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SAP® BusinessObjects™にデジタルエンタープライズ向け最新アナリティクス機能を追加

クラウドとオンプレミス両方のイノベーションに加え、SAP BusinessObjects Roambi®モバイルアプリの利用により、市場でもっとも包括的なアナリティクスポートフォリオをお客様に提供

(本リリースは、5月18日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

Walldorfエンタープライズ・アナリティクス・ソリューションで業界をリードするSAP SE(NYSE: SAP)は、アナリティクス・ソリューション・ポートフォリオにおける各種新機能を発表しました。最新のポートフォリオでは、従来のSAP Cloud for Analyticsを「SAP® BusinessObjects™ Cloud」と改称し、アナリティクス機能を単一のSaaS(サービスとしてのソフトウェア)に統合しました。さらに、デジタルエンタープライズへと変革する企業ニーズに応える次世代のオンプレミスサービス、SAP BusinessObjects Enterpriseを強化しました。

SAP BusinessObjectsソリューションは、引き続きエンタープライズ向けビジネスインテリジェンス(BI)の事実上の標準であり、今後もSAPのアナリティクスソリューションはすべてSAP BusinessObjectsポートフォリオに組み込まれていきます。このポートフォリオの狙いは、オンプレミスとクラウドの両方のデータをまとめて分析できる最新のアナリティクス機能を提供することによって、お客様の事業把握、シンプル化、デジタル時代への変革を支援することです。モバイル、予測、データの視覚化、およびビッグデータ分析のための新たな機能を追加するとともに、パッケージングとプロモーションを分かりやすく統合することで、SAPはお客様の組織全体にビジネス価値とイノベーションをもたらすアナリティクスソリューションの提供により業界をリードし続けます。

SAP BusinessObjects Cloud上に構築されたSAP Digital Boardroomソリューションは、業界別のコンテンツフレームワーク、および組織全体を最重要情報に即座につなげるためのライブミーティングとコラボレーション機能をさらに強化します。また、あらたなLOB向けのユースケースや、金融、人事、製造、通信、小売、ライフサイエンス、鉱山業、連邦政府、自動車、ヘルスケア、石油・ガス、化学などの各業界向けの事例も提供します。

SAP BusinessObjects Cloudのイノベーション
今回提供される新機能で、SAP BusinessObjects CloudはSaaSの展開に特化した、完成度の高い、統合されたクラウドベースのアナリティクス機能を提供します。BI機能には、視覚化、ストーリーテリング、データに基づく議論、地理空間情報、トレンド分析、カスタムフィルター、リンクされたストーリー、通知、およびチャットなどの新機能が追加されています。計画機能には、SAP BusinessObjects Planning and Consolidationアプリケーションとの双方向統合、新しい集計方法、割当と配賦の強化、拡張バージョン、およびプライバシー管理が追加されています。

SAP BusinessObjects Cloudの強化により、お客様はSAP ERPとSAP Business Warehouseのアプリケーション、SAP BusinessObjectsのユニバース、SAP BusinessObjects Lumiraのデータモデル、SAP BusinessObjects Planning and Consolidation、SAP SuccessFactors®ソリューション、Salesforce、およびGoogle Driveなど、既存のさまざまなデータソースと簡単に接続して連携できるようになりました。SAP HANA®プラットフォームのオンライン接続サポートでは、クラウド環境にデータを移動することなくアナリティクスを実行できます。この革新的な機能により、企業はセキュリティへの懸念を軽減し、クラウドへのデータ転送にかかるコストと遅延を回避すると同時に、SAP BusinessObjects Cloudの能力を最大限に活用することができます。

ビジネスユーザー向けの予測分析機能は、SAP BusinessObjects Cloudのサービスに追加され、すでにSaaSベースのBIと計画機能と連携して利用することが可能となりました。新しい予測機能では、ビジネスユーザーがグラフィカルで直感的なユーザーインターフェースを使って、強力な組み込まれたアルゴリズムモデルによるビジネスシナリオの調査が可能になります。たとえば、ユーザーは時系列の需要予測によって財務予測を実行したり、自動的に業務パフォーマンスへの主要な影響要因を特定したり、ガイド付きの機械検索機能により従業員のパフォーマンスに影響する要因を判断したりすることができます。

Red Bull社のビジネスアプリケーション責任者、Christian Stoxreiter氏は次のように述べています。「Red BullがSAP BusinessObjects Cloudを選んだ理由は、魅力的で直感的なユーザーインターフェースを備えており、ビジネスユーザーが進化するビジネス要件に迅速に対応できるからです。単一で柔軟なプラットフォーム上で強力なアナリティクス機能を利用できるため、ビジネスユーザーに有益なインサイトを効率的に提供することができます」

