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VisaとSAP、企業の財務管理コスト削減に向けた計画を発表

SAP NetWeaverとVisa Commercial商品の統合により、
共通の顧客を対象にポリシーコントロールや財務アカウンタビリティを強化
(本リリースは、弊社独本社から3月18日に発表されたものを和訳したものです。)

TokyoSAP AG(NYSE: SAP、以下SAP)とビザ・インターナショナル(以下Visa)は、企業の情報システムにVisaの決済取引をシームレスに統合することにより、ビジネス市場にこれまでにない価値、財務コントロール、業務効率をもたらす計画を発表しました。

VisaとSAPは、業界先進の統合アプリケーション・プラットフォームであるSAP NetWeaverとVisaの拡張データサービスを使い、企業とその従業員が業務関連支出を管理できるようにします。取引データは自動的に企業システムに統合されるため、経費管理をより迅速にし、コストを削減します。顧客企業は、業務効率の向上、財務コントロールの強化、支出データの基幹財務管理システムへの統合にかかるコストの削減を実現できます。

VisaとSAPは、VisaとSAP ERPシステムの双方を利用する企業に対して、これまでにない高度なデータ配信を実現するため、SAP NetWeaver とVisa Commercial Format(VCF)の統合に向けた取り組みを開始しました。VCFとは、Visa Commercialの全商品に関する決済データで構成される標準データセットです。SAP NetWeaverの特色である透過的なデータ配信とオープン・テクノロジーにより、両社に共通の顧客はシステム統合に多大な投資を行うことなく支出データを自在に活用できるようになります。この結果、さまざまな業務におけるプロセスの改善と運用コストの削減が実現されます。

Visa Internationalの上級副社長であるアライザ・ノックス(Aliza Knox)氏は、次のように述べています。「それぞれの業界のリーダーであるVisaとSAPが協力することにより、両社の世界中のお客様に革新とコスト効果の高いソリューションを提供できます。両社の技術と製品を統合すれば、お客様は既存のインフラストラクチャを活用して技術投資の効果を最大限に引き出すことができ、最低限のコストで支出データをビジネスシステムに完全に統合できます」

SAP AGのエグゼクティブ・ボード・メンバーであるシャイ・アガシ(Shai Agassi)は、次のように述べています。「SAPとVisaの協業により、両社共通のお客様は、貴重なITリソースをシステム運用ではなく、変化と革新を促進するプロジェクトに振り向けることが可能になります。お客様はSAP NetWeaverを利用してVisa Commercial商品の取引データをSAPのERPシステムに直接リンクさせることにより、コストの抑制、リスクの低減、管理費用の引き下げを実現できるため、短期間で技術投資を回収できます」

Visa USAの上級副社長、マイク・ドレイヤー(Mike Dreyer)氏は、次のように述べています。「Visaは、Visa Commercial Solutions を提供することで、引き続き、Visaのメンバーである米国金融機関が顧客により大きな価値を提供できるよう支援していきます。VisaとSAPの提携は、Visaの商取引決済ソリューションによる決済機能とデータ統合機能をさらに合理化し、顧客に価値を提供します」

旅費・交際費管理は、企業の中で給与/手当に次いで支出額の多い項目とされています。銀行、航空会社、ホテル、その他の取引先から送られてくるVisa CommercialデータとSAP NetWeaverとを統合することによって、こうしたデータは顧客企業のERPシステムに直接入るようになります。SAP NetWeaverは、顧客企業のバックオフィス・システムと経費報告用ソフトウェアに、Visaのデータを安全かつ自動的、継続的に配信・統合するため、顧客企業は取扱高や取扱件数などの取引データと法規遵守を監視し、トレンドとパターンを特定できるだけでなく、支出データを詳細にわたって把握・分析できます。

経費データを自動的に受け取る従業員も、データの入力や処理の時間が削減されるため、生産性が向上します。企業は経費を追跡・把握できるようになることから、サプライヤーとの交渉力強化とより優れたポリシー管理が実現するだけでなく、財務追跡機能、監査機能におけるアカウンタビリティの徹底を図ることが可能です。

