SAPジャパン、IoTを活用した建物ごとの震度計測および震度ビッグデータ活用システムを社会貢献の一環として無償で提供

2016年7月27 日 by SAP News 0

TokyoSAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:福田 譲、以下 SAPジャパン)は、白山工業株式会社(本社:東京都府中市、代表取締役社長:吉田 稔、以下白山工業)と協力して、スマートフォンアプリを使った簡易な震度計をビルや住宅などの建物に設置し、日常的に起きている軽微な地震の揺れのデータを収集・解析することで、大地震の際の建物の揺れ方を把握・予測するシステム「my震度」を開発し、本日から無償で提供することを発表します。SAPジャパンでは、取得したデータを各スマホ震度計オーナーにフィードバックするとともに、地図上にマッピングし、震度ビッグデータとして提供することで、地域防災や都市行政、学術研究などに役立ててもらうことを想定しています。さらに将来的には対象範囲をアジアや世界に広げ、日本の耐震・防災技術のグローバル展開を支援していくことを視野に入れています。

世界有数の地震国である日本は、すでに数千か所に及ぶリアルタイム地震観測網を、国の研究機関が構築しています。しかし、従来の地震計が計測しているのはあくまで「地面の揺れ」でした。いっぽう国内外の大地震の際に多くの人的・経済的損失を発生させている「建物の揺れ(による倒壊)」については、地震計が高価であることもあり、これまで計測するという発想がありませんでした。しかし地震計のトップベンダーである白山工業は、スマートフォンに内蔵されている加速度センサーに着目し、これを利用して簡易な震度計を安価に作る基本技術をすでに確立していました。そこでSAPジャパンは白山工業とともにこの「my震度」システムを共同で構築し、顧客企業やパートナー企業、地方自治体、研究機関・大学等とも協力して、広く社会実装していくことにしました。さらに今年10月以降は一般消費者にも当システムを提供し、まず国内では3年間でスマホ震度計1万台のネットワークを構築することを目指します。

「my震度」のシステム概要は以下の通りです。

・「my震度アプリ」をインストールしたiPhoneなどの端末1を建物の壁に固定し、スマホ震度計として活用します。

・軽微な地震が発生すると、その際の震度等のデータをネットワーク経由で「my震度サーバー」に収集・蓄積し、地図上にマッピングして一覧表示します2

・my震度サーバーは、クラウド上の超高速インメモリープラットフォームSAP HANA® Cloud Platform上に構築され、蓄積された震度ビッグデータは超高速インメモリー技術を利用して高速かつリアルタイムに分析・処理することができます。

本システムの活用により、スマホ地震計を設置した建物の住人(個人や管理組合)やオフィスビル・工場・店舗の所有者は、軽微な地震の際の揺れ方や、近隣の建物との揺れの違いを見ることができ、そこから大地震の際の揺れの予測や備えが可能になります。自宅だけでなく、例えば両親が住む実家など、離れたところの家屋の揺れを見ることもできます。
また地方自治体や消防・警察、研究機関・大学は、より粒度の細かい揺れのデータをもとに、より詳細な学術研究や防災計画・都市行政を立案することができます。将来的には、より多くの建物から収集したビッグデータを分析することで、大地震の際の倒壊可能性の予測や全壊・半壊の判定支援などにも応用できる見込みです。
次フェーズでは、本システムの対象をアジアや世界の地震国にも広げ、より多くの住民に地震防災を提供するとともに、日本の耐震・防災技術のグローバル展開を支援していきます。

SAPジャパンでは、IoTの技術要素(安価なセンサー・ネットワーク・クラウド)をフル活用したこのmy震度システムの構築・提供・活用を通じて、安全・安心で豊かな社会の実現に貢献していきます。

*1)フェーズ1ではアップル社製のiPhone、iPad、iPod Touch(iOS 9)が利用可能。
*2)プライバシーに配慮し、マッピング精度は100m四方レベルに粗くして表示。

以上

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