【参考資料】就任100日目を迎えたSAPの共同CEO、SAPPHIRE® NOWでお客様主導の製品戦略の指針を発表

2010年5月20 日 by SAP News 0

共同CEOは就任後最初の100日間で社員との関係強化、イノベーションを加速させる新しい開発アプローチ、そして第1四半期の堅調な業績などを達成

ビル・マクダーモットとジム・ハガマン・スナーベによる基調講演で、リアルタイムに、ワイヤレスでサステイナブルなオペレーションを行うことで、最も成功しているビジネスをさらなる成功へ導くネットワークソリューションの製品戦略の概要が明らかに

(本リリースは、5月18日に弊社独本社から発表された発表文の抄訳です)

Tokyo(NYSE:SAP、以下 SAP)の共同CEO就任から100日目を迎えたビル・マクダーモット(Bill McDermott)とジム・ハガマン・スナーベ(Jim Hagemann Snabe)は本日、2010年5月17日~19日までドイツのフランクフルトと米国フロリダ州オーランドで同時開催されているSAPPHIRE® NOWで、会場およびオンラインでの参加者を含む5万人のお客様、パートナー、そして社員を前に講演を行いました。この基調講演で共同CEOは、グローバル化、業界統合、モビリティ、データ量の急増といった市場要因が、ビジネス経営に変化をきたしていると語りました。成功しているビジネスリーダーたちは、こうした要因が、企業にワイヤレスでサステイナブルなオペレーションをリアルタイムで行いながら経営を向上させている決定的な勢力であると捉えています。お客様の目標実現を支援するため、マクダーモットとスナーベは、この日の講演で、市場で最も拡張性が高く、機能が豊富で、安定性のあるコアプラットフォームをネットワークソリューションとして組み合わせたオンプレミス、オンデマンド、オンデバイスのSAP製品の提供を拡張していく製品戦略の概要を明らかにしました。

ビル・マクダーモットは、将来最も成功する企業が持つリーダーシップの特徴を指摘

オーランド会場で講演し、フランクフルトで生中継されたスピーチの中で、マクダーモットは、もはや止めることのできない力によって今日のビジネスが再構築されつつあると述べました。さらに、企業がいかにビジネス成長に対応し、人々に力を与え、顧客にインスピレーションをもたらし、ビジネスネットワークを変革する必要があるかについても語りました。マクダーモットは、コネクティビティ(接続性)が急速にデータ生成を進めていることを示したうえで、ビジネスリーダーたちに、この急増するデータから新たな洞察力を生む機会をつかむことの大切さについて述べました。また、今日の洞察力に対するニーズの多くが過去のテクノロジーを超越していることや、変化の時機が来たことを告げました。今日のリーダー企業は、作業現場から取締役会にいたる組織のあらゆるレベルにおいて社員がリアルタイムで適切な意思決定を行う「バーチャルボードルーム」(仮想重役用会議室)を必要としています。マクダーモットは次のように述べました。「SAPは、リアルタイムで透明性を実現するインメモリ・コンピューティングやテクノロジーに注力することで、企業がビジネスにとって最善の決定を行うために必要な洞察力を提供します」。

マクダーモットは続いて、企業の社員は今、ビジネスアプリケーションがモバイル化され、アクションポイントに近づけられることを期待していると語りました。「モバイル化されることで、人は驚くほど仕事ができるようになります。企業全体でプラットフォームの価値が無限に拡大し、社員はフライト中であっても意思決定が行えるようになります。もはや社員をデスクにつなぎ止めておく必要はありません。事実、モビリティこそが新たなデスクトップだと言えます」。モビリティを止めようのない勢力と表したマクダーモットは、SAPがお客様をワイヤレス化していくと発表しました。そして、SAPのモバイル技術へのコミットメントを示す例として、最近発表された「SAPがSybaseを買収」というニュースを紹介しました。両社が合併することで、SAPは、あらゆるデバイスでいつでもどこでもエンタープライズ・ソフトウェアの統合スイートと次世代のビジネスインテリジェンスを提供できる唯一のベンダーとなる、とマクダーモットは述べています。