SAP NetWeaverについて
統合アプリケーションの包括的なプラットフォームであるSAP NetWeaverは、人材、情報、業務プロセスを、組織や技術の垣根を越えて縦横に統合し、総所有コスト(TCO)の削減に寄与します。完全にオープンな設計を採用しているため、Microsoft .NETやIBM WebSphereといった他のプラットフォームとの相互運用が可能です。SAP NetWeaverは、mySAP Business Suiteとパッケージ化された複合アプリケーションであるSAP xAppsの技術基盤をなし、最高の信頼性、セキュリティ、拡張性を実現することで、今日のアダプティブな企業が必要としているミッションクリティカルな業務プロセスを可能にします。

Visa Commercial SolutionsとVisa Commercial Formatについて
Visa Commercial Solutionsは、調達・購買活動、旅費・交際費の管理、経費の限度内支出、キャッシュフロー・ニーズへの対応、事業運営費の削減、事業経費の追跡・監視・管理のための、手軽で便利な手段を企業と政府関係組織に提供しています。Visaは、その圧倒的な利用可能範囲と利用量とをベースに、中小企業のニーズから1,000万ドル規模の電子商取引まで、あらゆる規模の事業にカスタマイズ可能な製品プラットフォームを提供します。また、Level IIIや航空路線/ホテル/社用車などの詳細な取引データを収集し、企業のバックオフィス経費レポーティング・ソフトウェアや総勘定元帳などの財務システムへ統合することも可能です。こうしたデータは、Visa Commercial Format(VCF)をはじめ各種普及フォーマットを採用しており、経費レポーティング・モジュールで経費項目を予め用意したいといった要求に応えています。

VCFは、Visaの実績に基づく信頼性の高い決済システムの拡張機能として開発されたもので、VisaデータをERPシステムへそのまま統合できます。
Visa Commercial Solutionsの詳細は下記のウェブサイトをご覧ください。
www.visacommercialsolutions.com(全世界用サイト)またはwww.visa.com/commercial/(米国サイト)

ビザ・インターナショナルについて
ビザ・インターナショナル(以下Visa)は、世界最大のペイメント・ブランドを提供すると共に、世界のどこからでもVISA利用を可能にする決済ネットワーク及びそのサービスの運営、開発を行っています。現在、世界の2万1,000のメンバー金融機関から12億枚以上のカードが発行されています。VISAは多くの加盟店で利用でき、ATMは150カ国以上に設置されています。年間総取扱高は、3兆ドルを超えています。一方、日本で発行されているVISAカードは、7,500万枚以上、年間総取扱高は11兆円を超えており、発行枚数、総取扱高のいずれにおいても他ブランドを圧倒的に離して、日本で最も利用されているペイメント・ブランドとなっています。

詳しくはwww.visa.com(米国サイト)またはwww.visa.co.jp (日本語サイト)をご覧下さい。
企業、政府関係、中小企業向けのVisa商品の詳細については、www.visacommercialsolutions.comをご覧ください。

SAPについて
SAPは、ビジネス・ソフトウェア・ソリューションの世界的リーディングプロバイダーです。同社が提供するソリューションによって中堅企業からグローバル企業に至るまであらゆる規模の企業ニーズに対応しています。複雑性と維持管理総経費 (TCO)を低減し、ビジネスの変革と革新を促進するオープンな統合アプリケーション・プラットフォームである「SAP NetWeaver」を基盤とした「mySAPビジネス・スイート」ソリューションは、顧客関係の改善、パートナーとのコラボレーションの強化、サプライチェーンおよびビジネスオペレーションの効率化などで世界中の企業をサポートします。

SAPの25業種におよぶソリューション・ポートフォリオは、航空宇宙産業から公益産業まで、さまざまな業種において効率的で独自のコアプロセスをサポートします。
SAPのソフトウェアは、すでに120を超える世界各国の23,400社以上の企業、79,800サイト以上で利用されており、企業内・企業間のあらゆるビジネスプロセスの統合・効率化を達成しています。SAPは世界の50ヵ国以上に現地法人を持ち、またフランクフルト証券取引市場やニューヨーク証券取引市場を含む幾つかの取引市場で「SAP」の銘柄で取引されています。同社の詳細についてはhttp://www.sap.comをご参照ください。