ヨドバシカメラ、32時間で基幹システムのアップグレードを実現

2005年1月18 日 by SAP News 0

業務を停止することなく、4テラバイトのデータを処理する大規模システムをアップグレード
~世界でも比類のない速さ~

TokyoSAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区大手町、代表取締役社長:藤井 清孝、以下 SAPジャパン)は、株式会社ヨドバシカメラ(本社:東京都新宿区西新宿、代表取締役:藤沢 昭和、以下ヨドバシカメラ)が、SAPジャパンが提供するコンサルティングサービスとプレミアムサポートサービス「MaxAttention」(マックスアテンション)を導入し、SAP R/3 のバージョン4.0BからSAP R/3 Enterpriseへのアップグレードを32時間で完了した、と発表しました。

ヨドバシカメラは、まず、約1年にわたり、新・旧版機能の差異分析やアップグレードが既存のAdd-on(追加)プログラムに与える影響などの調査、そして、アップグレードに適合するようにAdd-on(追加)プログラムを修正する作業など、アップグレードの準備をすすめました。その結果、実際のアップグレードは、店舗、配送等の業務を全く停止せずに無事完了しました。アップグレードに要した時間は、合計32時間で、実際のテクニカルアップグレードにかかった9時間には、アップグレード作業には必要不可欠な前処理と動作検証および外部システムとの再接続などにまつわる時間が含まれます。

ヨドバシカメラでは、多くの商品、そして顧客データを一括管理しており、その規模は、4テラバイトにも及びます。この規模のアップグレードを行うには、通常3日以上を要しますが、今回は、SAPコンサルティングサービスの持つノウハウや「MaxAttention」サービスによって提供される、個別のお客様の要件に合わせたサポートサービスの組み合わせにより、世界に類を見ない迅速なアップグレードが可能となりました。

ヨドバシカメラの基幹システムは、店舗で商品を販売した時点で単品ごとに情報を記録するとともに、各種伝票の出力、さらに、リアルタイムで売上や在庫の状況をアップデートするシステムであり、今回のアップグレードについても、「無停止」であることが必須とされていました。この要件に応えるために、SAPは「MaxAttention」サービスの一環として「SAPダウンタイムアセスメント」サービスや「SAPデータマネージメント」サービスを提供し、特殊なアップグレード手法を用いたり、ツールを開発したりすることにより、劇的なダウンタイムの削減を実現いたしました。

ヨドバシカメラでは、1999年にリアルタイム経営の実現に向けて、自社システムからSAP が提供する基幹システムSAP R/3 のバージョン4.0Bへ移行しました。そして、5年が経過した今日、外部システムとの連携を含んだサプライチェーンのさらなる効率化、および日常業務のさらなる最適化を目指し、今回のアップグレードを検討しました。また、将来を見据え、他システムとの効率的なインテグレーションや次世代の商品管理、在庫管理技術などの導入に適合するプラットフォームの整備も目的の一つとして掲げ、アップグレードを実施しました。今回のアップグレードの成功により、将来のより先進的なシステム構築に向けて準備が整ったといえます。

SAPジャパンの「MaxAttention」は、複雑化の進む企業のシステム環境に対応して、より個別のお客様に注力した、高レベルのサポートサービスを提供するものです。また、同サービスは、標準のサポートに加え、サポートの専任担当者を配置するとともに、お客様専属サポートコンサルタントを常駐させ、サービスレベルに基づき契約を行います。SAPジャパンは「MaxAttention」により、お客様の課題を共有し軽減するとともに、お客様のビジネス価値の向上に向けて最大限の支援をしていくことを目指します。今回のアップグレードに際しては、専属サポートコンサルタントとして3名が常駐し、本社ドイツにもサポートの専任担当者を配置し、国内外での成功事例を用い、ヨドバシカメラの成功を支援しました。今回は、「ダウンタイムの短縮化」が絶対条件とされていたため、それに関わるSAPがグローバルに持つ技術、ノウハウや事例がヨドバシカメラのアップグレードに導入されました。

