SAP、2007年度第3四半期および1~9月の暫定決算を発表

2007年10月19 日 by SAP News 0

ソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上で好調な伸びを引き続き記録
一株当たり利益の増加率は前年同期比で13%
(本リリースは、10月18日に弊社本社から発表されたものの翻訳です)

Tokyo【独ワルドルフ発 – 2007年10月18日】 – SAP AG(NYSE: SAP、以下SAP)は本日、2007年9月30日を決算日とする第3四半期および9ヶ月間の暫定的な決算報告を発表しました。業績のハイライトは次のとおりです。

2007年度第3四半期ハイライト

売上

  • 2007年度第3四半期のソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上は前年同期比で13%(固定為替レート換算では16%)増加して17億4000万ユーロ(2006年=15億4000万ユーロ)となりました。
  • 2007年度第3四半期のソフトウェア売上は前年同期比11%(固定為替レート換算では15%)増加して7億1500万ユーロ(2006年=6億4200万ユーロ)となりました。
  • 2007年度第3四半期の総売上は前年同期比で9%(固定為替レート換算では13%)増加して24億2000万ユーロ(2006年=22億1000万ユーロ)となりました。

利益

  • 2007年度第3四半期の営業利益は前年同期比9%増の6億100万ユーロ(2006年=5億4900万ユーロ)となりました。
  • 2007年度第3四半期の営業利益率は24.8%で、前年同期に対して横ばいとなりました。2007年度第3四半期の営業利益率は、中堅市場の未開拓の新規セグメントに対応すべく新ソリューションのSAP Business ByDesignを中核とする事業構築に約3500万ユーロの投資を実施した影響を受けました。
  • 2007年度第3四半期の純利益は4億800万ユーロ(2006年=3億7000万ユーロ)で、前年同期に比べて10%増加しました。
  • 2007年度第3四半期の1株当たり利益は0.34ユーロ(2006年=1株当たり0.30ユーロ)で、前年同期比で13%増加しました。

コア・エンタープライズ・アプリケーション・ベンダー・シェア

SAPのシェアは2007年度第3四半期も伸びを示し、7四半期連続のシェア拡大となりました。4四半期連続で比較したソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上に基づくと、コア・エンタープライズ・アプリケーション・ベンダー(業界アナリストの調査に基づくSAPの定義では、ソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上の総額で約359億ドルを占める)におけるSAPの世界シェアは、2007年9月30日を末日とする4四半期において27.0%に上昇しました。2007年6月30日を末日とする4四半期におけるシェアは26.0%でした。また、2006年9月30日を末日とする4四半期におけるシェアは23.5%で、対前年同期比3.5パーセンテージポイントの上昇となりました。

SAPのCEO、ヘニング・カガーマン(Henning Kagermann)は、「第3四半期もソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスにおいて全地域で2桁成長率を達成し、コア・エンタープライズ・アプリケーション・ベンダーにおけるシェアを引き続き拡大するなど好調な業績をご報告できることを嬉しく思います」と述べています。

さらにカガーマンは、「第3四半期はまた、製品面でも目覚ましい進展がありました。既存事業では、SAP ERP、SAP NetWeaver両製品を採用する顧客数の増加が続き、ビジネスプロセス・プラットフォームについて一段の前進がありました。新規事業については、新製品ブランドとなる革新的なソリューション、SAP Business ByDesignを発表し、20社で稼働開始しました。今年度の残りの期間も引き続き、将来の成長に向けて事業への投資を継続していきたいと考えています」と述べています。

2007年度9ヶ月間のハイライト

売上

  • 2007年度9ヶ月間のソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上は前年同期比で13%(固定為替レート換算では16%)増加して49億7000万ユーロ(2006年=44億1000万ユーロ)となりました。
  • 2007年度9ヶ月間のソフトウェア売上は前年同期比13%(固定為替レート換算では17%)増加して19億9000万ユーロ(2006年=17億6000万ユーロ)となりました。
  • 2007年度9ヶ月間の総売上は前年同期比で9%(固定為替レート換算では12%)増加して70億1000万ユーロ(2006年=64億5000万ユーロ)となりました。

利益

  • 2007年度9ヶ月間の営業利益は前年同期比9%増の16億1000万ユーロ(2006年=14億8000万ユーロ)となりました。
  • 2007年度9ヶ月間の営業利益率は23.0%と前年同期比で横ばいでした。2007年度9ヶ月間の営業利益率は、中堅市場の未開拓の新規セグメントに対応すべく新ソリューションのSAP Business ByDesignを中核とする事業構築に約8500万ユーロの投資を実施した影響を受けました。
  • 2007年度9ヶ月間の純利益は11億7000万ユーロ(2006年=10億7000万ユーロ)で、前年同期に比べて9%増加しました。2007年度9ヶ月間の純利益は、第2四半期の実効税率が25.8%となったことにより好影響を受けました。2006年度第2四半期と同様、実効税率は一時的な税効果により部分的に影響を受けました。
  • 2007年度9ヶ月間の1株当たり利益は0.96ユーロ(2006年=1株当たり0.87ユーロ)となり、前年同期に比べて10%増加しました。2007年度9ヶ月間の1株当たり利益は、第2四半期の実効税率が25.8%となったことにより好影響を受けました。2006年度第2四半期と同様、実効税率は一時的な税効果により部分的に影響を受けました。