最後に、マクダーモットが語ったのは、最も成功しているビジネスとは、環境面だけでなく、経済的にも社会的にも、長期的にサステイナブルなビジネスであるということです。温暖化ガス排出などの環境問題への対応ができる賢明な企業は、革新的な仕組みを持ち、グローバル市場で競合するための効率をも持ち合わせています。社会的には、企業のサステナビリティとコンプライアンスの実践が顧客に評価され、顧客の購買判断が委ねられます。マクダーモットは次のように述べています。「ブランドは築くのに一生かかりますが、たった1度の事故で崩れてしまうものです。ウェブサイトやブログに悪い評価が1件掲載されると、瞬時に売上げに影響します。変化しやすいデジタル化された経済においては、リスク管理と確実なコンプライアンスがこれまで以上に重要になります。サステナビリティは、リーダーシップを維持・獲得するための最優先課題です。」SAPのお客様は、重複するテクノロジーを統合し、サステイナブルな代替技術を取り入れることによって、ITコストや環境への影響を軽減し、同時に、顧客ロイヤリティの向上も実現させています。

マクダーモットは、次のように講演を締めくくりました。
「SAPでは、『すべてのお客様を成功するビジネスに変える(to make every customer a best-run business)』という共通の目標のもとで、SAPの社員とエコシステム全体の活性化を図っています。お客様との徹底的な対話から刷新された開発アプローチや製品戦略に至るまで、SAPは、企業が市場のさまざまな力が集中するこの決定的瞬間を活かし、これまで以上に市場拡大を図れるよう全力を尽くしています。」

ジム・ハガマン・スナーベCEOは、優良ビジネスをさらに成功させる製品戦略の概要を発表

スナーベは、企業が責任ある成長を目指す機会の重要性を明確にした上で、市場の様々な要因がどのようにテクノロジーに影響するかについてさらに詳しく説明しました。フランクフルトで行われ、オーランドに生中継された講演で、スナーベは企業の本社で標準化プロセスを実行するメインフレームコンピュータの時代から、世界各地のオフィスでクライアント/サーバー型アーキテクチャを使用するグローバル化の時代まで、SAPが時代のビジネス需要を反映した大きなITシフトに対して、常に前面に立って推進してきたと語りました。今日、SAPは、この新たな変曲点となる重要なビジネスの変革に合わせてITを進化させるために、オンプレミス、オンデマンド、オンデバイス・アプリケーションを戦略的柱とする製品戦略を追求しています。

スナーベが最初に言及したのは、ビジネス連携の変化です。「企業は、顧客のために独自のプロセスを最適化しているだけではなく、最終顧客に到達するまでのバリューチェーン全体を最適化しています。」企業がビジネスネットワーク内でさらに多くつながり、プロセスを構築するようになると、クラウドコンピューティング環境でインフラを共有できるようになります。それでもなお、企業は他社との差別化を図るために、オンプレミスのインフラと独自のプロセスや機能を持ち続けたいと考えています。共同CEOが捉えた第2の変化は、「人々が、制御不可能な情報フローが予測可能なプロセスで管理することが困難であり、また人々が次に何をするかを決めるデジタル環境を駆使した新しい方法で接続を始める」スピードです。そして、1年半ごとにデータ量が倍増する現状において、スナーベは次の点を第3の変化として伝えました。「意思決定を迅速化し、上層部だけでなく組織全体のユーザーに権限を与える必要があります。これを実現するためには、全く新しいアーキテクチャが必要です。」

