SAPのインメモリープラットフォームを基盤に、
財務会計システムと人事システムを刷新
Tokyo — SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 福田 譲、以下SAPジャパン)は、このたび、沖縄科学技術大学院大学(沖縄県恩納村、学長:ジョナサン・ドーファン、以下OIST)が、SAP HANAに対応したERPスイートである「SAP® Business Suite powered by SAP HANA®」の導入を決定したことを発表します。OISTは、今後、SAPのインメモリープラットフォームである「SAP HANA®」を基盤とした財務会計システムと人事システムの構築に取り組みます。
OISTは、2011年11月に設立された5年一貫制の博士課程を置く大学院大学です。国際的に卓越した科学技術に関する教育および研究を実施することにより、沖縄の自立的発展と、世界の科学技術の向上に寄与することを目的としており、世界最高水準、柔軟性、国際性、世界的連携、産学連携を基本コンセプトとしています。
従来、OISTでは、財務会計システム、人事システムともに、個別最適化した複数のシステムを利用していましたが、今後のさらなる成長に向け、学園経営の根幹である財務会計および人事関連業務の改善が必要と判断し、そのためのシステムの刷新を決定しました。従来システムでは、個々のシステムが独立していたため、データの重複入力が必要で、作業の効率化やデータの一元管理が課題となっていました。また、将来的に起こり得る法改正や環境の変化にも適切かつ適時に対処可能で、使いやすい操作性と機能を備えることなども、新システム構築に求められる重要な要件として、挙げられました。
OISTは、複数社のシステムを検討した結果、グローバルな高等教育・研究機関での実績および多言語対応機能を評価し、SAP HANAをベースとしたシステムの構築を決定しました。
なお、これまでに世界トップ100大学(注1)の97校において、SAPの各種ソリューションが利用されています。
今後、2015年5月より、SAP HANAを基盤とした新しい財務会計システムの構築を開始、2016年4月より稼働開始する予定です。なお、システムの構築は、アビームコンサルティング株式会社が行います。
注1:Times Higher Education(2013-2014)の年間調査による
沖縄科学技術大学院大学(OIST)について
2009年7月10日に公布された沖縄科学技術大学院大学学園法にもとづき2011年11月に設置された沖縄科学技術大学院大学は、沖縄において世界最高水準の科学技術に関する教育研究を行い、沖縄の自立的発展と世界の科学技術の向上に寄与することを目的としています。2014年9月には11の国と地域から集まった第三期生27名が入学し、学生数は約80名となり、学際的で先端的な教育・研究活動に勤しんでいます。また、OISTでは現在までに、51の研究ユニット(研究員約400名、内、外国人200名)が発足し、神経科学、分子・細胞・発生生物学、数学・計算科学、環境・生態学、物理学・化学の五分野において、研究活動を展開しています。このほか、国際ワークショップやコースの開催など、学生や若手研究者の育成にも力を入れています。
SAPジャパンについて
SAPジャパンは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアにおけるマーケットリーダーとしてあらゆる業種におけるあらゆる規模の企業を支援しているSAP SEの日本法人として、1992年に設立されました。SAPは、企業が市場での優位性を保持するため、バックオフィスから役員会議室、倉庫から店頭で、さらにデスクトップ環境からモバイル環境などにおいて、企業がより効率的に協業を行い、より的確なビジネス判断を行うための様々なソリューションを提供します。企業が継続的な収益性の高い事業を実現することに貢献するSAPのアプリケーションやサービスは、世界各国291,000社以上の顧客企業に利用されています。国内でも日本企業の情報化の推進、国際競争力および企業価値の向上に貢献しています。