(本リリースは、7月27日に弊社独本社から発表された発表文の抄訳です)
- ソフトウェアおよびソフトウェア関連サービス売上(Non-IFRSベース)は、6四半期連続で2桁増を達成
- 営業利益(Non-IFRSの固定通貨換算ベース)が26%増加した結果、営業利益率(Non-IFRSの固定通貨換算ベース)が1.5パーセンテージポイント増
- 一株当たり利益(Non-IFRSベース)は26%増
Tokyo — SAP AG(NYSE:SAP、以下 SAP)は本日、2011年6月30日を決算日とする2011年度第2四半期の決算を発表しました。
SAPのCFO、ワーナー・ブラント(Werner Brandt)は次のように述べています。「当四半期も堅調な業績を発表できることを嬉しく思います。SAPの業界をリードするイノベーションに対してお客様から旺盛な需要があり、年間総売上で200億ユーロ以上、営業利益率で35%という今後10年半ばまでの目標、および長期的な目標も十分達成可能なポジションにあります。」
SAPの共同CEO、ビル・マクダーモット(Bill McDermott)は次のように述べています。「SAPの戦略の持つパワーがあらゆる地域、あらゆる業界のお客様から支持される中、当社の社員は当四半期も目覚ましい結果を残してくれました。お客様が自社のビジネスを成長させて、最も急を要する業界固有の課題を解決することを望まれる中、SAP HANA、モビリティ・ソリューションやビジネスアナリティクス・ソリューションなどの当社のイノベーションにより、SAPの引き合いは活発化しています。当社の一貫した業績と拡大の一途を辿るエコシステムからは、あらゆる規模のお客様にとってSAPがより良い選択肢であることがお分かりいただけるはずです。」
SAPの共同CEO、ジム・ハガマン・スナーベ(Jim Hagemann Snabe)は次のように述べています。「私たちはIT市場の構造変化を目の当たりにしています。テクノロジースタック全体に占めるソフトウェアの割合と重要性が拡大し続ける中、お客様はソフトウェアに向けて投資のシフトを行っています。その結果、お客様からは旺盛な需要がみられます。当社は正しいタイミングで戦略の焦点をイノベーションに合わせており、現在、モビリティ、インメモリ、クラウドの各ソリューションによって業界を再形成しようとしています。イノベーションは今回もSAPの成長の原動力となっています。」
2011年度第2四半期ハイライト
SAP – 2011年度第2四半期1) | |||||||
IFRS | Non IFRS2) | ||||||
(単位:百万ユーロ) | 2011年度 第2四半期 |
2010年度 第2四半期 |
増減率 (%) |
2011年度 第2四半期 |
2010年度 第2四半期 |
増減率 (%) |
固定通貨 換算ベース 増減率(%)3) |
ソフトウェア売上 | 802 | 637 | 26% | 802 | 637 | 26% | 35% |
サポート売上 | 1,681 | 1,526 | 10% | 1,689 | 1,526 | 11% | 15% |
ソフトウェアおよび ソフトウェア関連 サービス売上 |
2,579 | 2,258 | 14% | 2,587 | 2,258 | 15% | 20% |
総売上 | 3,300 | 2,894 | 14% | 3,308 | 2,894 | 14% | 20% |
総営業経費 | -2,443 | -2,120 | 15% | -2,289 | -2,040 | 12% | 17% |
営業利益 | 857 | 774 | 11% | 1,019 | 854 | 19% | 26% |
営業利益率(%) | 26.0 | 26.7 | -0.7pp | 30.8 | 29.5 | 1.3pp | 1.5pp |
税引き後利益 | 588 | 491 | 20% | 703 | 562 | 25% | |
基本1株当たり利益 (ユーロ) | 0.49 | 0.41 | 20% | 0.59 | 0.47 | 26% | |
フルタイム換算 従業員数 |
54,043 | 48,021 | 13% | – | – | – | – |
1) 全ての数値は未監査のものです。 2) 売上の項目に含まれる調整は、SAPが取得した会社が単独企業であった場合は計上されていたにも関わらず、企業結合会計を導入した結果、IFRSの下ではSAPによる計上が認められないサポート売上部分に関するものです。営業費用の項目に含まれる調整は、買収関連費用、株式報酬費用、リストラクチャリング費用、廃止事業費用によるものです。 3) 固定通貨換算ベースの売上および営業利益の数値は、当期のものではなく前年同期の平均為替レートを用いて当期の売上および営業利益を換算し、算出したものです。当年のNon-IFRSによる固定通貨換算ベースの数値と、前年同期のNon-IFRS数値を比較し、固定通貨換算ベースの前年同期比の増減率を算出しています。 |