キャッシュフロー

2007年度9ヶ月間の営業キャッシュフローは13億4000万ユーロ(2006年=12億9000万ユーロ)でした。2007年度9ヶ月間のフリーキャッシュフローは10億5000万ユーロ(2006年=10億5000万ユーロ)で、総売上に対するフリーキャッシュフローの割合は15%(2006年=16%)でした。2007年9月30日現在の現金および現金等価物ならびに短期投資は26億ユーロ(2006年12月31日=33億ユーロ)でした。

自社株買戻しプログラム

2007年度第3四半期にSAPは自社株620万株を1株平均40.30ユーロ(総額2億5000万ユーロ)で買い戻しました。2006年度第3四半期には60万株(総額2200万ユーロ)を買い戻しました。2007年度第3四半期に買い戻した自社株全体のうち約300万株はSAPの株式報酬プログラムに基づくストックオプション行使への対応に使用されました。2007年度第3四半期に買い戻した株式数が発行済み株式全体に占める割合は0.50%でした。SAP取締役会は2007年9月7日、自社株2300万株(実施前の自社株の約1.81%に相当)を消却して自己株式を減じることを決議したと発表しました。2007年9月30日現在、自己株式は4220万株(発行済み株式全体の約3.4%に相当)、1株平均36.04ユーロとなっています。2007年度9ヶ月間にはSAPは総額7億5600万ユーロを投じて自社株約2040万株を1株平均37.05ユーロで買い戻しました。フリーキャッシュフローが好調なことから、SAPでは2007年度第4四半期も、現行の自社株買戻しプログラムにおける2007年度第3四半期並みの額を自社株買戻しに投じる計画です。上記の前年度の株式関連の数値はすべて、2006年12月に実施された株式分割に伴って発行済み株式数が4倍に増加した影響を考慮して調整されています。

今後の見通し

これまでの業績見通しに変更はありませんが、2007年度通年のソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上についてさらに精度を高めました。

  • 2007年度通年のソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上は、従来の予測と同じく固定為替レート換算で前年比12~14%の増加(2006年度は固定為替レート換算で12%の増加)となる見込みです。ただし予測の精度を高めた結果、現時点ではこの範囲の上限近い値を達成できると予想しています。
  • 中堅市場内の未開拓の新規セグメントに存在する更なる成長機会を活用するため、SAPは今後8四半期にわたり新規事業の構築に3~4億ユーロの追加投資を行います。このうち約8500万ユーロの投資はすでに2007年第1から第3四半期に実施されました。この短期集中投資の正確な実施タイミングによっては、2007年度の利益率の約1~2パーセンテージポイント分を更なる将来の成長機会に再投資することになります。そのため、2007年度通年の営業利益率は、2006年度の27.3%に対して26.0~27.0%の範囲になる見込みです。これは過去の業績見通しと同じです。
  • 2007年度の実効税率は32.5~33.0%になると予想しています。これは過去の業績見通しと同じです。

地域別業績

2007年度第3四半期の地域別業績概要につきましては、こちら(PDF, 39KB)をご覧ください。

2007年度第3四半期における主要な結果

  • 2007年度3四半期に締結された主な契約は以下の通りです。(順不同)

    [ヨーロッパ・中東・アフリカ地域]:
    ベルギー予算・会計省、テムズ・ウォーター、エル・コルテ・イングレス、S.A.
    [南北アメリカ地域]:
    サウスウエスト航空、カナダロイヤル銀行、グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー
    [アジア太平洋地域]:
    サムスンSDS、唐山鋼鉄、トロウ・ニュートリション・インドネシア

