした。このうち保守関連売上は、6億5500万ユーロ(2002年同期、6億300万ユーロ)です。コンサルティング売上およびトレーニング関連売上は、それぞれ4億7900万ユーロ(2002年同期、5億4500万ユーロ)および7100万ユーロ(2002年同期、9700万ユーロ)でした。

2003年度第3四半期の純利益は25%増の2億5200万ユーロ(2002年同期、2億200万ユーロ)、1株あたり利益は0.81ユーロ(2002年同期、同0.65ユーロ)でした。社員持ち株制度適用、買収、減損処理に伴う費用を計上前の2003年第3四半期の見込純利益(注1)は26%増の2億6000万ユーロ(2002年同期は2億700万ユーロ)、1株あたり利益は0.84ユーロ(2002年同期、同0.66ユーロ)でした。

2003年9月30日現在のフルタイム従業員は29,165人で、2003年6月30日現在のフルタイム従業員数に比べると、204人増加しました。

地域別経営実績
2003年度第3四半期の南北アメリカ地域の売上は、2%減の5億7200万ユーロ(2002年同期、5億8600万ユーロ)でしたが、固定為替レート換算では11%増でした。この南北アメリカ地域での業績は、当四半期におけるクロージャー・レート(契約締結率)が良好だったため、米国でのソフトウェア関連の売上が好調だった結果によるものです。当四半期の米国でのソフトウェア関連売上は、前年同期に比べて35%増加、固定為替レート換算では54%拡大しました。直近の連続4四半期を見るとSAPの米国でのマーケットシェアは引き続き拡大し、SAPは米国でのソフトウェア関連売上(注3)における最大の企業向けソフトウェアベンダーとしての地位をさらに強化したと確信しています。

ヨーロッパ、中東およびアフリカ (EMEA) 地域での売上は4%減の8億7700万ユーロ(2002年同期、9億1300万ユーロ)でした。ドイツ市場では4%の売上減となりました。ヨーロッパの大半の地域は引き続き厳しい経済状況に直面しています。アジア太平洋 (APA) 地域における2003年第3四半期の売上は2億300万ユーロ(2002年同期、2億300万ユーロ)で横ばい状況。ただし、固定為替レート換算では9%増となりました。

SAP AG 会長兼CEO、へニング・カガーマン (Henning Kagermann) は次のように述べています。「ビジネス環境は厳しい状況が続いていますが、SAPは優れた業績を達成しました。当社の成功は、特に米国での優れた営業活動と、業務効率改善への集中を続けたことによります。また同時に、イノベーションを推進し、お客様にとって真の価値を作り出すため、戦略分野への投資も継続します」

ソリューション別ソフトウェア売上
2003年第3四半期におけるmySAP CRM(顧客関係管理)関連のソフトウェア売上は、4%減の約8900万ユーロ(2002年同期、9300万ユーロ)で、ソフトウェア関連売上総額の21%を占めました。当社はこれにより、直近の連続4カ月で見た場合、CRM市場での最大の競合相手に並んだといっても過言ではありません。2003年第3四半期のSCM(サプライチェーン・マネジメント)関連のソフトウェア売上は、7%増の1億200万ユーロ(2002年同期、9500万ユーロ)となり、ソフトウェア関連売上総額の23%を占めました。これは個別ソリューション契約による売上と統合ソリューション契約による売上を含んでおり、例年の定期的な調査に基づいて計上されています。

9カ月間の業績
2003年9月30日を末日とする9カ月間でみると、総売上は6%減の48億ユーロ(2002年同期、51億ユーロ)、固定為替レート換算では、前年同期比2%増となりました。

当期の営業利益は25%増の11億ユーロ(2002年同期、8億4200万ユーロ)でした。社員持ち株制度適用および買収に伴う9カ月間分の費用計上前の見込営業利益(注1)は27%増の11億ユーロ(2002年同期、8億8100万ユーロ)でした。

当期のソフトウェア関連売上は、9%減少して12億ユーロ(2002年同期、13億ユーロ)、固定為替レート換算では前年同期比1%減でした。コンサルティング関連売上は14億ユーロ(2002年同期、16億ユーロ)、トレーニング関連売上は2億2300万ユーロ(2002年同期、3億2200万ユーロ)でした。

当期の純利益は1777%増の6億5700万ユーロ(2002年同期、3500万ユーロ)、1株当り利益は2.11ユーロ(2002年同期、1株当り0.11ユーロ)でした。2002年度同期の純利益には、Commerce Oneの簿価切下げ2億9700万ユーロに伴う減損処理が反映されています。社員持ち株制度適用、買収、減損処理に伴う費用を計上前のこの9カ月間の見込純利益(注1)は51%増の7億1100万ユーロ(2002年同期は4億7100万ユーロ)、1株あたり利益は2.29ユーロ(2002年同期は1.50ユーロ)でした。

当期のヨーロッパ、中東およびアフリカ地域の売上は4%減の27億ユーロ(2002年同期、28億ユーロ)でした。南北アメリカ地域での売上は12%減の15億ユーロ(2002年同期、18億ユーロ)、アジア太平洋地域では1%減の5億9100万ユーロ(2002年同期、5億9700万ユーロ)でした。ただし、固定為替レート換算でみると、南北アメリカ地域とアジア太平洋地域での売上は、それぞれ6%増ならびに11%増となっています。

当期において、SAPは8億9900万ユーロのフリー・キャッシュフロー(注1)(この期間中の営業キャッシュフローから資本支出1億4200万ユーロを差し引いたもの)を生成し、2003年9月30日時点での流動資産額は18億ユーロでした。

