【参考資料】SAP、勢いを増した新たなクラウド戦略を発表

2012年6月7 日 by SAP News 0

クラウドソリューションの新たな取り組みを通じ、従業員、財務、顧客、サプライヤーのより効果的な管理でお客様を支援

「SuccessFactors BizX Suite」に重要なコンポーネントを追加、業界で最も包括的かつグローバルなアプリケーションスイートを提供

(本リリースは、5月15日に弊社独本社から発表された発表文の抄訳です)

TokyoSAP AG(NYSE:SAP、以下SAP)は本日、従業員、財務、お客様、サプライヤーを管理するための、4つの業務部門を対象としたクラウドソリューションを発表し、これまで以上に勢いを増した新たなクラウド戦略を明らかにしました。これらの製品は一貫した形で提供され、ERPソフトウェアとシームレスに連携する予定です。今後SAPは、クラウドプロバイダーとして世界でも数少ない急成長企業であるSAP子会社のSuccessFactorsと、同社の創設者でCEOのラース・ダルガード(Lars Dalgaard)の市場における強みを活用していきます。

アンダーアーマーのHRプロセス担当ディレクター、トロイ・バーネット(Troy Barnett)氏は、次のように述べています。「これまでSAPとSuccessFactors両方の製品を長期にわたって使用してきましたが、今回の戦略は明確な前進だと考えています。私たちは今後、それぞれの持つ最高の機能を活用し、合理的に利用できます。当社は日々、プロセスと業界に関するSAPの専門知識を活用しながら事業経営を行っており、SuccessFactorsのクラウドアプリケーションは従業員の間で非常に好評です。SAPのリソースにラース氏のビジョンや情熱が加わることで、最高の結果が得られると考えています。」

SAPのエグゼクティブ・ボード・メンバーでもあるダルガードは、次のように述べています。「クラウドは全く新しいパラダイムです。5,000人からなる当社のチームにより、お客様の企業とその全従業員は、従業員、財務、お客様、サプライヤーについて最高クラスのビジネス機能を堅実な盤石の体制でご利用いただけるようになります。彼らが目指しているのは、クラウドでの最高水準の信頼できるセキュリティです。今後は、オンプレミスのビジネスソフトウェア、クラウドソリューションと追加設定不要の外部コンテンツの連携を提供します。私たちは美しいユーザーエクスペリエンスを通じ、創造的で革新的なアプリケーションを市場に投入することに情熱を注いでいます。」

クラウドの新たな原動力
2012年2月のSAPによるSuccessFactorsの買収完了以降、両社のチームは直ちに力を合わせ、最新のクラウド戦略への取り組みを開始しました。SuccessFactorsはクラウドのパイオニアであり、人的資本管理(HCM)のリーダー企業です。一方のSAPは、オンデマンドとオンプレミスのソリューションのビジネスプロセス全体について他社の追随を許さない深いノウハウを有しており、これらは40年にわたる知的財産、経験、お客様の成功によって得られたものです。ダルガードが統合クラウドビジネス部門の指揮をとり、それぞれが力を合わせることで、SAPは今や5,000人以上の人材を投じて、人々が働く喜びを再発見し、ベストのパフォーマンスを発揮できるようなクラウドソリューションの設計・開発・提供に取り組んでいます。新設のクラウドビジネス部門は1,700万以上のお客様にサービスを提供しており、経営上最も重要な資産や関係の管理でお客様を支援することを目指した4つのソリューション分野に注力していきます。

SAPでは、ベスト・オブ・ブリードのアプリケーションによる疎結合のスイートとして、マルチテナントのクラウドソリューションを提供する計画です。お客様には、ビジネス・ニーズの進化に応じ、自らのペースでこうしたソリューションを採用できるような選択肢と柔軟性を提供する計画です。これらのアプリケーションを組み合わせて使用することで、一貫したユーザーエクスペリエンス、プロセス、データの完全性により、単一ソリューションとしての価値を提供することを目指します。クラウドポートフォリオの中心となるソリューションは、以下の要素の効果的な管理でお客様を支援します。


