【参考資料】SAPとBanking Community Definition Group、エンタープライズSOAに合わせて世界の金融業界を統一

2007年5月25 日 by SAP News 0

INGとスタンダード銀行がコミュニティ参加によるメリットを享受

(本リリースは、4月18日に弊社独本社から発表されたものを和訳したものです)

Tokyo【独ワルドルフ発】 – SAP AG(以下SAP)は、金融業界向けソリューションの共同開発に向けてSAP、銀行、および非銀行系企業が結集したコミュニティであるインダストリー・バリュー・ネットワーキング(以下、IVN for Banks)のメンバー企業により、エンタープライズ・サービス指向アーキテクチャ(エンタープライズSOA)に関するグローバルな基準を共同で開発することを目的として、銀行業向けの定義策定グループを拡張したことを発表しました。この拡張により、メンバー企業はIVN for Banksによる成果を自社のカスタムプロジェクトに応用できるようになり、また金融業界向けのソフトウェアソリューションの開発に役立てることができます。IVN for Banksの活動範囲拡張の一環として、非銀行系企業であるソフトウェアプロバイダ、サービスプロバイダ、監査法人が参加することに加え、新規銀行の参加となります。今回の発表とともに、IVN for Banksのメンバー企業とSAPは、グローバルなリテールバンク、プライベートバンク、コーポレートバンクなど、さまざまな銀行業務向けのイノベーションのための共通の変革基盤を提供するために尽力してまいります。

IVN for Banksには現在37社の企業がメンバー参加しており、130名を超える人々が23の作業部会に分かれて定義作成作業を行い、アーキテクチャについて検討を加えると同時に、企業がエンタープライズSOAへの移行に成功する手助けとなるビルディングブロックの作成にも携わっています。またIVN for BanksはSOAに関する分類基準を作成し、サービスの範囲を定義し、銀行がエンタープライズSOAへの移行に成功するために必要となる、戦略および組織面でのビルディングブロック構築も行います。IVN for Banksには、Callatay&Wouters、Commerzbank、CSC、Deloitte Consulting、FinanzIT、Hewlett Packard、HSH Nordbank、La Caixa、PricewaterhouseCoopers AG Wirtschaftsprufungsgesellschaft、SPSS、StreamServe、Syskoplan AG、SWIFT、TXS Financial Productsなどの企業が参加しています。

サービスに関する一定の定義に対して顧客とサプライヤからの合意を得ることが重要であることから、2005年12月からSAPと9社の大手銀行顧客グループにより取り組みが開始されました。主導を取った9社はABN AMRO、Absa、Banco Bilbao Vizcaya Argentaria (BBVA)、Credit Suisse、Deutsche Postbank、ING、Intesa Sanpaolo、Nordea、およびStandard Bankです。この取り組みを開始して以来、すでに大きなマイルストーンをいくつも達成しており、SAPとパートナーが導入を決定付けた180種類もの重要なエンタープライズサービスを共同で定義しました。

継参加企業は大きなメリットを享受

INGのエンタープライズアーキテクチャ担当ヘッド、ヨハン・シュメセールト(Johan Smessaert)氏は、「特に大手企業においては、システム統合がソフトウェア購入の動機となっていると言えます。IVN for Banks を通じてサービス定義を協業で行えば、統合や新しいソリューションの導入に伴うコストの削減を期待することができます。ソリューション開発の標準化において豊富な経験を持つSAPも、このようなサービスの定義を使って統合コストの軽減を顧客に提供しています。また、SAPは銀行業界共通のサービスレイヤにおいて、エコシステムを活用する協業の推進にも積極的に働きかけています」とコメントしています。

南アフリカ最大の銀行であるスタンダード銀行も、エンタープライズSOAの導入へ至った大きな動機としてコスト削減を挙げています。IVN for Banksの一員として、スタンダード銀行はエンタープライズSOA導入のためのベンチマークに関して他行から学び、導入を成功させるために情報共有を行いました。

