SAP HANA™プラットフォームが新たな洞察力とリアルタイムな意思決定で中堅・中小企業を支援
(本リリースは、2月7日に弊社独本社から発表された発表文の抄訳です)
Tokyo — SAP AG(NYSE:SAP、以下SAP)は、中堅・中小企業向けにSAP HANA™プラットフォームのメリットを提供する2つの新製品を発表しました。SAP HANAで強化されたSAP® Business Oneアプリケーション用アナリティクスと、「SAP HANA, Edge edition」を使用することで、中堅・中小企業はSAPの高性能なインメモリテクノロジーを活用できます。企業が刻々と変わる情報に基づいて行動できるよう支援することで、SAP HANAは意思決定に変革を起こし、従来の処理を劇的に高速化して大容量データへの短時間でのアクセスを可能にします。
今日の激しい競争環境においては、すべての業務データに即時にアクセスして分析することが最終的に組織の成功を決定付けます。企業は、市場の動向に敏感に対応できるような業務への洞察力を必要としています。今回の製品は、中堅・中小企業が個別の要求に即した情報にリアルタイムでアクセスできることを目的に提供するものです。SAP HANAは、SAPパートナーのハードウェア上で動作するインメモリデータ管理ソフトウェアです。
SAP HANAで強化されたSAP Business One用アナリティクスは、中小企業のニーズを念頭において設計したSAP HANA特製バージョンであり、費用対効果の高い組み合わせで新たに提供するものです。このチャネルパートナー限定のソリューションは、SAP Business Oneを利用している企業を対象としており、SAP® Crystal Reports®ソフトウェアによる最高の業務報告機能を含めた、小規模で使いやすいSAP HANAベースのアプリケーションを提供します。限定された国々でのランプアップを2月末に開始し、2012年後半に一般向けの提供を開始する予定です。(注1)
SAP Business Oneを販売しているオーストラリアのチャネルパートナー、Evolution Future Solutions社のコンサルティング・マネージャーであるKetan Solanki氏は、次のように述べています。「SAP HANAで強化されたSAP Business One 用アナリティクスは、インタラクティブな報告書を作成してアドホック分析を今まで以上に迅速に行う柔軟性をお客様に提供することになるでしょう。また、眼前のコックピットにすべてが盛り込まれているので画面を移動させる必要がなく、SAP Business Oneがさまざまな業務目的に応じてナビゲートするので、フリースタイル検索でも数秒で関連情報にアクセスできることもメリットです。お客様は飛躍的に向上した生産性を得られることと思います。」
SAP HANA, Edge editionは、中堅・中小市場での再販に限定して編集した、認定パートナーを通じて提供されるオファリングです。このソフトウェアは中堅企業のお客様、特にSAP® Business All-in-Oneを運用しているお客様を対象としています。このオファリングは、中堅企業向けSAP HANAがSAP® BusinessObjects™ Edge Business Intelligence (BI) ソフトウェアにバンドルされて提供され、これにより中堅企業がリアルタイムに洞察力を得られるようになります。(注2)
Gartnerの副社長で著名なアナリストであるDonald Feinberg氏は、次のように述べています。「中小企業もビッグデータの問題を抱えています。ビッグデータは、単に大容量であるばかりでなく、多様で複雑なデータでもあります。音声や映像、テキスト、ドキュメントといったコンテンツを見ると、中小企業も大企業と同じように多くのビッグデータを持っていることがわかります。中小企業向けのソリューションもビッグデータの問題に取り組まなければならないのです。」
迅速かつ予定通りにSAP HANAを実装するため、お客様とパートナーはSAP® ERP rapid-deployment solution for operational reporting with SAP HANAを含むSAP® Rapid Deploymentソリューションを使用することができます(注3)。SAPパートナーが提供するSAP Rapid Deploymentソリューションには、設定済みのソフトウェアやパートナーの実装サービス、エンドユーザーが当初から価値を見出せるような展開しやすい統合されたソリューションが含まれています。その他の製品としては、複雑な配置の処理を高速化し、瞬時にアドホックな収益性クエリーを可能にするSAP® CO-PA Acceleratorソフトウェアがあります。これはアクセレレータ型で使用するシナリオに属し、SAP HANAはSAP® ERPアプリケーションのようなSAP製品にとってセカンダリのデータベースになります。
SAPのエグゼクティブボードメンバーで、テクノロジー&イノベーション・プラットフォーム担当のビシャル・シッカ(Dr. Vishal Sikka)は、次のように述べています。「中小企業はビジネスに応じたリアルタイム・ソフトウェア・プラットフォームを必要としていますが、同時に規模に応じたITの簡素化も必要です。SAP HANAは、当社の約80%を占める中堅・中小企業のお客様が、真のリアルタイム・コンピューティングを行える単一で拡張性の高い弾力的なインフラストラクチャーの中でどのようなソースからでも構造化データ分析や非構造化データ分析を行えるようにすると同時に、トランザクションのアプリケーションとアナリティクスをお届けすることが可能です。当社は、エコシステム・パートナー共々、妥協することなく前代未聞のビジネス・パフォーマンス向上に寄与するSAP HANAをお届けできることを大変嬉しく思います。
(注1)、(注2)、(注3):各オファリングの日本における提供時期は未定です。