  • 従業員:SAPは、SuccessFactorsのコアのHR(人的資源)ソリューションである「Employee Central」との連携による、クラウドベースの製品として業界をリードするグローバルな給与ソフトウェアを追加することを発表しました。このソリューションは10カ国での提供を予定しており、現在は、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)サービスを提供するプラットフォームとして多数の戦略的パートナーに活用されています。SAPでは、各国の法規制や複雑な問題に対応し、給与ソリューションについて最新の状態を維持できるよう、世界中のすべての地域に200以上のリソースを有しています。SAPとしては、SuccessFactorsの人材管理ソリューションやコアHRソリューションにグローバルな給与ソリューションが加わることで、クラウド内で最も包括的なアプリケーションスイートを提供し、戦略の策定から遂行までのHRプロセス全体を通じ、お客様が従業員をより効果的に管理できるよう支援していく考えです。

  • 財務:高度な財務アプリケーションの世界各国へのローカライズで数十年にわたる深い専門知識を持つSAPは、「SAP® Financials OnDemand」ソリューションを提供する計画を発表しました。このソリューションは、中核的な財務、および受注から入金、請求書発行から支払といった各種プロセスの管理を行う大企業のお客様をターゲットとしています。本製品は、SuccessFactorsのコアHRソリューション「Employee Central」と連携する計画です。さらにSAPでは、モバイル機器から直接、費用の確認・処理を行えるようにするための、統合機能とモバイル機能を備えた「SAP® Travel OnDemand」ソリューションの最新版の提供を計画しています。

  • 顧客:四半期ペースでの公開となった「SAP® Sales OnDemand」ソリューションには、最新のイノベーションが導入されています。最新のマーケティング機能やソーシャル販売機能、最新の構成ツールとカスタマイズツールのほか、「SAP® Customer Relationship Management(SAP CRM)」アプリケーションなどのオンプレミスの「SAP® Business Suite」ソフトウェアへの最新の連携機能が採用されており、これまでのクラウドベースのセールス・フォース・オートメーション・ツールの持つ、時代遅れの機能を圧倒します。SAPは現在、お客様がソーシャルネットワークの能力をフル活用できるよう、CRMソリューションのポートフォリオを拡大しています。SAPはまた、マーケティング部門とサービス部門の両方のプロフェッショナルに対するマルチチャネル型のアプローチの一環として、FacebookやTwitterなどのソーシャル・メディアを通じて企業とユーザとのインテリジェントなコミュニケーションを支援するため、「SAP® Social Customer Engagement OnDemand」ソリューションの一般提供開始も発表しました。

  • サプライヤー:サプライヤーとのやり取りはお客様にとって今後も重要な手段です。SAPでは、戦略的なソーシング、サプライヤー、契約ライフサイクル管理向けのソリューションとして、オンプレミスで「SAP Business Suite」と連携する「SAP® Sourcing OnDemand」ソリューションや、ネットワークベースの請求書管理や、調達から支払までのプロセスの情報管理のための「SAP Information Interchange OnDemand」ソリューションを含むビジネス・ネットワーク・ソリューションに対し、投資を行う計画です。

「ソーシャル、モバイル、分析第一」のアプローチによって開発される、SAPのクラウドソリューション
SAPのクラウドソリューションは、クラウド向けのモバイル、コラボレーション、分析に関する専門知識の能力を活用しており、お客様へのシナジー効果を創造し、全く新しい方法によってビジネス上の価値を実現します。美しく直感的なユーザーインターフェイス(UI)を使用することで、システムの操作は簡単で、より効率的に作業を終わらせることが可能です。また、組み込みのソーシャルコラボレーション機能により、国外であれ隣の部屋であれ、チームの連携が向上し、ビジネスに関する目標をより迅速に達成できます。「SAP HANA®」プラットフォーム上でこうした機能を活用することにより、より情報に基づいた意思決定を行うと同時に、SAPのオンプレミス・ソリューションのこれまでのポートフォリオとの連携も可能で、あらゆる業務部門を対象により迅速なイノベーションが可能です。

場所を問わないソーシャルコラボレーション:すべてのアプリケーションとビジネスプロセスに対応
SAPは引き続き、従業員とデータの新たなコラボレーション機能によってソーシャルコラボレーション戦略を強化していきます。具体的には、ソーシャルソフトウェアを直接分析することで事実に基づく意思決定が可能なほか、ソーシャルコミュニティと正規の従業員トレーニングを簡単に混在させることで学習者の関与も深まります。また、iPadアプリケーションによる外出先のコラボレーションも可能です。こうしたソーシャル機能は、わずか2カ月足らずで数百万人のユーザーに起動されており、同僚との専門知識の共有や活用が簡単に行え、ソーシャルソフトウェアの価値が活用されています。

