SAP、2005年度第1四半期の業績を発表

2005年4月22 日 by SAP News 0

ソフトウェア関連の売上が17%増加
ピア・グループにおけるシェアを引き続き拡大
総売上は11%増、営業利益は12%増
(本リリースは、4月21日に弊社独本社から発表されたものを和訳したものです)

Tokyo【独ワルドルフ発 – 2005年4月21日】 – SAP AG(NYSE: SAP、以下SAP)は、2005年3月31日を決算日とする第1四半期の暫定的決算報告を発表しました。業績のハイライトは次の通りです。

2005年度第1四半期ハイライト

売上およびピア・グループ・シェア

  • 2005年3月31日を決算日とする第1四半期のソフトウェア関連の売上は前年同期比17%増の4億3400万ユーロ(2004年=3億7000万ユーロ)となりました。固定為替レート換算注1)では、ソフトウェア関連の売上は同20%の増加となりました。
  • 期末時点の対米ドル為替レート換算では、2005年度第1四半期のソフトウェア関連の売上は5億6300万ドルとなり、この好調な伸びによってSAPは当期も引き続きピア・グループ(SAPおよび脚注2に記載する3社と定義)における世界シェアを伸ばしました。4四半期連続での比較では、ソフトウェア関連の売上に基づくピア・グループ注2)におけるSAPの世界シェアは、2004年度第1四半期末の54%、2004年度第4四半期末の55%に対して、2005年度第1四半期末には58%となりました。
  • 米国におけるソフトウェア関連の売上は前年同期比27%増の1億3100万ユーロとなりました(2004年=1億300万ユーロ)。固定為替レート換算注1)では、米国におけるソフトウェア関連の売上は同35%の増加となりました。
  • SAPは全地域で好調な業績をあげており、米国の成長が牽引役となっています。4四半期連続での比較では、ソフトウェア関連の売上に基づくピア・グループ(SAPおよび脚注3に記載する3社と定義)におけるSAPの米国市場シェアは、2005年度第1四半期末時点で41%となり、2004年度第4四半期末の38%に比べて3パーセンテージポイント上昇し、2004年度第1四半期末の34%に比べて7パーセンテージポイント上昇しました。このデータに基づくとSAPは米国最大のビジネス・アプリケーション・ソフトウェア会社としての地位を拡大したことになります。
  • 2005年度第1四半期の総売上は前年同期比11%増の17億ユーロ(2004年=16億ユーロ)となりました。固定為替レート換算注1)では、2005年度第1四半期の総売上は同13%の増加となりました。

利益

  • 2005年度第1四半期の営業利益は、2004年度第1四半期に比べて12%増の3億7400万ユーロ(2004年=3億3300万ユーロ)となりました。見込営業利益注4)は前年同期比15%増の3億8100万ユーロ(2004年=3億3200万ユーロ)となりました。
  • 2005年3月31日を決算日とする四半期の営業利益率は21.6%(2004年=21.4%)となりました。2005年度第1四半期の見込営業利益率注4)は22.0%で、2004年度第1四半期に比べて約1パーセンテージポイント上昇しました。
  • 2005年度第1四半期の純利益は2億5400万ユーロ(2004年=2億2900万ユーロ)で、1株当たりでは0.82ユーロとなり(2004年=1株当たり0.74ユーロ)、2004年度に比べて11%の増加となりました。見込純利益注4)は2億5900万ユーロ(2004年=2億2900万ユーロ)で、1株当たりでは0.84ユーロ(2004年=1株当たり0.74ユーロ)となり、前年比では13%増加しました。

キャッシュフロー

  • 営業キャッシュフローは8億7500万ユーロ(2004年=8億5900万ユーロ)で、前年比で2%増加しました。フリー・キャッシュフロー注4)は8億3200万ユーロで、総売上に対するフリー・キャッシュフローの割合は投資の増加により48%(2004年=53%)に低下しました。2005年3月31日現在の流動資産は40億ユーロ(2004年12月31日=32億ユーロ)でした。

SAP AGの会長兼CEO、ヘニング・カガーマン(Henning Kagermann)は、「当期も好調な業績をご報告できることを嬉しく思います。当社の継続して好調な営業成績は、当社が他のソフトウェア会社をどれほど引き離したかを示す一例にすぎず、その差は現在も拡大し続けています。業界における当社の有利なポジションは、継続的に競合他社を上回る成績を上げ、ソフトウェア関連の売上の2桁成長と前期比のシェア拡大を達成していることが証明しています」とコメントしています。

