SAP Co-Innovation Lab Tokyoでの共同検証プロジェクトで、実用化に向けた「ディザスタリカバリ」を検証

2009年5月11 日 by SAP News 0

共同パートナーの最先端のソリューションを利用し、東京・大阪間で実証

TokyoSAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ギャレット・イルグ、以下SAPジャパン)は、本日、昨年7月に開設したパートナーとの共同検証センターであるCOIL Tokyo(SAP Co-Innovation Lab Tokyo)にて、シスコシステムズ合同会社、インテル株式会社、ネットアップ株式会社、ヴイエムウェア株式会社、ザカティーコンサルティング株式会社と共に、各社の最先端の製品とソリューションを活用して、東京と大阪を結んだ「ディザスタリカバリ・ソリューション」の検証を成功裏に完了したことを発表します。COIL Tokyoでは、昨年9月に共同でSAP® ERPアプリケーションを使ったディザスタリカバリ・ソリューションの検証を完了していますが、今回は、本番サイトを東京、リカバリサイトを大阪に設置し、定常的にSAPの販売管理のトランザクションを発生させるなど、よりお客様の実環境に即した形の検証を実施しました。

ディザスタリカバリ・ソリューションは、地震などの災害による情報システムの致命的な障害から情報システムを迅速に復旧させ事業継続性を確保するための予防的措置として、遠隔地などに災害復旧のためのバックアップシステムを備えるソリューションのことで、現在注目を集めています。しかしながら、バックアップのシステムを確保するにはリカバリサイトでも本番サイトと同様なシステムを揃える必要があるなど、構築に関してもまたコスト面でも課題が多くありました。

共同プロジェクトでは、仮想化を初めとする各社の最新技術を使用することにより、物理的にシステムを二重に保有することなく、安価に構築することが可能になります。今回の検証は、本番サイトを東京(COIL Tokyo データセンター)に、またリカバリサイトを大阪(SAPジャパン西日本支社)に設置し、定常的にSAPの販売管理のトランザクションを発生させ、通常のインターネット回線を用いて一時間毎に差分のデータをリカバリサイトに転送するなど、よりお客様の実環境に即した形の検証となっています。今回の検証により実際に遠隔地に対して一般に用いられているインターネット環境で本ソリューションが実用に耐えうることが確認できました。ディザスタリカバリのソリューションに仮想化を用いることで、お客様はリカバリサイトに本番環境と同様なシステムを揃える必要性から解放され、また平時におけるリカバリサイトの活用方法も広がってきます。リカバリサイトにパフォーマンスが向上し省電力化が一層進んだ最新のサーバーを導入することでコスト削減と共にGreen ITを推し進めることもできます。

このプロジェクトにおいて、シスコシステムズはLAN、SAN、サーバクラスタネットワークを標準かつ高性能なイーサネットをベースとした「ユニファイドファブリック」に統合するデータセンタークラススイッチ製品であるCisco Nexus 5000シリーズとWAN高速化ソリューションであるCisco Wide Area Application Services (WAAS) の技術を、インテルは更に省電力化が進みしかも仮想化環境でのパフォーマンスが飛躍的に向上したインテル® Xeon® プロセッサー 5500番台を搭載したサーバーを提供しました。
また、ネットアップは効率的なストレージ統合や、重要なアプリケーションやシステムのデータ資産の保護をさらに低コストで実現可能にしたユニファイドストレージNetApp FAS3170とレプリケーション(複製)ソフトウェアであるSnapMirrorを、ヴイエムウェアはディザスタリカバリの簡素化と自動化を可能にする最新のソフトウェア製品であるVMware vCenter Site Recovery ManagerとVMware ESXを 提供しました。
ザカティーコンサルティングはディザスタリカバリのソリューションがより現実的なものとなる様、実際の業務要件を本検証に盛り込むことに協力しました。

プロジェクト参加各パートナーからの賛同文(アルファベット順)

