日立ハイテクノロジーズ、世界で初めてR/3 Enterprise環境下でSAPグローバルトレードマネジメントを導入

2003年12月18 日 by SAP News 0

契約毎の収益の把握がリアルタイムで可能に

Tokyo株式会社日立ハイテクノロジーズ(代表執行役社長:林 將章 本社:東京都港区、以下日立ハイテクノロジーズ)とSAPジャパン株式会社(代表取締役社長:藤井 清孝 本社:東京都千代田区、以下SAPジャパン)は、本日、日立ハイテクノロジーズが、国際間商取引に伴う特有の業務要件をふまえてSAPが開発した「SAPグローバルトレードマネジメント(以下SAP GTM)」を採用、同社はこれによって、今後3年間で約10億円のROI(投資回収率)を見込んでいる、と発表しました。今回のSAP GTM導入にあたって、日立ハイテクノロジーズでは、R/3 EnterpriseおよびExtension Set 1.10を他社に先駆けて採用しており、SAP R/3 Enterprise環境下におけるSAP GTM導入事例としては世界で初めての事例となります。

日立ハイテクノロジーズでは、1997年4月にアメリカ現地法人でSAP R/3を導入した後、2000年10月にドイツ現地法人、2001年10月にシンガポール現地法人と、世界の各主要拠点に次々とSAP R/3を導入してきました。さらに、グローバル・システム構築の最終段階として、同日本法人におけるSAPのERP最新バージョンであるR/3 Enterpriseの導入プロジェクトに着手。2002年4月にスタートした同プロジェクトは、当初の計画通り、本年4月に本格稼動しました。これにより、既にSAP R/3導入済の製造部門・サービス部門と合わせ、グループ全体の製造・販売・サービス関連分野におけるシステム刷新が行われています。

市場ニーズの変化が激しい昨今、商社をはじめグローバルな事業展開を行う企業では、国際間の取引において、顧客の要求に柔軟かつ迅速に対応していくことが求められています。SAPは、そのような顧客ニーズに対応するため、SAP GTMを市場投入しました。SAP GTMは、日本の総合商社の要件をふまえ、商社の代表的なビジネスモデルである売買取引プロセスを中心にサプライヤからカスタマまでのサプライチェーンを統合管理するソリューションとして開発されたもので、その中核的特徴としては、ビジネス上の重要な判断を行うための取引関連情報を、より管理しやすい形態で提供した点があげられます。例えば、商品の調達と販売プロセスの進捗状況や諸費用の支払い状況などを、同一インターフェースを用いて処理・照会・変更する機能や、売買契約の進捗管理といった機能は、SAP GTMによって新しく提供された機能の一例です。

日立ハイテクノロジーズでは、SAP GTMの導入を前提として、SAP R/3のコンポーネントである販売管理(SD)、購買管理(MM)、財務会計(FI)、管理会計(CO)を導入。同時に、本社・国内全営業拠点において、ビジネスインフォメーションウェアハウス(SAP BW)を導入しました。これにより、契約から決算にいたる一連の業務がSAP R/3上で一元的に管理できるとともに、リアルタイムな実績把握が可能となり、経営上における一層のスピード化が図られると期待されています。

日立ハイテクノロジーズは、SAP GTMの導入により、これまで課題としてあげられていた、商社特有の売契約および買契約の一元処理や諸掛等の精算等の一元処理を可能とし、独自の経営管理制度に加えて成約時の最終損益把握や個別契約ごとの細かな経費も把握するなど、商社に必要不可欠な業務処理を実現しています。また、SAP 製品を採用した新基幹情報システムは幅広い事業を展開する商社の業務処理にも対応しているため、大幅なペーパレス化や業務の簡略化にも貢献します。さらに、SAP BWと併用することによって経営情報の整備や情報の一元化・共有化が可能となり、海外拠点を合わせたグローバルな観点からのデータ分析などに効果を発揮するものと期待されています。

今回の日立ハイテクノロジーズにおけるシステムの早期導入は、日立製作所、日製ソフトウェア、日立情報システムズ、丸紅情報システムズ、SAPジャパンとの共同作業により実現しました。また、SAPドキュメント自動作成ツールであるRWD Info Pak® for Asia を採用し、操作マニュアルの作成期間を短縮し早期運用開始を可能としました。

日立ハイテクノロジーズでは、今後、連結経営スピードの向上とビジネス環境に対応したグローバル経営情報システムを構築するために、SAP GTMをグループ会社にも展開し、ビジネスプロセスの更なる向上を図っていきます。また、これに伴い、各事業所間のコミュニケーション効率化を狙ったWebインターフェースの導入も検討しており、事業全体のさらなる効率アップを目指す方針です。

以上

SAP グローバルトレードマネジメント(SAP GTM)について
GTMは、日本の総合商社の要件をベースに、商社の代表的なビジネスモデルである売買取引プロセスを中心に、サプライヤからカスタマまでのサプライチェーンを統合管理するソリューションとして開発されました。近年までは市場を限定してプロジェクトベースでのソリューションとして導入が進められていましたが、R/3 Enterprise Extension Set 1.10版での一般出荷に伴い、グローバルで導入が始まっています。SAP GTMはSAP ERPのインダストリーソリューション (業種特化ソリューション) としてリリースされましたが、同様のビジネスモデルを持った商社以外の業態へも提供可能なクロスインダストリーソリューション(複数業種をまたがったソリューション)として展開していく予定です。

日立ハイテクノロジーズについて
株式会社日立ハイテクノロジーズは、ナノテクなどの最先端テクノロジーを駆使する設計・製造機能と、グローバルな最先端ソリューションサービスを提供する商社機能をインテグテートした価値創造企業です。電子デバイスシステム、ライフサイエンス、情報エレクトロニクス、先端産業部材などのハイテクノロジー分野の製品・システムを幅広く国内外に販売することで、ひとと社会に貢献いたします。( http://www.hitachi-hitec.com )

SAPジャパンについて
SAPジャパンは、企業向けビジネス・ソフトウェアの分野において世界のリーディングカンパニーであるSAP AGの日本法人として、1992年に設立されました。SAPは統合基幹業務ソフト
(ERP) をはじめ、サプライヤ・リレーションシップ・マネージメント (SRM) やサプライチェーン・マネジメント (SCM) 、顧客関係管理 (CRM)
、企業向けポータル (Enterprise Portal) 、製品ライフサイクル管理 (PLM) などの構築を可能にする様々なソリューションを提供しています。すでに120を超える世界各国の20,500社以上の企業で利用されており、そのユーザ数は1,200万人を超えています。企業内、および企業間のあらゆるビジネスプロセスの統合・効率化を達成しているSAPのソリューションは、日本国内でもすでに1,100社以上の企業グループで利用されており、日本企業における情報化の推進、国際競争力及び企業価値の向上に幅広く貢献しています。

SAPジャパンの詳細については
http://www.sap.co.jp
をご参照ください。

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