【参考資料】SAPとSybaseが企業のモバイル化を推進

2010年9月1 日 by SAP News 0

両社の経営陣により、エンタープライズ・モビリティー、ビジネス・アナリティクス、およびエンタープライズ・インフォメーション・マネジメント分野の共同戦略と製品イノベーションを発表

(本リリースは、9月1日にSAP APJ支社から発表された発表文の抄訳です)

TokyoSAP AG(NYSE:SAP、以下 SAP)とSybaseの経営陣は北京におけるイベントにおいて、合併後の会社の戦略と今後の製品の方向性について発表しました。エンタープライズ・モビリティー変革に向け、それぞれ業界のリーダーとして確立された企業が一つになるという大胆な方策に基づき、SAPは2010年5月12日にSybase社買収の意向を表明しました。その後数か月の間に、両社は人々の働き方や企業の仕組みを変えるための製品ロードマップとイノベーション構築を迅速に進め、現在では、エンタープライズ・アプリケーション、ビジネス・アナリティクス、およびモバイル・インフラストラクチャーの分野で市場リーダーとしての地位を確立しています。

SAPはSybaseがすでに持つビジネスモデルの強みを認識しており、Sybaseを独立した事業部門として運営し、またお客様のSybase製品への投資は保護されサポートされると発表しました。企業のモバイル化というビジョン実現のための準備を整え、新たなデスクトップとしてのモバイルの進化に対応するため、SAPとSybaseは、「エンタープライズ・モビリティー」、「ビジネス・アナリティクス」、および「エンタープライズ・インフォメーション・マネジメント(EIM)」の3つの分野における製品の戦略的な方向性と共同イノベーションの計画を明らかにしました。

合併後もシナジー効果とイノベーションを活かしながらコアとなる強みを維持

合併の契約締結からの最初のマイルストーンとして、SAPとSybaseは以下を発表しました。

  • 今後9ヵ月の間に、両社はオープン・スタンダードに基づき、すべての主要モバイル・オペレーティング・システム上で動作し、また全ての主要なデバイス(機器)タイプに対応する企業向けモバイル・プラットフォームを提供するための技術を結集します。このプラットフォームにより、お客様やパートナーはSAP® Business Suiteソフトウェアをはじめとする既存アプリケーションをベースとして新たなモバイル・エクスペリエンスを構築することができます。またSAPはカスタマ・リレーションシップ・マネジメント(CRM)分野で既にモバイル向けに提供されているものと同様に、SAP Business SuiteやSAP® Business ByDesign™を含むすべての製品でモバイル版を提供していく予定です。
     
  • SAPとSybaseは、SAP Business Suiteやその他のソリューションをSybaseのデータ・マネジメント・サーバー上に移植、認証、および最適化することによって、業界で最も幅広いEIMポートフォリオを構築し、お客様が使用するSAPアプリケーションに対してさらに豊富なデータベース・プラットフォームの選択肢を提供します。

     
  • 両社はデータ・マネジメント・サーバー上でのSAP® BusinessObjects™ ビジネスインテリジェンス(BI)ソリューションの可能性をさらに発展させ、ディスカバリー(エンタープライズ・インフォメーション・マネジメント)からストレージ(トランザクション、データマート、データウェアハウスのための計算およびストレージ・エンジン)や消費(クエリーレポートとアナリティクス、スコアカード、ダッシュボード、OLAPツール、モバイルBI)までに至るエンドツーエンドの機能を提供することにより、完全かつ最適化されたハイパフォーマンスのビジネス・アナリティクス・インフラストラクチャーをお客様に提供します。

     
  • 両社はSAPのインメモリー・コンピューティング技術をSAPとSybaseのデータ・マネジメント製品に組み込み、お客様があらゆる種類のデータにいつでもどこでもリアルタイムにアクセスすることを可能にします。

     