ソーシャルソフトウェアの分野で高い影響力を持つ人物で、最近SAPの一員となったサミーア・パテル(Sameer Patel)は、SAPでの次世代ソーシャル戦略の発展を推し進めています。そこでは、システム、データ管理、ビジネスプロセスに関するSAPの広範な事業基盤と、クラウドソリューションでのSuccessFactorsの主導的地位と知識を一つにすることで、プロセスやビジネスのパフォーマンスを加速させる形でソーシャル機能やコラボレーション機能を提供することを目指しています。SAPでは、今後数カ月以内にさらなる詳細の発表を予定しています。

モバイル対応、拡張性、「powered by SAP HANA」:SAPおよびサードパーティのPaaS(Platform-as-a-Service)を使用するクラウドアプリケーション
モバイル・クラウド・ソリューションの充実したポートフォリオ全体を対象に、SAPは統合PaaS(Platform-as-a-Service)製品として「SAP NetWeaver Cloud」の提供計画を発表しました。本製品は「powered by SAP HANA」として提供される予定で、アプリケーション設計機能やランタイム機能も用意されます。そのほか、充実のサービスセットとしてセキュリティ、モバイル、コラボレーションなどの機能も予定されています。SAPは本日、VMware Cloud Foundry™など、業界をリードするサードパーティのPaaS製品との提携を発表し、「オープンさ」への取り組みを再確認しました。お客様は今後、さまざまなSAPソリューションを対象に「SAP NetWeaver Cloud」から各種プラットフォームサービスを併用できるようになります。

SAPとサードパーティの「Integration-as-a-Service」を活用した、ハイブリッド環境の統合
多くのお客様にとって、異種混在のIT環境やオンデマンド、オンプレミスによる導入環境は今後も一般的なものであり、このようなハイブリッドソリューション環境を有効に機能させるためには統合が不可欠であると、SAPは考えています。こうしたニーズに応えるため、SAPはクラウドベースの統合技術を提供する計画です。これは、プロセス統合サービスとデータサービス向けのオンデマンドソリューションで構成されます。また、初期設定不要のコンテンツによって、オンプレミス/オンデマンドにかかわらず、疎結合の業務部門向けオンデマンドソリューションとその他のSAPソリューションを連携させることができます。サードパーティソリューションとの統合を行うため、SAPは自社のクラウドベースの統合技術を提供するほか、Dell Boomi、IBM Cast Iron、Mulesoftのソリューションなど、パートナー各社による広範なエコシステムも実現する計画です。

SuccessFactorsとSAPのより効果的な連携
SuccessFactorsは時間を無駄にすることなく、わずか6週間のうちにSAPのいくつかの主要なクラウドソリューションを社内に導入しました。SuccessFactorsはこれまで複数の異なるクラウドアプリケーションを使用してきましたが、今回、「SAP Sales OnDemand」の世界最大の導入企業となりました。両社が1つになってから数週間のうちに、SuccessFactorsは、戦略的調達管理用の「SAP Sourcing OnDemand」、経費・出張管理用の「SAP Travel OnDemand」(米国・ドイツの従業員)、「SAP Business ByDesign®」ソリューションを稼働させており、財務やプロフェッショナルサービスの業務プロセスを支援しています。

これと並行し、SAPでは、最新のHCMシステムとして「SuccessFactors BizX」スイートを社内で使用する予定です。Success Factorsのクラウドソリューションを使用することで、マネージャや従業員のHRプロセスはより簡単なものとなります。また、マネージャは企業戦略により即した形で日々の管理業務を行うことができます。一方、従業員にとっては、自らのキャリア開発をより効果的に管理するための最高のツールとなります。SAP社内の初期採用者1,300人は4月からSuccessFactorsとの連携作業を行なっており、その使い勝手とシンプルな操作感に驚きの声が寄せられています。

経営の向上:完全なビジネス―あらゆる規模―クラウド内
SAPは引き続き、中堅・中小企業のお客様や大企業の支社などのお客様を対象とした「SAP Business ByDesign」や、SAP認定パートナーが小規模企業のお客様向けに提供する「SAP® Business One OnDemand」ソリューションを通じ、クラウドでの完全統合型のスイート製品を提供していきます。

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