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【参考資料】SAP、mySAP ERP 2005を長期的な安定したプラットフォームとする新たなロードマップを発表

プレスリリース

「enterprise SOA」を活用した業界初のサービス対応ERPソリューションにより、お客様の必要性に応じて新機能を提供
(本リリースは、9月12日に弊社独本社から発表されたものを和訳したものです)

Tokyo【米ラスベガス発】 – SAP AG(NYSE: SAP、以下SAP)は、エンタープライズ・サービス指向アーキテクチャ(enterprise SOA)のビジネス価値をお客様が体験できるよう支援する取り組みの一貫として、「mySAP ERP」の製品リリースに関する新たなロードマップを発表しました。今後、2010年までにmySAP ERPに加えられる機能強化はすべて「mySAP ERP 2005」に対する一連の選択可能な拡張パッケージ(Enhancement Package )の形で提供されることになります。これによってお客様は、システムを継続的にアップグレードせずとも、継続的にSAPが提供する最新技術やビジネスプロセス・イノベーションを活用できるようになります。

SAPでは、SAP R/3を使用するすべてのお客様に、最新の製品提供ロードマップの要となる「mySAP ERP 2005」を推奨していきます。「SAP NetWeaver 2004s」およびエンタープライズ・サービスとともに、「mySAP ERP 2005」はビジネスプロセスの安定したプラットフォームとして機能し、このプラットフォームには拡張パッケージを通じて継続的にビジネスイノベーションを加えることが可能です。今回の発表は、SAPのエコシステムに対して、何年にもわたってイノベーションを加えることのできる安定したプラットフォームを提供するという力強いメッセージとも言えます。

拡張パッケージはオプション形式で提供されるため、お客様にとっては、自らのビジネスニーズに最も即した新機能を取り入れるという柔軟な判断が可能となります。拡張パッケージには、人材管理機能やファイナンシャル・コラボレーション機能などの各種新機能や、シェアードサービスの導入を容易にする新たな手法、業種特化型の機能強化、さらに、エンタープライズ・サービスなどが含まれます。最初の拡張パッケージは、2006年12月のリリースを予定しています。

この進化した提供モデルを通じ、mySAP ERPを使用するお客様はよりシンプルかつ迅速に新しい製品機能、業種別機能、エンタープライズ・サービスを導入できるようになります。また、単一の安定したプラットフォームを利用することで、お客様は自社のシステムを統合し、メンテナンスを要するインスタンスの数を減らすことができるため、複雑なアップグレードから解放されるとともに、投資回収率(ROI)も高まります。さらに、今後4年間にわたってコアERPシステムへの大きな変更が事実上なくなり、信頼性の高いソフトウェア拡張プロセスによって業務の中断が軽減され、コストが最小限に抑えられます。この新しいソフトウェア提供スケジュールによって、お客様は確実な見通しを持って、長期的な計画ができるようになります。

Americas’ SAP Users’ Group(ASUG)会長、ロッド・マスネー(Rod Masney)氏は次のように述べています。「いかなる企業においても、変更管理はトップクラスの懸念事項であるため、ミッションクリティカルなエンタープライズ・システムの安定性と予測可能性は、企業がアップグレードや新機能導入を検討するにあたって極めて重要な項目となります。SAPのプランに基づき、mySAP ERP 2005が現在および予想可能な将来にわたってSAPユーザーに適したリリースであると、自信を持ってメンバー企業に推奨できます。」

E.ON社のアプリケーション担当プレジデント、ウルリッヒ・ヴィースヴェク(Dr. Ulrich Wiesweg)氏は次のように述べています。「この新しいリリース戦略により、mySAP ERP 2005がSAP R/3導入済み企業にとって最適なソリューションであることだけでなく、同ソリューションへのアップグレードを決定した当社の判断の有効性が改めて立証されました。拡張パッケージの提供によってコアシステムの安定を維持し、同時に業務の中断を最小限に留めながら最新のイノベーションを導入することができます。これは、enterprise SOAが当社のIT環境の段階的な変革を支援している好例です。」

お客様は、低コスト、低リスクで、業界初のサービス対応エンタープライズ・アプリケーションに段階的に移行することが可能です。こうした機能拡張の提供方法によって、mySAP ERPのための青写真としてenterprise SOAをさらに活用し、お客様に最新イノベーションを簡単に導入し、かつコアビジネスシステムに必要とされる安定性を維持することを可能にします。

ガートナーのバイスプレジデントで著名なアナリストでもあるイボンヌ・ジェノベーゼ(Yvonne Genovese)氏は、次のように述べています。「SOAによって、ソフトウェアをより小さなパッケージとして、統合のメリットを損なうことなく提供するという傾向が業界に生まれつつあります。ベンダーはより迅速にイノベーションを行い、ユーザーには現行世代のソフトウェアに伴う高コストの大規模アップグレードを避けられるというメリットが生まれます。」

SAPのプロダクト・アンド・テクノロジー・グループ、プレジデントで、エグゼクティブ・ボード・メンバーでもあるシャイ・アガシ(Shai Agassi)は次のように述べています。「お客様にソリューションを提供する際の予見可能性および柔軟性という点において、SAPは他の企業をしのいでいると自負しております。この新しいソフトウェア提供スケジュールは、enterprise SOAがSAPによるエンタープライズ・ソフトウェアの提供とお客様による受け入れをどのように変革しているかを示すものです。また、mySAP ERPの提供に関する新たなロードマップは、SAPのエコシステムにとって、何年にもわたってイノベーションを加えることのできる安定したプラットフォームを提供するという力強いメッセージとなります。」

以上

mySAPERP2005の発表資料はこちらをご覧下さい。
http://www.sap.com/japan/company/press/press.epx?pressid=6343