今後の見通し
SAPは社員持ち株制度適用、買収に伴う費用計上前の2003年の営業利益見通しを引き上げました。これまでSAPは2003年の営業利益見通し(注1)を対2002年実績で約1~1.5%増と予想してきましたが、現在のところ、対2002年実績で約2%の増加を見込んでいます。営業利益率見込みの改善が期待されることから、SAPは社員持ち株制度適用、買収、減損処理に伴う費用計上前の1株当り利益見込みが、先に発表した3.45ユーロから3.60ユーロの範囲のうち上限に近い金額になると予想しています。

第3四半期ハイライト

  • SAPは引き続き市場シェアを拡大し、数々の有力企業と契約を締結しました。
    当第3四半期に締結された主な契約は、以下の通りです。
    [南北アメリカ地域]Brookshire Grocery Company、Medtronics Inc.、The Washington Post[EMEA地域]Linde
    Gas、Portugal Telecom Group、チェコ農業省
    [APA地域]味の素株式会社、第一製薬株式会社、日本たばこ産業株式会社、Olympus
    Korea Co. Ltd.、現代自動車

  • SAPは異なるアプリケーションやIT環境全体で企業のデータを調和することを可能にする新製品SAP Master Data Management(SAP
    MDM)の出荷を開始しました
    。SAP MDMは、複数のシステムに保存されている、似て非なる顧客・製品・ベンダー情報によって頻発する問題を解決します。

  • SAPは「Powered by SAP NetWeaver」イニシアティブを新たに発足しました。このプログラムは、SAP NetWeaverテクノロジ・プラットフォームを駆使して、新規ビジネス・アプリケーションの開発を目指すSAPのパートナー企業や独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)を支援することを目的としています。この新しいプログラムは、すでに200社以上のパートナー企業が参加し成功を収めている「SAP
    NetWeaver Partner」イニシアティブを基盤としています。

  • SAPは毎年恒例の会議「TechEd」をラスベガスおよびバーセル(スイス)で開催しました。7000人以上の代表者が参加したこの会議では、講義や実地講習、さらに専門家との一対一のディスカッション・コーナーなど、様々な教育フォーラムが実施され、あらゆる規模の企業の開発者にとって、革新技術やSAPの最新のテクノロジについてより詳しく学ぶための絶好の機会となりました。
  • SAPは初の「European Innovation Congress」を開催し、近い将来企業のビジネスのあり方を変革する最先端の革新技術の概要を説明しました。この会議は、世界に広がるSAPの研究開発ネットワークの基盤となるもので、無線周波数識別技術(RFID)、グリッド技術、ウェブ・サービス、セキュリティ、音声対応ポータルなど次世代技術への応用研究について、教育者や世界的に有名な研究者が意見交換を行っています。また、SAPは初の「SAP
    Innovation Report」を発表し、すでにSAPのビジネス・ソリューションで実現されている革新的コンセプトや、将来顧客を成功へと導くテクノロジについて、そのビジョンを明らかにしました。

  • SAPは開発組織を再編し、ビジネス・ソリューション・グループ(BSGs)とアプリケーション・プラットフォーム&アーキテクチャ(AP&A)グループを立ち上げました。これは、開発部門と業界別業務部門の能力強化を目指したものです。これによりSAPは、進化する厳しい顧客ニーズにより効果的に対応し、敏捷性とスピードを改善すると同時に、革新技術を生み続けるための効果的かつ協調的土台を築いていきます。

以上

注1)
このプレス・リリースでは、見込EBITDA(金利・税金・償却前利益)、フリー・キャッシュフロー、見込営業利益、見込純利益および純EPSといった会計方式を使っています。これは非GAAP(一般に公正妥当と認められた会計原則)と考えられています。このプレス・リリースの非GAAP方式は、非GAAP会計方式の使用に関するSEC(証券取引委員会)の規則で必要となっているため、最も近いGAAP方式に調整されています。

注2)
世界市場シェアに関しては、SAPが最も有力と考えている4社、i2 Technologies、Inc.、Oracle Corporation、PeopleSoft,
Inc.、Siebel Systems, Inc.の米ドル換算ソフトウェア売上に基づく世界市場シェア(ソフトウェア売上の発表あるいはアナリストの推定額を利用)を基準としています。

注3)
米国内市場シェアに関しては、SAPが最も有力と考えている4社、i2 Technologies、Inc.、Oracle Corporation、PeopleSoft,
Inc.、Siebel Systems, Inc.の米ドル換算ソフトウェア売上に基づく米国市場シェア(ソフトウェア売上の発表あるいはアナリストの推定額を利用、またいくつかのベンダーについては、米国におけるソフトウェア売上額を推定)を基準としています。

SAPグループ 地域別収益 (単位:百万ユーロ)
































































2003年

第3四半期売上
2002年

第3四半期売上
増減 増減率(%)
合計 1,652 1,702 -50 -3
-固定通貨換算 +3
ヨーロッパ・中東・アフリカ 877 913 -36 -4
-固定通貨換算 -3
アジア・太平洋 203 203 0 0
-固定通貨換算 +9
南北アメリカ 572 586 -14 -2
-固定通貨換算 +11

SAPグループ 主要指標 (単位:百万ユーロ)











































2003年

第3四半期
2002年

第3四半期
増減

増減率(%)

売上 1,652 1,702 -50 -3
ソフトウェア売上 433 435 -2 0
税引き前利益 425 298 +127 +43
純利益 252 -202 +50 +25
フルタイム換算従業員数

(2003年9月30日現在)
29,165 28,909 256 +1

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