卸売/流通企業、SAPの新業種別ソリューションで競争力を強化

2004年10月29 日 by SAP News 0

卸売/流通業界大手および中堅企業が抱える、合併、規制、カスタマ・ロイヤルティ、サービス等の課題に対応する「SAP for Wholesale Distribution」
SAP、卸売/流通業界専門事業部を設立し、同業界への取り組みを拡充
(本リリースは、10月4日に弊社独本社から発表されたものを和訳したものです)

Walldorf【独ワルドルフ発】 – SAP AG(NYSE: SAP、以下SAP)は、SAPの中核を成す企業向けソフトウェアと、卸売/流通会社の業務効率と収益性向上を支援する同業界に特化したアプリケーションとを兼ね備えた、新しい業種別ソリューション「SAP for Wholesale Distribution(卸売/流通業界向けソリューション)」を発表しました。同時に、卸売/流通業界専門事業部として「Wholesale & Trade(卸売/商社事業部)」を設置し、今後、同業界中堅・大手企業が持つ特有な要件に、重点的に取り組んでいくことを発表しました。現在、卸売/流通業界における顧客企業数は1,000を越えており、大手企業である株式会社アズウェル(日本)、the BayWa Group(独)、McKesson(米国)を含む多くの企業が、SAPのノウハウが蓄積されたベストプラクティスとソリューションを活用し、経営を管理しています。

従来卸売/流通業界では、業務プロセス革新を実現していくにあたり、他業種に比べ先進的ITの活用には重点が置かれていませんでした。SAPはこの度発表した卸売/流通業界向けソリューションおよび新設した専任チームを基盤とし、同業界への取り組みを強化します。昨今、卸売/流通業界の再編が進む中、企業の競争力向上が求められており、IT環境の強化は新たなビジネスモデルとプロセスを実現していく上で重要性を増しています。「SAP for Wholesale Distribution」はモジュールソリューションとして設計されており、企業やサプライヤ、そして顧客のニーズを満たすために最低限必要なビジネスアプリケーションを、段階的に導入することが可能です。同時に、急速に変化する卸売/流通業界市場で生まれる新たな機会を掴むために有効な、拡張性のあるITインフラストラクチャの構築も実現します。

長年に渡りSAP製品を使用している卸売/流通業界の顧客企業は、同業界に対する取り組み強化を表明したSAPの意向に賛同しています。製薬、医療、ヘルスケア分野の製品やサービスの卸売/流通において世界的大手企業で、サンフランシスコに本拠を置くMcKessonも、SAPが今回下した決断に満足している企業の一つです。

同社サービス・デリバリー担当上級副社長キース・マローン氏 (Keith Mallonee)は次のように述べています。「この新しい業界向けソリューションと新設された専門事業部により、SAPは今後より一層われわれのビジネス戦略を支援し、効率性の高い新たなビジネス・プロセスを推進する中でともに築き上げた成果を生かしていくでしょう。また、SAP専任チームの業界動向への優れた見識は、われわれがビジネスを成長させ続けていくのに伴い、貴重な財産になるでしょう。われわれが最新のビジネスソフトウェアと技術を掌握し、急激に変化する市場の要求に自らのプロセスを迅速に対応することが可能なのは、実力のあるSAPのソリューション群を活用しているためです。」

過渡期にある卸売/流通業界向け標準ソリューション
少ない利益幅、コスト圧力、さらには競争の厳しい卸売/流通市場における物流サービス提供業社等の新たな対抗者の出現に直面し、多くの卸売業者は基幹ビジネス業務を外注し、ビジネスモデルを移行しています。ビジネスモデル移行を達成した企業は付加価値のあるサービスを積極的に提供することで、新しい収入源の開拓、競合相手と自らの差別化、さらにはカスタマ・ロイヤルティの向上を実現しています。

「SAP for Wholesale Distribution」は食品、日用品、産業、 医薬品といった幅広い卸売/流通区分に対応しており、「mySAP Business Suite」の主要構成要素と新たな業種別機能から構成されています。同ソリューションにより、経営、基幹業務、卸売サポートプロセスに至るまで、企業のあらゆる階層におけるビジネスモデルの発展を支援します。