SAPの共同CEOであるビル・マクダーモット(Bill McDermott)とジム・ハガマン・スナーベ(Jim Hagemann Snabe)はこの発表について次のように述べています。「SAPとSybaseの組み合わせは、業界に大きな変革をもたらします。この野心的な買収計画が発表されて以来、わずか3ヵ月足らずのうちに両社は人々の働き方や企業の仕組みを変える初の共同製品の計画を発表しました。今回発表した製品ロードマップとイノベーション戦略を通じ、SAPはどのような種類のデバイスにもいつでもエンタープライズ・ソフトウェアと次世代ビジネスインテリジェンスのフルスイートを提供できる唯一のベンダーとなります。SAPとSybaseの合併はすべての点でお客様を中心とし、モビリティー、アナリティクス、およびインフォメーション・マネジメントの分野において、他に匹敵するもののない独自の価値をお客様に提供いたします。」

SybaseのCEOであるジョン・チェン(John Chen)は次のように述べています。「Sybaseは過去8年間にわたり、エンタープライズ・モビリティー・ソフトウェアの市場リーダーとなるための『Unwired Enterprise』戦略を成功裏に進めてきました。SybaseはSAPと共に、アナリティクスを拡大し、また自らの技術を新たな垂直市場にも提供することによってモビリティーを新たな水準に高めます。Sybaseの技術へのSAPの投資により、既存のソリューションをさらに幅広いターゲットへと拡大し、また市場からのニーズの進化に応じてイノベーションをさらに迅速に進めることができます。」

SAP アジア・パシフィック・ジャパン プレジデントであるスティーブ・ワッツ(Steve Watts)は次のように述べています。「企業がデスクトップの制約を打ち破ることを支援する上で極めて大きな機会が生まれました。職場へのモビリティー導入の背後にある勢いは、特に多くの企業がデスクトップ時代を『跳び越えよう』としているアジア・パシフィック・ジャパン(APJ)地域においては増すばかりです。また、このモバイル化への進化と、インメモリー・コンピューティングが企業の業務にもたらす画期的なメリットとを組み合わせることにより、さらに大きな機会が生み出されます。SAPとSybaseは、新しい革新的ソリューションを市場にもたらすための人材、技術、およびプラットフォームを兼ね備えた、他にはまねのできない位置にいます。」

市場をリードするベンダーがエンドツーエンドのモバイル・プラットフォームによって
企業をモバイル化

Gartnerの調査によれば、2014年までにモバイルの浸透率は90%に達し、またモバイルによる接続数は65億件に達するとされています。*1 この新しい世代のユーザーは、いつでもどこからでも直ちにエンタープライズ・アプリケーションにアクセスできることを求めています。Sybase合併を通じてSAPは、SAPアプリケーションのサポートだけでなくパートナーやお客様が自らのビジネスに役立つ補完的アプリケーションを開発することのできるモバイル・プラットフォームを、お客様に提供することができます。

既存アプリケーションの拡張や新規アプリケーションの開発により、SAPソリューションの提供範囲がモバイル・プラットフォームやデバイスにも拡大され、企業向けのモバイル分野でのイノベーションをさらに加速します。SAPとSybaseはすでにSybase Mobile Sales for the SAP® Customer Relationship Management(SAP CRM)およびSybase Mobile Workflow for SAP Business Suiteの共同開発と提供を行っています。

両社はSAP NetWeaver® MobileコンポーネントSAP® BusinessObjects™ MobileソフトウェアをSybase Unwired Platformと統合し、統合分析機能を持つシングル・モバイル開発および開発プラットフォームを提供します。またSAP Business Suiteに容易にアクセスできるSAPの新しいオープン規格ベースの技術により、SAPアプリケーションのモバイル化が加速されます。SAPはさらに、この次世代モバイル・プラットフォーム上で、業界に特化したモバイル・アプリケーションの開発と提供も行っていきます。

補完的な技術による完全なビジネス・アナリティクス・スタックを提供

SAP BusinessObjectsポートフォリオとSybaseによる相互に補完的な技術を組み合わせ、両社は完全かつ最適化されたハイパフォーマンスのビジネス・アナリティクス・インフラストラクチャーを企業に提供します。
SAP BusinessObjects BIソリューションはすでにSybase IQ 15.0とSybase ASE 15.0での認証を受けています。お客様にはビジネス・アナリティクス・アプリケーションからレポート、スコアカード、およびダッシュボード機能、データ統合とデータ品質、トランザクション・ストレージ、データマート、およびデータウェアハウスまでにいたる完全なソリューションが提供されます。SAPとSybaseはまた、金融サービス、消費財、小売、製造業などの業界ごとに最適化されたビジネス・アナリティクス・アプリケーションも提供します。

