製造、卸、小売の業務をエンド・ツー・エンドで効率化し、ファッション業界のビジネス変革を支援
Tokyo — SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:福田 譲、以下SAPジャパン)は、ファッション業界のビジネス変革を支えるアプリケーションである「SAP® Fashion Management(エスエーピー・ファッション・マネージメント)」を本日より提供開始します。SAP Fashion Managementは、Luxottica、Giorgio Armani、Tommy Hilfiger、adidasといったグローバルビジネスを展開しているアパレル・フットウェア企業とのCo-Innovation(共同開発)により生まれました。
昨今、ファッション業界は、さまざまな変革とそれに伴う課題に直面しています。ビジネスのグローバル化により、多様なシーズンに合った製品を同時に生産、展開する必要が生じています。また、ファストファッション化が進み、より多くの製品とスタイルを頻繁に展開しています。さらに、スマートフォンやタブレット端末などの普及に伴い、顧客のタッチポイントも店頭に限定されず多様化しています。こうした背景によって、アパレル製造卸企業は、より強固なブランドイメージの醸成、在庫リスクの低減、利益率向上のために小売の展開を開始、小売企業も品質や価格を管理しやすくするため、自ら製造や卸業務を行うなど、業界全体で、ビジネスモデルの垂直統合が進んでいます。
SAPジャパンでは、アパレル・フットウェア企業に対し、アパレル製造卸企業向けと小売企業向けに、それぞれ異なるアプリケーションを提供しています。アパレル製造卸企業向けのSAP® Apparel and Footwearは、16年以上にわたり全世界300社以上で、小売企業向けのSAP® Retailは、20年以上にわたり全世界1,000社以上で利用されています。最近では、ファッション業界の垂直統合が進むことで、製造から小売までのすべてを1社で行う企業が増えており、両アプリケーションを併用する傾向がありました。しかし、ビジネスサイクルの高速化や取り扱うデータ量の急増などに伴い、独立した2つのシステムの併用では、作業工程に無駄が生じ、またマスターデータの管理が複雑になるなどの課題が浮かび上がってきました。
今回提供を開始するSAP Fashion Managementは、SAP Apparel and Footwear とSAP Retail の2つのアプリケーションを統合し、製造、卸、小売と、ファッション業界におけるすべてのチャネルを通じて、サプライチェーンに関わる業務をエンド・ツー・エンドで支援します。SAP Fashion Managementを利用することで、販売計画や生産計画、オムニチャネル、マスターデータなどを一貫して管理することができ、グローバルでの業務プロセス、データ、設備やリソースの見える化、意思決定の迅速化をもたらします。SAP Fashion Managementは、インメモリープラットフォームであるSAP HANA®上で稼働するため、リアルタイムで工場から店舗、eコマースのお客様までを1つの流れとしてつなげ、よりビジネスを効率化することができます。また、迅速な商品展開が可能となることにより、アパレル・フットウェア企業が、新しいタッチポイントにも対応し、革新的な顧客体験を生み出すことにも貢献します。
【SAPジャパンについて】
SAPジャパンは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアにおけるマーケットリーダーとしてあらゆる業種におけるあらゆる規模の企業を支援しているSAP SEの日本法人として、1992年に設立されました。SAPは、企業が市場での優位性を保持するため、バックオフィスから役員会議室、倉庫から店頭、さらにデスクトップ環境からモバイル環境において、企業がより効率的に協業を行い、より的確なビジネス判断を行うための様々なソリューションを提供します。企業が継続的な収益性の高い事業を実現することに貢献するSAPのアプリケーションやサービスは、世界各国282,000社以上の顧客企業に利用されています。国内でも日本企業の情報化の推進、国際競争力および企業価値の向上に貢献しています。(www.sap.com/japan)