さらにカガーマンは、「当社の優位性はイノベーション推進を重視する姿勢の維持、堅牢で包括的かつ統合的な製品ポートフォリオの構築と維持、お客様のソフトウェア投資の将来に対して明確かつ正確なロードマップを示しながらお客様のニーズや需要に応え続けることによって生まれています。イノベーションにおける当社の強さは、すでに、SAP NetWeaverと、サービス指向のアーキテクチャ向けに実現した初のERPソリューションであるmySAP ERPで成果を生み出しており、SAP NetWeaverを中核とするEnterprise Services Architecture(エンタープライズ・サービス・アークテクチャ、ESA)によってイノベーションは次の10年間へと成長を牽引し続けるでしょう」と述べています。

今後の見通し
2005年度の業績見通しに関しては、以下の通りで、年初より変更はありません。

  • 2005年度通年のソフトウェア関連の売上は、2004年度に比べて10-12%の増加が見込まれます。
  • 2005年度通年の見込営業利益率(社員持ち株制度適用および買収に伴う費用を含まない)は2004年度に比べて0.0-0.5パーセンテージポイントの上昇が見込まれます。
  • 2005年度通年の1株当たり見込利益(社員持ち株制度適用、買収および減損処理に伴う費用を含まない)は1株当たり4.70-4.80ユーロとなる見込みです。
  • この見通しでは、米ドルとユーロの為替レートを1.00ユーロ=1.30ドルとして計算しています。

※2005年度第1四半期の業績概要につきましては、こちらをご覧ください。

全世界でしっかりした営業活動が行われた結果、全地域で好調な伸びを記録しました。欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域のソフトウェア関連の売上は、2004年度第4四半期に比べて回復し、2005年度第1四半期は前年同期比9%の増加となりました。ドイツにおけるソフトウェア関連の売上は、第1四半期には2%減少しましたが、ドイツでは例年、ソフトウェア関連の売上の伸び率は、年初は緩やかで次第に向上する傾向があることから、これは当初の予想の範囲内に収まるものでした。南北アメリカ地域では、米国が引き続き非常に好調でした。米国におけるソフトウェア関連の売上は、非常に好調だった2004年度第1四半期に比べても、2005年度第1四半期には固定為替レート換算で35%増加しました。増加率ベースでは、アジア太平洋(APA)地域におけるソフトウェア関連の売上が固定為替レート換算で45%増加し、最大の伸びを示しました。日本におけるソフトウェア関連の売上は、固定為替レート換算で9%の増加となりました。

ERP、CRM、SCM、SAP NetWeaverなどの主要ソリューションで好調な伸びを記録しました。SAP NetWeaverおよび他の関連製品からのソフトウェア関連の売上は2600万ユーロとなり、これはエンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアとインフラストラクチャ・テクノロジーとの併用に対する顧客需要を明確に表しています。当社のオープン統合アプリケーション・プラットフォーム「SAP NetWeaver」は、ビジネス・アプリケーション関連の売上を促進するのみならず、全社のアプリケーション統合プラットフォームとして「SAP NetWeaver」を採用する顧客企業の増加に伴い、売上全体に寄与する要素にもなっています。ERP関連のソフトウェア売上は12%増の1億7400万ユーロとなり、ソフトウェア関連の売上全体の40%を占めました。CRM関連のソフトウェア売上は前年同期比21%増の約8600万ユーロとなり、ソフトウェア関連の売上全体の20%を占めました。2005年第1四半期におけるSCM関連のソフトウェア関連の売上は前年同期比9%増の約8800万ユーロとなり、ソフトウェア関連の売上全体の20%を占めました。これは個別ソリューション契約による売上と統合ソリューション契約による売上を含んでおり、統合ソリューション契約による売上は、顧客の利用調査に基づいて個別のアプリケーションに計上しています。

米証券取引委員会(SEC)は2005年4月15日、SFAS第123R号(Share-Based Payment: 株式報酬)の実施期限を延長しました。それに伴い、SAPではSFAS第123R号を当初発表の2005年7月1日ではなく2006年1月1日から実施することになりました。したがって、SFAS第123R号の採用による2005年度の業績への報酬費用の追加発生はなく、当初見積もっていた約7000万ユーロの追加費用は2005年度の業績に反映されません。2005年度の業績見通しは株式報酬費用を含めない見込値に基づいているため、SFAS第123R号の実施日変更による2005年度の業績見通しへの影響はありません。