スナーベは、オンプレミス、オンデマンド、およびオンデバイス・アプリケーションのすべてで一貫性を保証し、これらをまとめて「ネットワークソリューション」として設計およびオーケストレーション(融合)させるという、SAP独自の取り組みを説明しました。スナーベは、SAPがオンプレミスソリューションのリーダーシップを拡大し、主要技術であるSAP® Business SuiteおよびSAP NetWeaver®プラットフォームの技術革新を継続し、お客様が各自のペースで新しい機能を導入できることを強調しました。スナーベは次のように語りました。
「SAPは、SAP Business Suiteに含まれるビジネスプロセスを大幅に強化する「Innovations 2010(英語)」を提供します。これは、エンハンスメントパッケージを通じてシステムを中断することなく導入できます。SAPは、インメモリ技術を分析機能に利用し、それによって真のリアルタイム情報をオンプレミスのシステムの一部に取り入れられる日が来ると考えています。それは、市場の流れを変える歴史的瞬間です。」19日には、SAP最高技術責任者(CTO)のヴィシャル・シッカ(Vishal Sikka)とスーパーバイザリーボード会長のハッソ・プラットナー(Hasso Plattner)が、SAPが目指しているトランザクションアプリケーションと分析アプリケーションの境界をなくす方針について語りました。

スナーベは、SAPがオンデマンド市場に強力な手段で参入し、「リーダーになるという明確な意図を持って」2つのアプローチを取る計画であると述べました。第1のアプローチは、比較的規模の小さいステップのプロセスとなる営業支援(SFA)、支出管理、人材管理の業務機能拡張です。スナーベは、SAPはオンデマンド・ソリューションによって差別化を図ると言います。SAPのオンデマンド・ソリューションは、「オンプレミスの分野にシームレスに統合できます。このため、リードがリードで終わることなく、注文、配送、請求、支払いへとつながり、そのほとんどがオンプレミスの分野で行われます」。第2のアプローチでは、「統合されたオンデマンド・スイートのアプローチです。これにより、企業にエンドツーエンドのビジネスを運営するためのベストプラクティスのコレクションが提供されます」。ハードウェアやソフトウェアを導入、設定する必要はありません。

スナーベは、SAPがモバイル・ビジネスアプリケーションの分野で揺るぎないリーダーとなることを目指しているとも語りました。そして、SAPは、すべての主要なモバイルプラットフォームで個人対個人のコラボレーション、ビジネスプロセス、および分析機能をサポートするために、すでに確立された製品やSAP® StreamWork™(英語)などの新製品についてもオンデバイスのアプリケーションを提供することも再確認し、これによりお客様に選択権を与えます。SAPは、パートナーやお客様が機能を補完するアプリケーションを作成するためのゲートウェイも提供します。スナーベは次のように述べています。「私から皆様に約束するのは、SAPのイノベーションの力を加速させるということです。SAPはこれを、SAPのお客様と緊密に協力しながら実現し、緊密な協力関係にあるパートナーとともにこれを活用していきたいと考えています。そしてビジネスがさらに成功し、人々がより機能的に働き、世界がよりうまく機能するようになると確信しています。」

共同CEOが就任100日目の実績を公表

SAPPHIRE NOWの基調講演スピーチは共同CEOの就任100日目に行われたため、ビル・マクダーモットとジム・ハガマン・スナーベの共同CEOは、就任後からこれまでの実績について触れました。第1四半期の業績が堅調だったことから順調なスタートを切ったことが伝えられた後、共同CEOは、SAPの現在の潜在市場を2倍に拡大することに重点を置いた戦略を策定することが、第一優先課題であったと述べました。マクダーモットとスナーベ、そしてSAPのトップ経営陣は、社員から企業戦略とその実行に関する質問や意見を聞く、コーヒーを楽しみながらカジュアルミーティングを設けました。さらに、製品の技術開発のペースを加速させるために、SAPが起業した当初の、少人数で機敏な開発チームの開発アプローチへ変更しました。

共同CEOの基調講演(英語)およびSAPPHIRE NOWで行われたその他のプレゼンテーションは、www.sapphirenow.comでご覧になれます。

以上

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