複数アプリケーションが混在する環境下で、一貫した情報管理によりESAを実現
Tokyo — SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:藤井 清孝、以下SAPジャパン)は、「SAP NetWeaver(エスエイピー・ネットウィーバ)」の構成要素の1つである「SAP NetWeaver MDM(Master Data Management:マスタデータマネジメント)」の最新版を日本市場において本日より出荷開始します。
「SAP NetWeaver MDM」は、複数のアプリケーションが混在するシステム環境下で動作しながら、重複して保管されがちなマスタデータの統合、集約を行い、データの冗長性や不整合を防ぎます。これにより、マスタデータの統合管理の効率化と柔軟性の実現、運用面におけるデータ・メンテナンス費用の大幅な削減、購買、マーケティング、販売から、人事管理、新製品開発、在庫管理に至るまで数多くの業務担当者の処理速度の向上、さらには、経営陣の意思決定速度を向上します。
「SAP NetWeaver MDM」は、SAPが提唱するサービス指向アーキテクチャ「ESA(Enterprise Services Architecture:エンタープライズ・サービス・アーキテクチャ)」を実現するための重要な基盤です。複数の異種アプリケーションを1つ1つ接続する際の複雑性とコストを回避するために、ハブとして複数のシステムに接続し、複数アプリケーション間で統一したデータの共有を可能にします。「SAP NetWeaver MDM」は、顧客データの統合、製品情報管理、EAIによる異種環境統合、データクレンジングなどに対応することを特徴としています。
「SAP NetWeaver MDM」を利用することにより、例えば消費財メーカーでは、小売業者と製品情報をタイムリーに交換し、販売促進を強化して、サプライチェーン業務を改善することが可能になります。また、顧客サービスの分野においては、異なる業務プロセスにおいて、顧客が異なる名前あるいはID番号で識別されている場合でも、同一の顧客と認識し、一貫したデータの取得ができるようになります。
製品の製造または組立に携わる企業にとっては、部品の保管、調達、目録作業には多大な資源の投入が必要となります。データが重複していると、部品の在庫に関する正確な情報を得ることができない場合があり、その結果、サプライチェーン全体で誤差が生じてしまいます。「SAP NetWeaver MDM」は、メーカーやサプライヤが部品の在庫に関する正確な情報を取得し、サプライチェーン情報の誤差と重複を回避するとともに、調達、生産、物流、販売の各業務において協業的プロセスを円滑に実行できるようにします。
「SAP NetWeaver MDM」は、日常業務及びシステム全体への影響を最小限に抑えるため、段階的に導入することが可能です。既存のシステム環境を変更することなく、迅速に導入することができ、既存のビジネスプロセスや組織構造にも柔軟に適合します。「SAP NetWeaver MDM」は、企業経営にとって重要なデータの一貫性の向上、IT統合費用の削減、信頼性の高い分析データによる意思決定の改善と競争力向上を実現し、さらには、さまざまな業界の企業間における協業的なビジネスプロセスを促進します。このように、「SAP NetWeaver MDM」は、取引先を含むビジネスパートナーとマスタの維持に費やされる時間を大幅に削減し、システム全般を通じての効率化、TCO削減に効果を提供します。
「SAPPHIRE ’05」まもなく開催
「企業が変わる。挑戦が始まる。 – 経営とITの融合で企業の成長が見えてくる。 -」をテーマに、SAPのあらゆる最新情報を提供する総合イベント「SAPPHIRE ’05」が、7月7~8日に東京国際フォーラムにて開催されます。当日は、SAP AGの会長兼CEO ヘニング・カガーマンを始めとするSAPの経営陣による基調講演、経営コンサルタント/UCLA教授大前研一氏やコカ・コーラ ナショナルビバレッジ株式会社 代表取締役社長ギー・ウォラート氏など業界の著名人による特別講演と170以上のセッション、展示会が予定されています。今年のSAPPHIREでは、SAPが提唱するアーキテクチャ「エンタープライズ・サービス・アーキテクチャ」(ESA)に関連した新たなソリューションのご紹介や具体的な導入事例、ESA活用のための新提案など、ESAの導入を実現するためのより具体的な内容や、近年ますます需要が増加している、中堅・中小市場向けの最新ソリューションなどもご紹介します。開催概要については、こちらをご参照ください。
SAPジャパンについて
SAPジャパンは、企業向けビジネス・ソフトウェアの分野において世界のリーディングカンパニーであるSAP AGの日本法人として、1992年に設立されました。SAPは統合基幹業務ソフト (ERP) をはじめ、サプライヤ・リレーションシップ・マネジメント (SRM) やサプライチェーン・マネジメント (SCM) 、カスタマーリレーションズ管理 (CRM) 、企業向けポータル (Enterprise Portal) 、製品ライフサイクル管理 (PLM) などの構築を可能にするさまざまなソリューションを提供しています。すでに世界では120カ国、27,000以上の企業で1,200万人以上のユーザに利用されており、企業内、および企業間のあらゆるビジネスプロセスの統合・効率化を達成しています。日本国内でもすでに1,300社以上の企業グループで利用され、日本企業の情報化の推進、国際競争力および企業価値の向上に貢献しています。
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