Tokyo — SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ギャレット・イルグ、以下SAPジャパン)は、企業内のあらゆるマスタデータをより柔軟かつ容易に統合することが可能なソリューション「SAP NetWeaver® Master Data Management(エスエイピー ネットウィーバー マスタデータマネジメント、以下SAP NetWeaver MDM)の最新版「SAP NetWeaver MDM 7.1」を本日より提供開始します。
昨今企業ではIT化の促進だけではなく、SOA(サービス指向アーキテクチャ)導入に対するニーズが高まっています。また、企業統合、取引先や顧客とのシステム連携などにより、企業内のマスタデータは日々膨大化し、複雑化しています。各部門間では異なるシステムやアプリケーション、あるいはレガシーシステムを利用しているケースなど、データ統合を阻害する要因も多く存在しています。しかしながら企業は、さらなる経営の効率化、企業内データの見える化、コンプライアンスへの対応などが求められ、各データの統合管理は重要な課題として挙げられています。
SAP NetWeaver MDMは、こうした企業内に存在する複雑かつ複数のマスタデータを、柔軟性の高い設計機能により、整合性のとれた一つのマスタデータとして容易に統合・管理することができます。
最新版のSAP NetWeaver MDMは、ひとつのリポジトリで複数のマスタを管理することができるため、たとえばサプライヤや製品といった複数のマスタを関連づけて管理することができたり、参照データの重複を避けることができるようになります。また、複数の項目を組み合わせてひとつのデータとして定義できる機能が追加されたことで、データ管理の利便性を向上するとともにあらゆるデータに柔軟に対応し、マスタデータ設計を容易にしています。さらに、ビジネスプロセス統合管理を実現する「SAP NetWeaver® Process Integration(エスエイピー ネットウィーバー プロセス インテグレーション、以下SAP NetWeaver PI)」のアダプタ提供によるSAPとの密な連携を強化します。ビジネスオブジェクツ社のデータの品質向上を行うためのソフトウェアである「BusinessObjects Data Quality XI(ビジネスオブジェクツ データ クオリティ エックスアイ)」との連携も実現し、管理されるマスタデータの品質を高め、高度な分析を行うことも可能になります。
企業は、SAP NetWeaver MDMを導入することで、企業内に散在するデータの統合管理を簡素化し、経営戦略に必要なデータを整合性のとれた精度の高いマスタデータとして、活用することが可能となります。