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売上 - 2011年度第2四半期
- IFRSベースのソフトウェア売上は、前年同期比26%(固定通貨換算ベースでは35%)増の8億200万ユーロ(2010年=6億3,700万ユーロ)となりました。
- IFRSベースのソフトウェアおよびソフトウェア関連サービス売上は、前年同期比14%増の25億8,000万ユーロ(2010年=22億6,000万ユーロ)となりました。Non-IFRSベースのソフトウェアおよびソフトウェア関連サービス売上は、前年同期比15%(固定通貨換算ベースでは20%)増の25億9,000万ユーロ(2010年=22億6,000万ユーロ)となりました。
- IFRSベースの総売上は、前年同期比14%増の33億ユーロ(2010年=28億9,000万ユーロ)となりました。Non-IFRSベースの総売上は、前年同期比14%(固定通貨換算ベースでは20%)増の33億1,000万ユーロ(2010年=28億9,000万ユーロ)となりました。
2011年度第2四半期のNon-IFRSベースのソフトウェアおよびソフトウェア関連サービス売上、ならびに総売上からは、買収に伴う繰り延べ保守の一時償却費用800万ユーロが除外されています。
利益 - 2011年度第2四半期
- IFRSベースの営業利益は、前年同期比11%増の8億5,700万ユーロ(2010年=7億7,400万ユーロ)となりました。Non-IFRSベースの営業利益は、前年同期比19%(固定通貨換算ベースでは26%)増の10億2,000万ユーロ(2010年=8億5,400万ユーロ)となりました。
- IFRSベースの営業利益率は、前年同期比0.7パーセンテージポイント減の26.0%(2010年=26.7%)でした。Non-IFRSベースの営業利益率は、前年同期比1.3パーセンテージポイント増の30.8%(2010年=29.5%)、固定通貨換算ベースでは1.5パーセンテージポイント増の31.0%でした。
- IFRSベースの税引き後利益は、前年同期比20%増の5億8,800万ユーロ(2010年=4億9,100万ユーロ)となりました。Non-IFRSベースの税引き後利益は、前年同期比25%増の7億300万ユーロ(2010年=5億6,200万ユーロ)となりました。IFRSベースの基本1株当たり利益は、前年同期比20%増の0.49ユーロ(2010年=0.41ユーロ)となりました。Non-IFRSベースの基本1株当たり利益は、前年同期比26%増の0.59ユーロ(2010年=0.47ユーロ)となりました。2011年度第2四半期のIFRSベースの実効税率は26.9%(2010年=27.4%)でした。2011年度第2四半期のNon-IFRSベースの実効税率は27.2%(2010年=26.7%)でした。
2011年度第2四半期のNon-IFRSベースの営業利益からは、買収に伴う繰延保守の一時償却費用800万ユーロ、買収関連費用1億1,100万ユーロ、廃止事業費用1,000万ユーロ、株式報酬費用3,200万ユーロ、リストラクチャリング費用100万ユーロ(2010年=0ユーロ、6,500万ユーロ、200万ユーロ、1,200万ユーロ、100万ユーロ)が除外されています。2011年度第2四半期のNon-IFRSベースの税引き後利益およびNon-IFRSベースの基本1株当たり利益からは、買収に伴う繰延保守の一時償却費用500万ユーロ、買収関連費用7,500万ユーロ、廃止事業費用1,000万ユーロ、株式報酬費用2,400万ユーロ、リストラクチャリング費用100万ユーロ(2010年=0ユーロ、4,900万ユーロ、1,200万ユーロ、900万ユーロ、100万ユーロ)が除外されています(税引き後)。
2011年度上半期ハイライト
SAP – 2011年度第上半期1) | |||||||
IFRS | Non IFRS2) | ||||||
(単位:別途記載する場合を除き、百万ユーロ) | 2011年度 上半期 |
2010年度 上半期 |
増減率 (%) |
2011年度 上半期 |
2010年度 上半期 |
増減率 (%) |
固定通貨 換算ベース 増減率(%)3) |
ソフトウェア売上 | 1,385 | 1,101 | 26% | 1,385 | 1,101 | 26% | 31% |
サポート売上 | 3,336 | 2,920 | 14% | 3,361 | 2,920 | 15% | 16% |
ソフトウェアおよび ソフトウェア関連 サービス売上 |