Mahindra & Mahindra社のIT担当バイスプレジデント、Richard Dsouza氏は次のように述べています。「Mahindra & Mahindraは、18におよぶお客様の業種と20万人の社員を単一の統一されたSAP HANAプラットフォーム上に統合しようとしてきました。販売管理、財務管理、および調達管理において、ユーザーに敏捷性の高い視覚化とアナリティクス機能を提供するには、SAP BusinessObjects Cloudを使用することが効果的であると判断しました。SAPパートナーのBristlecone社は、弊社の組織全体にわたる次世代の分析プラットフォームとして、SAP BusinessObjects CloudとSAP HANA Cloudプラットフォーム上でのソリューション構築を支援してくれています。SAPとBristleconeによって、デジタルエコノミーによる変革に向けて企業全体で一貫した、信頼できる展望を持てるようになりました」

新しいモバイル機能を提供開始

SAP BusinessObjects Roambi®モバイルアプリがSAP BusinessObjectsポートフォリオの新しいサービスとして米国で利用できるようになりました。モバイルデバイス上でデータを即座に視覚化し、データ利用者が直感的にデータを把握、検索したり、企業全体で情報を共有したりできるようになります。このモバイルアプリは、SAP BusinessObjects Cloudの一部として提供されます。多様なソースからのデータを分かりやすくインタラクティブな形で表示でき、いつでもどこでも、データ利用者へのレポート発行、ダッシュボード、アナリティクスを可能にします。

オンプレミスアナリティクスのためのSAP BusinessObjects Enterprise
SAPのオンプレミスアナリティクスでは、組織がそのニーズに最適なサービスをより簡単に選べるように、以下の3種類の新しいエディションが利用できるようになりました。

SAP BusinessObjects Enterprise, premium edition:BI、モバイル、予測などの包括的なアナリティクス機能が提供されます。また、Internet of Things(モノのインターネット)に対応できるよう、ビッグデータの分析機能が改良されています。エンタープライズやHadoopシステム間に分散されたビッグデータの分析を支援するために、SAP HANA Vora™エンジンの4ノードスターターパッケージが追加されています。
•SAP BusinessObjects Enterprise, professional edition:レポート、視覚化、および発見の機能を備えた最新のBIスイートが提供され、お客様はインサイトを簡単に見つけ、より適切な判断を下せるようになります。
•SAP BusinessObjects Enterprise, standard edition:アドホックレポートのツールセットが提供され、すべてのユーザーは、デスクトップとモバイル両方のデバイスでWebからすばやく回答を入手できます。

SAP BusinessObjects Enterpriseの新しいBI機能は、プラットフォームをシンプル化し、ユーザーエクスペリエンスを向上するためのイノベーションをさらに提供します。主な利点と機能は以下のとおりです。

•シンプルなアップグレードプロセス。インストールおよび設定ウィザードを使って簡単かつすばやく導入可能
•HadoopやSAP HANAなどのビッグデータへの直接アクセス、および、Hadoop、SAP HANA、SAP BusinessObjects Cloudを統合したSAP BusinessObjectsのユニバースなど、200を超えるデータソースをサポートするスケーラブルでオープンなプラットフォーム
•SAP BusinessObjects Lumiraのビッグデータ機能が強化され、セルフサービスでデータを管理可能に。敏捷なデータアクセス、高い信頼性、スケーラビリティを実現

アナリストが企業のプロセスとアプリケーション全体におよぶ予測的なインサイトを簡単に提供できる最新の予測分析機能は、近日中に提供予定です。提供を予定している自動化技法と予測ファクトリーでは、アナリストとデータサイエンティストが数千におよぶモデルを作成、展開し、ほかの方法で要する時間と比較すると、ほんのわずかな時間で最高のパフォーマンスを発揮し、それぞれを更新します。提供予定の機能は次のとおりです。
•Hadoop環境におけるSparkネイティブのモデリングによるビッグデータの自動予測分析

•インデータベースソーシャルネットワーク分析とエキスパートモデルチェーンの組み込みなどのSAP HANAの強化

•予測ファクトリーと分割された予測モデルの自動生成のためにシンプル化された新しいユーザーインターフェース
•サードパーティツールと外部プロセスの予測ファクトリーワークフローへの統合
•複雑な不正パターンを検出する、SAP Fraud Management分析アプリケーションのためのカスタマイズモデルの作成と管理

以上

SAPについて

SAPは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアにおけるマーケットリーダーとして、あらゆる業種におけるあらゆる規模の企業を支援しています。SAPは、企業が市場での優位性を保持するため、バックオフィスや役員会議室、倉庫や店頭で、さらにデスクトップ環境やモバイル環境などにおいて、企業がより効率的に協業を行い、より的確なビジネス判断を行うための様々なソリューションを提供します。
企業が継続的な収益性の高い事業を実現することに貢献するSAPのアプリケーションやサービスは、世界各国310,000社以上の顧客企業に利用されています。

また、フランクフルト証券取引所やニューヨーク証券取引所を含むいくつかの取引所で「SAP」の銘柄で取引されています。詳細はhttp://www.sap.com(英語)をご参照ください。

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