  • 第3四半期には、アップルとグローバル・エンタープライズ契約を締結するという大きな出来事がありました。アップルは1995年より、SAPの戦略的ソフトウェアパートナーとして締結しています。アップルは「SAP Business Suite」の大部分のソリューションを採用してきました。
  • 世界各国の小売業者に革新的なソリューションを提供するこれまでのリーダーシップの実例として、ウォルマートストアがSAPを使用し、同社の財務情報システムを強化することになりました。ウォルマートでは、世界進出の対応能力を高めるために、そして、ビジネス環境と規制環境の変化に効率的に対応する必要性から、「SAP ERP Financials」を採用しました。ウォルマートとしては、SAPを世界規模で段階的に導入する計画であり、第一段階の完了は2010年中を予定しています。
  • 2007年9月27日、SAPは、著名な独立系調査会社のガートナーリサーチがこのほど発行した「Magic Quadrant for Horizontal Portal Products, 2007」レポートの中で、ビジョンの完全性と実行能力に基づき、SAPがリーダークアドラントに位置づけられたと発表しました。ガートナーはマジッククアドラントのリーダーを、「包括的な能力によってポータルの展開シナリオを完全にサポートしつつ、長期間にわたって一貫した製品供給能力を示すことで、顧客ニーズに対応し、大規模な製品イノベーションを実現し、新規顧客への販売にも継続的な成功を収めることのできる」企業と定義しています。
  • 2007年9月26日、SAPは、ガートナーリサーチによって、統合基幹業務ソフト(ERP)、カスタマー・リレーションシップ・マネジメント(CRM)、サプライチェーン・マネジメント(SCM)の各市場で2006年世界市場のシェアリーダーであると評価されたと発表しました。
  • 2007年9月19日、SAPは、急成長する中堅企業のお客様に特化した最も包括的なオンデマンド・ビジネス・ソリューションとして「SAP Business ByDesign」を発表しました。完全性、使いやすさ、適応性、総所有コスト(TCO)の劇的な削減という4つの基本要素に基づいて設計されたSAP Business ByDesignは、サービスとサポートがあらかじめ組み込まれたオンデマンド・ソフトウェア・ソリューションです。
  • 2007年9月18日、SAPとMisysは、世界の銀行業界を対象とした統合ソリューションの提供契約を発表しました。統合ユニバーサル・バンキング・ソリューションが実現することで、「SAP for Banking」のSAPコンポーネントは、Misys BankFusionに組み込まれます。
  • 2007年9月11日、SAPとCallataÿ & Woutersは、中堅銀行向けの包括的なコア・バンキング・ソリューションの提供で提携すると発表しました。戦略的提携によって、Callataÿ & Woutersの実績あるコア・バンキング製品「Thaler」とSAPの分析機能が、銀行向けのビジネスプロセス・プラットフォーム上でグローバルに展開されます。
  • 2007年9月11日、SAPは、中東地域におけるSAPの長期的な専属パートナー、SAP Arabiaの持つソフトウェアライセンスとメンテナンス事業を取得したと発表しました。契約条件に従い、SAPは、既存のソフトウェア・ライセンスとメンテナンス契約のすべてと商標を含む、特定の既存資産をSAP Arabiaより取得します。SAPのグローバルなgo-to-market戦略に即し、SAPは今後、ドバイとサウジアラビアに初の子会社を設立することで、地域のお客様に価値と継続的なイノベーションを提供するこれまでの取り組みを拡充します。
  • 2007年9月7日、SAPは、2300万株の金庫株を償却したことで、株主資本が12億6904万112ユーロから12億4604万112ユーロに減少したと発表しました。償却された金庫株は、償却前の株主資本の1.8%に相当します。
  • 2007年9月5日、SAPは、ユーザアクセスと認証管理の監視・施行で市場をリードする「SAP GRC Access Control」をサポートするため、最新の「SAP Best Practices」製品の提供開始を発表しました。
  • 2007年8月28日、SAPは、あらゆる種類の不動産の管理に対応したフル機能の「SAP Real Estate Management」に対するお客様の採用が進んでいることと、同アプリケーションの革新的な新プロセスを発表しました。現在では、20を超える業界で40カ国の企業がこのアプリケーションを使用し、不動産ポートフォリオのより効果的な管理と分析を実現しています。
  • 2007年8月28日、SAPは、エグゼクティブ・ボード全体としては初のインド訪問を実施し、Wipro LimitedのグローバルITサービス部門とのこれまでのパートナーシップを拡大すると発表しました。これは、エンタープライズSOAを中心とした、最高のソリューションの開発と実装を強化するためものです。契約の一環として、Wipro LimitedはSAPのグローバル・サービス・パートナーとなり、バンガロールにソリューション研究所を設立します。
  • 同じくインド訪問中の2007年8月28日には、インドのお客様の数がわずか1年間で倍増し、2000社になったと発表しました。さらに、2010年までに10億ドルの投資をインドに行う計画をあらためて表明しました。対インド投資の大部分は、SAPがインドに保有するグローバルな開発・サービス・サポート拠点の拡大にあてられる予定です。投資によって、バンガロールとグルガオンのSAP Labs Indiaもメリットを享受することができます。
  • 2007年8月8日、SAPは、イノベーションを通じてビジネス価値を提供する取り組みの1つとして、「SAP Product Lifecycle Management(以下、SAP PLM)」のロードマップを発表しました。製品関連のビジネスを迅速化・簡素化し、ビジネスパートナーとの効果的なコラボレーションを支援するなど、包括的なソリューションを実現するために、SAPは今後3年にわたって、既存で提供しているSAP PLMの機能をベースとした拡張アプリケーションを提供していきます。
  • 2007年7月31日、SAPは、お客様に継続的なイノベーションを提供するこれまでの取り組みの1つとして、「SAP ERP」の拡張パッケージ第二弾の提供開始を発表しました。このパッケージは、機能拡張だけでなく、メディア・エンタテインメント、公益事業、通信、小売・卸・商社向けに、業種に特化したイノベーションも提供します。
  • 2007年7月30日、SAPは、ドイツの小規模企業を対象に、あらかじめパッケージされた業界別ソリューション、「SAP Business All-in-One」の5種類の新製品を発表しました。

以上

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