企業ユーザーが、トランザクション、アナリティクス、およびウェブベースのデータに対し、いつでもどこからでも、あらゆるデバイスを使用してひとつの環境からリアルタイムでアクセス、探索、モデリング、および分析を行うにあたっては、SAPのインメモリー・コンピューティング技術がその推進力となります。SAPとSybaseはSAPのインメモリー・コンピューティング技術を両社のデータ・マネジメント製品に組み込みます。SAPはインメモリー・コンピューティング分野での新たなイノベーションとして、すでにハイパフォーマンスのアナリティクス・アプライアンスを発表しています。

SAPとSybaseはエンタープライズ・インフォメーション・マネジメント(EIM)のための
業界で最も幅広いポートフォリオを提供

急増するデータを管理し、その情報を業務改善のために活用することは、規模や業界を問わず、企業や組織にとって優先課題のひとつです。SAPとSybaseのEIM製品およびサービスの組み合わせにより、データ統合とデータ品質、マスター・データ・マネジメント、複合イベント処理(CEP)、リアルタイム・レプリケーション、モデリング、アプリケーション開発、およびデータベース機能を含む、業界で最も幅広いエンタープライズ・インフォメーション・マネジメント関連のソリューション提供が実現されます。Sybase ASEはトランザクションおよび複合ワークロードに対応した業界をリードするデータベース・エンジンのひとつであり、統合された両社によって全面的にサポートされます。SAPはSybase ASEへのSAP Business Suite、SAP NetWeaver® Business Warehouseのコンポーネント、SAP® BusinessObjects™ Data Servicesソフトウェア、およびSAP BusinessObjects BIソリューションの移植、認証、および最適化を行い、お客様のSAPアプリケーションのためのデータベース・プラットフォームの選択肢をさらに拡大します。

業界リーダー2社の統合はエコシステムの活性化にもメリット

今回の合併は、SAPエコシステムに新たな分野でのビジネス機会をもたらします。各種サービス、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)、ハードウェアなどのパートナーは、SAPとSybaseの戦略に基づく、エンタープライズ・モビリティー、ビジネス・アナリティクス、およびEIMの各分野で新たに創出されるこのような機会を活用することができます。SAPはまた、エコシステムのパートナー各社がモビリティー・プラットフォーム上で新たなモバイル・アプリケーションを構築することも可能にしました。2010年8月9日には、Sybaseの一連のパートナーがSybase Unwired Platform上において、SAPソリューション向けの画期的なモバイル・アプリケーションを発表しました。こうした成長を続けるエコシステムはエンタープライズのお客様とアプリケーションの領域を拡大し、世界中の何百万人というモバイル・ワーカーの業務能力を高めます。また、世界中の900社のモバイル通信事業社をカバーしたSybaseのメッセージングおよびモバイル・コマース・サービスを通じ、40億人のモバイル・サービス加入者との取引が可能となり、このエコシステムはさらなる拡大を遂げています。

モビリティーが人々のビジネスをどのように変革しているか、また、エンタープライズ・モビリティーに対するSAPの戦略の詳細については、モビリティーに関して新しくリリースされたSAP TVのビデオをご覧ください。今回の発表に関するディスカッションに参加するにはツイッターの#SapSybaseをご覧ください。

以上

*1 Gartnerの「Top Predictions for IT Organizations and Users, 2010 and Beyond: A New Balance」
2009年12月29日、ID: G00173482

Sybaseについて
SAPの子会社であるSybaseは、情報の管理、分析、およびモバイル化を行う、エンタープライズおよびモバイル・ソフトウェアの業界リーダーです。Sybaseはパフォーマンス分野でのリーダーとして世界的に認識され、最も膨大なデータを扱う産業において、また主要なすべてのシステム、ネットワーク、および機器にわたってそのことが実証されています。Sybaseの情報マネジメント、アナリティクス、およびエンタープライズ・モビリティー・ソリューションは、金融サービス、通信、製造、および政府機関での世界で最もミッション・クリティカルなシステムを支えています。
Sybaseの詳細についてはhttp://www.sybase.com をご覧ください。Sybaseブログはhttp://blogs.sybase.com 、Twitterは@Sybaseをご覧ください。

Tags: , , , , , , ,