【参考資料】SAP、Ariba買収によりクラウドでのプレゼンスを拡大

2012年5月24 日 by SAP News 0

両社の統合により今後のビジネスネットワークを構築
クラウド内にオープンなビジネス取引コミュニティと調達ソリューションを提供
ネットワークにはSAPのインメモリプラットフォームであるSAP® HANAが寄与

(本リリースは、5月22日に弊社独本社から発表された発表文の抄訳です)

TokyoSAP AG(NYSE: SAP、以下SAP)とAriba, Inc.(Nasdaq: ARBA)は本日、SAPの子会社であるSAP America, Inc.がクラウドベースの企業コマースネットワークのリーダーであるAribaを1株あたり45ドル、総額約43億ドルで買収する契約を締結したと発表しました。この買収により、Aribaのバイヤーおよび サプライヤーとの協業ネットワークと、SAPの幅広い顧客層およびビジネスプロセスに関する高度なノウハウの組み合わせによって、クラウド内でのB2Bコラボレーションのための新しいモデルが生まれます。

Ariba取締役会はこの買収を満場一致で承認しました。1株あたり買収価格は5月21日の終値に対しては20%、1カ月間の加重平均株価に対しては19%の割増となります。この買収の資金はSAPの手持ち現金と24億ユーロのタームローン枠によりまかなわれます。また、Ariba株主の承認、管轄当局による承認、その他の一般的な締結条件が満たされることを前提として2012年度第3四半期中に完了の見込みです。この買収は2013年のSAPのnon-IFRS収益に加算されます。

成長を促進するビジネスネットワーク
Aribaの買収により、SAPはクラウドベースの企業のコラボレーティブコマースのリーダーとなります。B2Bコラボレーションが既存のソリューションに加わることにより、SAPは業界をリードするビジネスネットワークとして確立されます。クラウドを通じた新たな方法で世界中の購入者と販売者がやり取りを行えるようになり、SAPはこの急速に成長している市場セグメントでの地位を確立することができます。

企業間ビジネスネットワークの分野に参入することにより、SAPは大きな成長機会を手に入れるとともにクラウドでの勢いをさらに加速します。SAPは先週、クラウド向けスイートであるSAP® Business ByDesignとSAP® Business Oneに加え、お客様、サプライヤー、従業員、財務を中心としたクラウド・アプリケーション・ビジネス(SaaS)のロードマップを発表しました。今回の買収によってAribaが業界をリードするクラウドベースの調達ソリューションが加わり、SAPのクラウド・アプリケーション・ポートフォリオが大きく強化されます。

Aribaはカリフォルニア州サニーベールに本社を置き、約2,600名の従業員を擁しています。同社はクラウドベースのコラボレーティブ・コマース・アプリケーションのリーダーであり、売上ベースで第2位のクラウドベンダーです。Aribaは業界をリードする技術とウェブベースの取引コミュニティとを組み合わせ、パートナーの世界規模のネットワークで企業が取引相手を発見、接続、協力することを支援し、さらにそのすべてをクラウド環境において実現します。Aribaの2011年の総売上高は4億4,400万ドルで、前年比38.5%の成長を達成しています。同社のビジネスネットワークは同じ期間に62%の有機的成長を遂げました。

SAPの共同CEOであるビル・マクダーモットとジム・ハガマン・スナーベは次のように述べています。「クラウドによって人々のやり取りは大きく変わりました。企業が顧客やパートナーとのグローバルなネットワークに新たな方法で繋がり、協力することによってこの影響はさらに拡大します。クラウドベースの協業はビジネスネットワークのイノベーションに新たな定義を与えており、SAPは早い段階からこの進化の波に乗ろうとしています。Aribaが加わることによって未来のビジネスネットワークが構築され、即座にお客様にとっての価値を生み出し、クラウド分野でのSAPの成長を推進する強固なエンジンがもう一つ加わります。」

合併が企業にもたらすメリット
業界の専門家によれば、クラウドベースの企業ネットワークおよび調達市場の売上高は現在50億ドルの規模に達しています。Aribaの取引ネットワークは、最大かつ最もグローバルであり、73万社以上による3,190億ドルを超える取引、協業、インテリジェンスのための接続と自動化を担っています。19万社を超えるSAPのグローバルなお客様ベースには世界最大規模のバイヤーとサプライヤー企業が含まれ、このネットワークに参加する企業、取引量、および取引の種類はさらに大きく拡大すると期待されています。すでに、売上高ベースでの世界の取引の63%にはSAPのシステムが関わっています。SAPとAribaはすべての規模の企業内、および企業間のコラボレーティブコマースを促進します。

SAPのイノベーションとコアアプリケーションがAribaのクラウドベースネットワークの組み合わせによりお客様企業には新たなビジネス価値が生み出されます。


  • SAPとAribaは、取引がクラウド内、オンプレミス、あるいはその組み合わせのいずれで行われるかにかかわらず、調達先発見から支払までのクローズドループを実現した真のエンドツーエンドのソリューションを実現します。

  • Aribaのオープンなネットワークと統合に関するSAPの専門ノウハウは、すべての企業、システム、プロバイダーにわたって、協業への参加を促進し、そのメリットを拡大します。

  • Aribaのネットワークには、SAPのインメモリプラットフォームであるSAP® HANAが実現する処理速度が貢献します。

  • Aribaネットワーク内の取引活動から得られる関係と取引の情報をSAPの業界をリードするアナリティクスと組み合わせることで、取引パートナーがさらに効果的に発見、接続、協業することのできるインサイトをリアルタイムで提供します。

  • SAPのすべてのお客様は、事前に構築された統合ポイントを通じてこのビジネスネットワークに容易に接続することができるようになります。

  • AribaとSAPのビジネスネットワーク調達ソリューションの組み合わせにより、企業は360度のビジネス・インテリジェンスを得ると共に、支出、契約、サプライヤーとのやり取りが自社のコンプライアンス・ガイドラインに則したものであることを効果的に立証できます。

AribaのCEOであるボブ・カルデロニは次のように述べています。「個人の生活においては、互いのやり取り、共有、買物にネットワークが果たす役割がますます大きくなってきており、すべてのことにさらに多くのインサイトと効率性をもたらしています。企業も顧客、サプライヤー、パートナーとのやり取りや協業に関し、企業間の境界を越えた同様な水準の接続、インサイト、効率を求めています。Aribaのオープンでグローバルな取引ネットワークにSAPのソリューションとアナリティクスを組み合わせることで、B2Bコラボレーションの新たな時代を拓き、従来では得られなかった生産性を達成しようとしています。」

この買収完了に伴い、SAPのクラウド関連のサプライヤー資産はすべてAribaの下で統合される予定です。Aribaの経営には引き続き従来のチームがあたり、「Ariba, an SAP company」という新しい名称により独立性を維持します。SAP取締役会は買収完了とSAP監督委員会の承認を経て、AribaのCEOであるボブ・カルデロニをSAP Global Managing Boardに推薦する計画です。

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