「SAP for Wholesale Distribution」は、発注、倉庫管理、在庫量最適化、店舗直送、貿易実務に対応可能な卸売業に特化した新機能を備えており、卸売業者および流通業者が日常的に処理しなければならない「仕入から支払い(procure-to-pay)」、そして「受注から入金( order-to-cash)」といったプロセスを向上させます。同業種別ソリューションは、マーケティング、物流、財務機能を網羅しており、カスタマ・ロイヤルティ管理や、ラベリング、請求書の一元管理といった付加価値の高いサービスを顧客やサプライヤに提供したいという、卸売/流通業者から寄せられる声に応えます。

さらに、企業は包括的収益分析機能を入手し、サプライチェーン全体における業務効率性向上を図ることも可能です。米国市場でビジネスを展開している企業が持つリベート処理へのニーズにも、ソフトウェアプロバイダのVistex社との合意に基づき、統合ソリューションを活用することで対応しています。

「SAP for Wholesale Distribution」は「SAP NetWeaver」プラットフォームを基盤としており、卸売業者、流通業者の複雑なシステム環境の統合、より効果的なマスタデータの管理、そして共同サービスの開発を実現します。卸売業者および流通業者は、SAPのオープンプラットフォームにより、変化し続ける市場の要求に各々のビジネスモデルと戦略を迅速に対応させ、RFID等の新技術を容易に導入することも可能です。

中堅市場に特化したソリューション
SAPは、中堅卸売業者および流通業者のニーズに、グローバルパートナーネットワークを通じて提供される設定済み(pre-configured)ソフトウェアパッケージで対応しており、ビジネス・プロセスの迅速な実施、コスト削減、効果的な競争優位性の獲得を実現します。現在、卸売/流通業界に特化した40以上のソリューションがSAPパートナーより提供されており、専門性の高い業界プロセスや各市場のニーズに対応しています。SAPはさらに、幅広い市場セグメントに対応したベストプラクティスを基盤とする中堅市場向けソリューションも提供します。

SAP AG のエクステンデッド・マネジメント・ボード・メンバーであるピーター・キルシュバウアー(Peter Kirschbauer)は次のように述べています。「今回の発表は、業務革新を推進し、多様なビジネスモデルと卸売/流通業界の幅広い区分に対応可能な、同業界に特化したソフトウェア開発を強化していくという、SAPの戦略に基づくものです。SAPは、われわれの実績あるアプリケーションと革新的なベストプラクティスを卸売/流通業界に適合させ、同業界向け標準ソリューションを開発しました。同ソリューションにより、企業が段階的にIT環境を充実させ、劇的に変化するグローバル市場において円滑にビジネスを展開していくことが可能になります。」

SAPについて
SAPは、ビジネス・ソフトウェア・ソリューション*の世界的リーディングプロバイダーです。SAPのソフトウェアは、すでに120を超える世界各国の24,450社以上の企業、84,000サイト以上で利用されており、中堅・中小企業のニーズに対応するよう特化したソリューションからグローバル組織のためのソリューションまで、幅広く提供しています。革新を促進しビジネス変革を実現する「SAP NetWeaver」を基盤とした「mySAPビジネス・スイート」ソリューションは、顧客関係の改善、パートナー企業との連携強化、サプライチェーンの構築および経営の効率化などを実現することにより、世界中の企業を支援します。

SAP業種別ソリューションは、ハイテク、小売、官公庁・公共機関、ファイナンシャル・サービスなど25業種以上について、各業種における独自のビジネスプロセスを支援します。SAPは世界の50ヵ国以上に現地法人を持ち、またフランクフルト証券取引市場やニューヨーク証券取引市場を含む幾つかの取引市場で「SAP」の銘柄で取引されています。同社の詳細についてはhttp://www.sap.comをご参照ください。

*SAPによるビジネス・ソフトウェア・ソリューションの定義は、統合基幹業務ソフトウェア(ERP)と、サプライチェーン・マネジメント(SCM)、顧客関係管理(CRM)、製品ライフサイクル管理(PLM)、サプライヤ・リレーションシップ・マネジメント(SRM)などの関連ソフトウェアソリューションとによって構成されるビジネス・ソフトウェア・ソリューションです。

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