4,906 | 4,205 | 17% | 4,931 | 4,205 | 17% | 19% |
総売上 | 6,324 | 5,403 | 17% | 6,349 | 5,403 | 18% | 19% |
総営業経費 | -4,870 | -4,072 | 20% | -4,551 | -3,933 | 16% | 17% |
営業利益 | 1,454 | 1,331 | 9% | 1,798 | 1,470 | 22% | 24% |
営業利益率(%) | 23.0 | 24.6 | -1.6pp | 28.3 | 27.2 | 1.1pp | 1.2pp |
税引後利益 | 991 | 878 | 13% | 1,231 | 1,000 | 23% | |
基本1株当たり利益 (ユーロ) | 0.83 | 0.74 | 12% | 1.04 | 0.84 | 24% | |
フルタイム換算 従業員数 |
54,043 | 48,021 | 13% | – | – | – | – |
1) 全ての数値は未監査のものです。 2) 売上の項目に含まれる調整は、SAPが取得した会社が単独企業であった場合は計上されていたにも関わらず、企業結合会計を導入した結果、IFRSの下ではSAPによる計上が認められないサポート売上部分に関するものです。営業費用の項目に含まれる調整は、買収関連費用、株式報酬費用、リストラクチャリング費用、廃止事業費用によるものです。 3) 固定通貨換算ベースの売上および営業利益の数値は、当期のものではなく前年同期の平均為替レートを用いて当期の売上および営業利益を換算し、算出したものです。当年のNon-IFRSによる固定通貨換算ベースの数値と、前年同期のNon-IFRS数値を比較し、固定通貨換算ベースの前年同期比の増減率を算出しています。 |
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売上 - 2011年度上半期
- IFRSベースのソフトウェア売上は、前年同期比26%(固定通貨換算ベースでは31%)増の13億9,000万ユーロ(2010年=11億ユーロ)となりました。
- IFRSベースのソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上は、前年同期比で17%増の49億1,000万ユーロ(2010年=42億1,000万ユーロ)となりました。Non-IFRSベースのソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上は、前年同期比で17%(固定通貨換算ベースでは19%)増の49億3,000万ユーロ(2010年=42億1,000万ユーロ)となりました。
- IFRSベースの総売上は、前年同期比17%増の63億2,000万ユーロ(2010年=54億ユーロ)となりました。Non-IFRSベースの総売上は、前年同期比18%(固定通貨換算ベースでは19%)増の63億5,000万ユーロ(2010年=54億ユーロ)となりました。
2011年度上半期のNon-IFRSベースのソフトウェアおよびソフトウェア関連サービス売上、ならびに総売上からは、買収に伴う繰延保守の一時償却費用2,500万ユーロ(2010年=0ユーロ)が除外されています。
利益 - 2011年度上半期
- IFRSベースの営業利益は、前年同期比9%増の14億5,000万ユーロ(2010年=13億3,000万ユーロ)となりました。Non-IFRSベースの営業利益は、前年同期比22%(固定通貨換算ベースでは24%)増の18億ユーロ(2010年=14億7,000万ユーロ)になりました。
- IFRSベースの営業利益率は、1.6パーセンテージポイント減の23.0%(2010年=24.6%)でした。Non-IFRSベースの営業利益率は、1.1パーセンテージポイント増の28.3%(2010年=27.2%)、固定通貨換算ベースでは1.2パーセンテージポイント増の28.4%でした。
- IFRSベースの税引き後利益は、前年同期比13%増の9億9,100万ユーロ(2010年=8億7,800万ユーロ)となりました。Non-IFRSベースの税引き後利益は、23%増の12億3,000万ユーロ(2010年=10億ユーロ)となりました。IFRSベースの基本1株当たり利益は、前年同期比12%増の0.83ユーロ(2010年=0.74ユーロ)となりました。Non-IFRSベースの基本1株当たり利益は、前年同期比24%増の1.04ユーロ(2010年=0.84ユーロ)となりました。