スタンダード銀行のアーキテクチャおよびITエンジニアリング担当ディレクター、ハーマン・シン(Herman Singh)氏は、「他の業界ではビジネスプロセスのためのプラットフォームとしてSAP NetWeaverが普及していることから、エンタープライズSOAをベースにした銀行業務向けのオープンプラットフォームの開発を先駆ける企業グループに参加するべきであると考えました。拡張されたIVN for Banksでは共通のサービス定義に関してオープンに協議を行うことができます。また、SAPとそのソリューションプロバイダが提供するエコシステムを活用して、プロセスの体系化と共有化を業界レベルで進めることができます」とコメントしています。

SWIFTは金融機関による世界的なコミュニティであり、メンバー企業や、市場インフラストラクチャ、エンドユーザコミュニティの間で相互運用が可能なコミュニケーションソリューションのリーダーとなることをその目的としています。SWIFTも標準化されたサービス開発に貢献するため、定義策定グループに加わりました。

SWIFTのマーケティング担当ヘッドであり、執行委員会のメンバーでもあるヨハン・ケステンス(Johan Kestens)氏は、「SAPによるIVN for Banksの拡張は、金融業界にとって大きな戦略であると確信しています。このグループは大きなエネルギーと熱意を持ち、実務的なアプローチを通じて業界の勢いを活用しています。SWIFTは金融業界のグローバルなインフラストラクチャのリーダーとして、標準規格の定義やプロセス、コミュニティへの導入に貢献し、これを実現するためにメンバー各社と協力できることを楽しみにしています」とコメントしています。

金融業界のためのインダストリー・バリュー・ネットワーク(IVN for Banks):次世代の業務ソリューションを可能に

IVN for Banksは、現在のシステムを中断することなく次世代の金融業務ソリューションとの橋渡しとなるサービス定義を行い、大きな成果を収めています。また、エンタープライズSOAに向けた、統合された、着実な移行や、また銀行が既存のIT環境に新しい機能やサービスを統合を実現します。

SAPのBanking担当シニア・バイスプレジデント、トーマス・バルガイム(Thomas Balgheim)は、「IVN for Banksは、さまざまな背景を持つ世界中の企業・機関からの参加者をとりまとめることができます。このIVN for Banksは会議や協議を行っているだけの組織ではなく、継続的に前進し、より優れた製品開発に取り組むため、教育、メンバーからのフィードバック、および品質管理の強化を行っています」とコメントしています。

金融業界に関する知識と経験をさらに深めるべく、IVN for Banksは将来的にさらに独立性を高め、それを通じてメンバーがさらに作業を拡大し、グローバルに展開されることが期待されています。IVN for Banksが支援するサービス定義が業界の標準となり、金融機関がエンタープライズSOAを最大限に活用できるようになることを大きな目的としています。

エンタープライズ・サービス・コミュニティ:イノベーションのビルディングブロックを定義する

IVN for Banksは、SAPエコシステムの不可欠なプログラムであるEnterprise Services (ES) Communityによる支援を受けています。ES Communityは、SAPが顧客やパートナーと携わり、エンタープライズSOAの基本的な要素であるエンタープライズサービスの提案、定義、および検証する上で重要な役割を果たしています。IVN for Banks、顧客業界向け顧問委員会、および「Powered by SAP NetWeaver」に関わるパートナーを含め、SAPのすべてのエコシステムプログラムはエンタープライズサービスの定義を検証または提案するにあたってES Communityのプロセスを活用しています。

SAPのGlobal Ecosystem and Partner Group担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、ツィア・ユサフ(Zia Yusuf)は、「SAPが支援するIVN for Banksは、世界の金融業界に巨大な価値をもたらすことのできる、画期的なモデルへと進化しました。銀行業界において長年の経験を持ち、SOAテクノロジの大きな支援者でもあるメンバー企業は、金融市場でエンタープライズSOAの価値を真に活かすためには、銀行とソリューションプロバイダがエンタープライズサービスの定義に関して広く合意することが決定的に重要な意味を持つことを認識しています」とコメントしています。

以上

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