今回の導入にあたり、株式会社ヨドバシカメラ常務取締役 藤沢和則様より次のようなエンドースメントを頂いています。
弊社のように店舗での膨大なトランザクションをSAP R/3でリアルタイムに処理している会社にとって、アップグレードを行う際の最大の懸念はシステムのダウンタイムでした。弊社では約1年間かけてアップグレードの準備を行いましたが、その準備次第ではビジネスを止めることなく短時間でのアップグレードが可能であることを実感しました。

また、SAPが提供したダウンタイムアセスメントサービスでは、通常のアップグレードに比べダウンタイムを5分の1に短縮するという驚異的な結果をもたらし、弊社にとって非常に有効なサービスでした。またMaxAttentionサービスでの国内のSAPのエンジニアとドイツのエンジニアを含む特別チームによるサポートは、障害時の対応も非常に迅速で、実際のアップグレード中もとても心強いもので、弊社アップグレードの成功に大きく貢献いたしました。

【「MaxAttention」について】
プレミアムサポートプログラム「MaxAttention」は、標準サポートサービスをベースにお客様のニーズに合わせたテーラーメードのサポートプログラムです。例えば次のようなサービスを選択することができます。

1.「サービスレベル契約」:緊急で「最優先」の障害問い合わせに対し、2時間以内の対応開始を確約します。また障害が2営業日以内に解決しない場合は、オンサイト(現場)サービスを提供し解決にあたります。
2.「専任担当者」:お客様サポート担当窓口を任命し、処理中の問い合わせに対する情報提供や進捗状況の監視、最優先対応のフォローアップなどを通して早期解決を支援します。またお客様の環境をあらかじめ把握し、障害を未然に防ぐための各種サービスをお客様向けに調整して提案します。
3.「セーフガーディング」:お客様のプロジェクトを年間2件まで、オンサイトでどこにリスクが存在するか診断し、そのリスクを回避するサービスを実施します。これによりお客様のSAPソリューションに内在する潜在リスクを分析し、障害を未然に防ぐことで稼動後の安定性を確かなものとします。
4.「オンサイトサポート」:SAPジャパンのサポートコンサルタントがお客様サイトに常駐し、SAPソリューション運用業務の支援や、障害分析・対応支援の他、ナレッジトランスファーを通して、お客様における運用組織の強化を支援します。また、システムパフォーマンスの最適化やアップグレードといった個別の課題にもSAPの持つ技術や知識を投入して解決を図ります。

必要なサービスだけを選択して利用したいお客様には、さらに柔軟性を高めた「セーフガーディング」、「ソリューション・マネジメント・オプティマイゼーション」、「エンパワーリング」の3サービスを個別で提供しています。「セーフガーディング」は導入プロジェクトの成功および安定稼動を実現するためのプロアクティブなリスクアセスメントサービス、「ソリューション・マネジメント・オプティマイゼーション」はお客様のTCO(総所有コスト)を削減しROIを向上させるためパフォーマンスや可用性の向上のための最適化サービス、「エンパワーリング」はお客様における運用組織の設立および強化支援サービスです。

SAPジャパンについて
SAPジャパンは、企業向けビジネス・ソフトウェアの分野において世界のリーディングカンパニーであるSAP AGの日本法人として、1992年に設立されました。SAPは統合基幹業務ソフト (ERP) をはじめ、サプライヤ・リレーションシップ・マネージメント (SRM) やサプライチェーン・マネジメント (SCM) 、カスタマーリレーションズ管理 (CRM) 、企業向けポータル (Enterprise Portal) 、製品ライフサイクル管理 (PLM) などの構築を可能にする様々なソリューションを提供しています。すでに世界では120カ国、24,450以上の企業で1,200万人以上のユーザに利用されており、企業内、および企業間のあらゆるビジネスプロセスの統合・効率化を達成しています。日本国内でもすでに1,200社以上の企業グループで利用され、日本企業の情報化の推進、国際競争力及び企業価値の向上に貢献しています。( http://www.sap.co.jp )

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