シスコシステムズ合同会社 社長 兼 最高経営責任者 エザード・オーバービーク様

シスコシステムズは、このたびの SAPジャパン株式会社のディザスタリカバリ・ソリューションの検証成功の報告を歓迎致します。
シスコシステムズは、当共同検証プロジェクトの一員として、シスコシステムズ機器の提供およびエンジニアによる技術支援を行ってきました。企業の基幹的役割を担う SAP ERP のディザスタリカバリ・ソリューション構築において、検証作業で使用したCisco Nexus 5000シリーズやWAASといった製品が、TCO削減をはじめ、運用効率の向上、障害発生時の迅速なシステム フェイルオーバーを実現することを実証したものと確信しています。
今後も、SAP ジャパンおよびプロジェクト参加パートナー各社と共に、COIL Tokyoでのソリューション開発、検証を推進して参ります。そして今回の検証を元に、ICTの価値と卓越したビジネス ソリューションをお客様に提供していきます。

インテル株式会社 代表取締役社長 吉田 和正 様

今回の検証に利用されたインテル最新のマイクロアーキテクチャーに基づくサーバー・プロセッサー、インテル® Xeon® プロセッサー 5500番台は、スマートかつ高性能で、自律的な省電力機能とプラットフォーム・レベルの仮想化機能の強化により、先進のサーバー環境を提供します。実環境に近い本検証を通じて、リカバリサイトにおけるサーバー台数や設置スペース、消費電力の削減に優れた効力を発揮する本プロセッサーが、他のオープンで先進的な技術とともに、お客様にソリューションとして提供可能であると確認できたことは有意義なことです。本Co-Innovation Labを通じ、日本のお客様のニーズにあったインテル プラットフォームベースの環境に優しく、かつ革新的なソリューションの研究開発の推進と、その成果のビジネス展開を期待しております。

ネットアップ株式会社 代表取締役社長 タイ・マッコーニー様

今回の検証により、仮想化を前提としたSAP稼働環境において、災害復旧の実シナリオを考慮したソリューションの提供が可能となりました。参加各社の仮想化対応の最新技術を組み合わせた構成で、実際に遠隔拠点間でのリカバリ検証を実施した結果、NetApp FASシリーズが提供する「SnapMirror」ソフトウェア機能による高速かつ効率性の高いデータ転送機能の有効性と、「SnapManager for Microsoft SQL Server」による管理容易性の向上が実証され、仮想化環境における費用対効果の高いソリューションの提供が可能となりました。ネットアップは、SAP環境でのインフラコスト削減を実現し、その費用をITの内部統制環境改善や新規ビジネスアプリケーションなどへの戦略投資に転換できる、SAPアプリケーション対応のストレージ仮想化ソリューションを提供することで、ユーザー企業のIT投資の最適化に貢献してまいります。

ヴイエムウェア株式会社 代表取締役社長 三木 泰雄 様

VMware vCenter™ Site Recovery Managerはリカバリプロセスを自動化し、リカバリプランの管理およびテストの複雑さを排除することで、迅速で確実な災害復旧を実現します。今回のSAP COIL Tokyoにおける共同検証では、VMware vCenter Site Recovery Managerにより、お客様のミッションクリティカルなアプリケーションやデータの保護を実現する、柔軟で確実なソリューションが提供可能なことが検証されたと確信しております。

ザカティーコンサルティング株式会社 ERP事業部 事業部長 横山公一 様

この度、SAPジャパン株式会社がパートナー各社との協業のもと、ディザスタリカバリ・ソリューションの検証を成功裏に終えたという報告を歓迎致します。
ザカティーコンサルティングは、本共同検証プロジェクトの一員として、検証環境/検証シナリオの策定およびテクニカルコンサルタントによる技術支援を行って参りました。今回、各社の最新技術/ソリューションを、実環境に即した環境/シナリオにて検証できたことにより、お客様の様々なニーズに対応した最適なディザスタリカバリ・ソリューションを迅速に提供できると確信しております。
当社は、引き続き、検証プロジェクト各社と共同のもと、仮想化ソリューションおよびディザスタリカバリ・ソリューションの提供を通じて、お客様の事業継続・災害対策に貢献してまいります。

以上

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