2011年度上半期のNon-IFRSベースの営業利益からは、買収に伴う繰延保守の一時償却費用2,500万ユーロ、買収関連費用2億2,200万ユーロ、廃止事業費用1,200万ユーロ、株式報酬費用8,400万ユーロ、リストラクチャリング費用100万ユーロ(2010年=0ユーロ、1億1,900万ユーロ、200万ユーロ、1,700万ユーロ、100万ユーロ)が除外されています。2011年度上半期のNon-IFRSベースの税引き後利益およびNon-IFRSベースの基本1株当たり利益からは、買収に伴う繰延保守の一時償却費用1,600万ユーロ、買収関連費用1億5,000万ユーロ、廃止事業費用1,200万ユーロ、株式報酬費用6,100万ユーロ、リストラクチャリング費用100万ユーロ(2010年=0ユーロ、9,000万ユーロ、1,800万ユーロ、1,300万ユーロ、100万ユーロ)が除外されています(税引き後)。
キャッシュフロー - 2011年度上半期
営業キャッシュフローは、前年同期比77%増の22億7,000万ユーロ(2010年=12億8,000万ユーロ)でした。フリーキャッシュフローは、前年同期比75%増の20億2,000万ユーロ(2010年=11億6,000万ユーロ)でした。総売上に占めるフリーキャッシュフローの割合は、32%(2010年=21%)でした。2011年6月30日時点での現金および現金等価物、短期投資を含むSAPグループ全体の流動資金は、44億ユーロ(2010年12月31日=35億3,000万ユーロ)でした。2011年6月30日時点での純流動資金は、2010年12月31日時点でマイナス850ユーロだったのに対し、5億3,100万ユーロでした。これは主に、2011年度上半期の営業キャッシュフローが良好に進展したことによるものです。
今後の見通し
2011年度通年の見通しは以下の通りです。これは、2011年4月28日に発表された以前の見通しとは異なるものとなっています。SAPは今回、Non-IFRSの固定通貨換算ベースのソフトウェアおよびソフトウェア関連サービス売上と、Non-IFRSの固定通貨換算ベースの営業利益の見通しについて明確化しています。
- 2011年度通年のNon-IFRSベースのソフトウェアおよびソフトウェア関連サービス売上については、固定通貨換算ベースで10%~14%の範囲で増加する(2010年=98億7,000万ユーロ)という以前の予想を再確認しつつも、今回の見通しでは範囲の上限に達すると予想しています。
- 2011年度通年のNon-IFRSベースの営業利益については、固定通貨換算ベースで44億5,000万ユーロ~46億5,000万ユーロの範囲(2010年=40億1,000万ユーロ)という以前の予想を再確認しつつも、今回の見通しでは範囲の上限に達すると予想しています。これに伴い、2011年度のNon-IFRSベースの営業利益率は、固定通貨換算ベースで0.5~1.0パーセンテージポイント増加すると予想しています(2010年=32.0%)。
- 2011年度通年のIFRSベースおよびNon-IFRSベースの実効税率については、それぞれ27.0%~28.0%(2010年=22.5%)および27.5%~28.5%(2010年=27.3%)という以前の予想を再確認しました。
地域別業績
2011年度第2四半期の地域別業績概要につきましては、こちら(PDF 51KB)をご覧ください。
2011年度上半期の地域別業績概要につきましては、
こちら(PDF 112KB)をご覧ください。
新たに契約した主なお客様
2011年度第2四半期に締結された主な契約は以下の通りです。(順不同)
[ヨーロッパ・中東・アフリカ地域]
ナイコメッド・デンマーク、GK ALMI、フレスナプフ・ティアナールング、ベーリンガーインゲルハイムファーマ、ZFフリードリヒスハーフェン、リエタ・マシン・ワークス
[南北中央アメリカ地域]
セルビシオス・リバプール、ハイドロ・ワン・ネットワークス、メドトロニック、モレックス・インコーポレーテッド、ジョーンズ・ホプキンス、サウスウエスト航空
[アジア太平洋・日本地域]
三菱自動車工業株式会社、株式会社 安川電機、フォーテスキュー・メタルズ・グループ、中国生物技術集団、クリシャク・バーラティ・コーポレーティブ・リミテッド、鉄道情報システムセンター(CRIS)、現代宅配、セントラル・パタナ
[SAP Business ByDesign]
トレウェリ・バスケットボール、シュトローマン・シュテインカルト、ブルーノ・ツェーンレ、アジリタ、経営技術大学、JBMシェルターズ、エアロスペース・エンジニアーズ、チャンネル・テック、RTCインダストリーズ
SAPの2011年度第2四半期中間報告書
2011年度第2四半期中間報告書は2011年7月26日に発行され、http://www.sap.com/investorでダウンロードしていただけます。中間報告書には、最新のSAPのサステナビリティに関する実績も含まれています。
なお、本社プレスリリースの原文はこちらをご参照ください。
以上