(本リリースは、6月5日に弊社独本社から発表された発表文の抄訳です)
Tokyo — SAP AG(NYSE:SAP、以下SAP)は本日、人々の生活向上を目指す理念の精神に従い、MolecularHealth社およびGATC Biotechと連携し、がんと闘うSAP従業員を対象にオーダーメイド治療の選択肢を提供することを発表しました。
MolecularHealth社のTreatmentMAP™ソフトウェアをベースとするこのサービスは、患者の個別がん解析を実施し、臨床データやゲノムデータの臨床的解釈を提供することによって、医師が患者1人1人の治療判断を下す支援をします。ヨーロッパではGATC Biotech社が、アメリカではMolecularHealth社のCLIA認定シーケンス研究所がシーケンスデータを提供予定です。これらの膨大なデータを、SAP® Genomic Analyzerソリューションに含まれる超高速ゲノム配列アルゴリズムによって処理し、DNA配列のエクソーム解析を3分で行います。これは従来の配列解析ソフトウェアに比べておよそ1/300の所要時間です。
計画では、SAP HANA®プラットフォームを使用したTreatmentMAPでシーケンスデータを処理し、これにもとづいた治療選択肢をSAP従業員の治療にあたるがん専門医に提供します。がん専門医と患者は話し合った上で適切な治療方針を決定しますが、それは他の方法では入手できない可能性がある詳細情報に裏付けられることになります。MolecularHealth社のTreatmentMAPは、オーダーメイドがん治療用にヨーロッパで初めて認可された医療ソフトウェアです。
SAPはこのサービスを、固形がんと診断された従業員に提供する予定です。パイロットテストを2カ国で実施し、将来的にはサービスを提供する国を拡大していきます。SAPではこのような福利厚生の提供を検討するよう、他の雇用主に対しても求めていきます。
SAP HANAをはじめとする大量データ処理や遺伝子配列解析技術の向上により実現したオーダーメイド治療は、医学界の大きな流れとなっています。このアプローチにより、がんなどの病気に立ち向かう闘いの勝算が大幅に変わる可能性があります。
TreatmentMAPと組み合わせた最先端の遺伝子配列解析を従業員に提供する計画の第一歩を踏み出すことで、SAPは広範囲に及ぶ導入を促し、コストを引き下げ、この技術をできるだけ多くの人が利用できるようにしたいと願っています。
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【SAPについて】
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企業が継続的な収益性の高い事業を実現することに貢献するSAPのアプリケーションやサービスは、世界各国258,000社以上の顧客企業に利用されています。
また、フランクフルト証券取引所やニューヨーク証券取引所を含むいくつかの取引所で「SAP」の銘柄で取引されています。詳細はhttp://www.sap.com(英語)をご参照ください。