2005年度第1四半期における主要な結果

  • 2005年度第1四半期に締結された主な契約は以下の通りです。
    [南北アメリカ地域]:
    ブリッグス・アンド・ストラトン・コーポレーション、
    サムソナイト・コーポレーション、ザ・ティムケン・カンパニー
    [ヨーロッパ・中東・アフリカ地域]:
    カールスバーグ・デンマーク、国営電力公社、
    ザ・ランド・アンド・アグリカルチュラル・バンク・オブ・サウス・アフリカ
    [アジア太平洋地域]:
    キリンビバレッジ株式会社、新日鐵住金ステンレス株式会社、東京地下鉄株式会社、
    オーストラリア国防省(順不同)
  • 2005年2月1日、SAPは「Germany’s Best Employer 2005(2005年におけるドイツの最も優れた雇用主)」に選ばれました(従業員数5,000人以上の企業の部門)。これは、チーム・オリエンテーション、公平性、同僚への敬意、職場に対する誇りの各項目につき、従業員を対象に行われた最近の調査に基づくものです。この調査は、調査機関であるサイコノミクス社によって行われ、ドイツのビジネス・経済週刊誌「Capital」に掲載されました。
  • 2005年2月24日、SAPはハンガリーに新たな研究開発(R&D)センター「SAP Labs Budapest」を設立すると発表しました。同研究開発センターは2005年第2四半期に開設を予定しており、50人のソフトウェア開発者が設立メンバーとして配属されますが、2006年中には、従業員数を約300人にまで拡大する計画です。
  • 2005年3月1日、SAPは、成長戦略の強化と顧客企業に対するサービスの向上を目的とした経営組織の再編を発表しました。この新たな経営組織によって、顧客企業および長期戦略に対する取り組みが強化されます。SAPエグゼクティブ・ボードメンバーの責務は、SAPのバリューチェーン(イノベーション、研究開発、生産、サービス、マーケティング、トレーニング、コンサルティング、販売)に即したものとなります。
  • 3月3日に発表された、ビジネス・リーダーに関するグローバル調査「Business 2010」によると、企業各社が成功を収めるために新製品ではなく新たなビジネスモデルを重視しようとしている中、今後5年間のうちに、情報技術(IT)は、競争力をもたらすクリティカルな武器として浮上すると思われます。同調査はSAPの委託によりEconomist Intelligence Unitが実施したもので、23カ国の4,000社を超える企業のビジネス・リーダーの皆様に、今後5年間でビジネスがどのように変化するかについてのご意見をお伺いしました。
  • 2005年3月10日、SAPとインテルは、RFID(Radio Frequency Identification)の利便性を高めるための共通の取り組みについて発表し、企業各社がRFID導入の実現可能なビジネスモデルを作り出す上で直面する共通の課題を克服できるよう、これらの企業を支援することになりました。今回の提携によって導入される新たなRFIDコンセプトによって、企業はRFIDデータをバックエンド・システムに直接組み込むことができます。企業は、インテル・ベースのRFIDバックエンド・ハードウェア(サーバ等)とRFIDフロンドエンド・ハードウェア(デスクトップ、ノートブック、RFIDリーダー等)のすべてについて、いかなるプロバイダであっても、このソリューションを導入できます。このソリューションは、RFID機器のより迅速な採用をもたらすものとして、プラグ・アンド・プレイ環境の実現が期待されます。インテルはまた、SAP NetWeaverプラットフォームを通じて機器管理ソリューションを提供するのに必要な技術の提供も行います。
  • 2005年3月10日、SAPは、mySAP ERPの最新バージョンが予定より1カ月早く世界中の顧客企業に出荷されたと発表しました。この発表にあたり、SAPはグローバル・ツアーの計画も明らかにしました。100近くの都市で行われるこのツアーでは、サービス志向型ERPソリューションとSAP NetWeaverが持つメリットについて、顧客との話し合いが持たれます。
  • 2005年3月17日、SAP AGのエグゼクティブ・ボードと監査委員会は、本年度の年次株主総会において株主が普通株1株当たり1.10ユーロの配当を承認することを提案しました。この配当額は前年度の普通株1株当たり0.80ユーロに比べて37.5%の増加となります。この提案に対して株主の承認が得られた場合、配当総額は約3億4000万ユーロとなります。年次株主総会は2005年5月12日に独マンハイムで開催予定です。SAP AGのADR(NYSE: SAP)の1ADR当たりの最終配当額は、普通株1株に対する最終配当額の4分の1として計算され、配当支払時におけるユーロ/ドルの為替レートによって変動します。配当支払は年次株主総会直後に予定されています。

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