Trenitalia社、SAPと共同で鉄道事業イノベーションを紹介

2016年10月5 日 by SAP News 0

イタリアの大手鉄道会社がSAP® Predictive Maintenance and Serviceを活用したIoTシステムを通じて業務効率の向上と設備寿命の延長を実現
(本リリースは、9月29日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

RomeSAP SE(NYSE:SAP)は、Trenitalia社と共同で、スマート設備、デバイス、IoT(モノのインターネット)テクノロジーを活用して設備メンテナンスの業務効率を向上させるイノベーションを紹介しました。Trenitalia社の新しいメンテナンス管理システムでは、IoTにSAP®のテクノロジーを組み合わせて、センサーが収集したデータを従来のように定期的に取得して事後対応に使用するだけでなく、リアルタイムで取得して予測にも役立てることにより、動的なメンテナンス管理が可能になっています。このイベントはイタリアのピエトラルサ国立鉄道博物館で行われ、Trenitalia社とSAPは共同でデジタル輸送システムの未来を形作るテクノロジーを展示しました。

Trenitalia社のCEOであるバーバラ・モルガンテ(Barbara Morgante)氏は次のように述べています。「Trenitaliaはサービスと業務の継続的なイノベーションに取り組んでいます。より効率的かつ高速で持続的な輸送を実現するハイテクソリューションに投資して、お客様に常に快適なサービスを提供できるよう努めています。SAPとの共同開発はこの取り組みの一環であり、より良いサービスの提供とコストの大幅な削減に貢献しています」
SAPのCEOであるビル・マクダーモット(Bill McDermott)は次のように述べています。「Trenitalia社のデジタル輸送システムの実現と運用改善の取り組みをお手伝いできて大変光栄です。最先端のテクノロジーを取り入れた革新的な運用データ活用は、IoTへの期待を現実のものとし、Trenitalia社だけでなく、Trenitalia社の鉄道を利用する何百万人もの乗客にも恩恵をもたらします」。この鉄道イベントが開かれた前日、SAPは、2020年までに20億ユーロを投じてIoTビジネスを推進する計画を発表しました。

信頼性の向上と運用コストの削減を実現

FSグループの一員であるTrenitalia社は、約30,000台の機関車、電車、ライトレール、客車、貨車を保有し、毎日8,000台以上の車両を運行しています。鉄道事業のイノベーションを進める中で、ビッグデータ、ハイパーコネクティビティ、プロセス最適化を通して故障やメンテナンス停止を抑えるとともに設備寿命を最大限に延ばす方法を模索してきました。その取り組みの1つとして2014年からSAPと協力し、SAP® Predictive Maintenance and Serviceソリューションを導入して、センサーから送られたデータを分析し設備の稼働状況をリモートで監視する動的なメンテナンスモデルを確立しました。これにより、メンテナンスとサービスのコストを削減すると同時に、乗客に対するサービスの機会と信頼性を向上させることに成功しました。

Trenitalia社のCIOであるダニーロ・ジスモンディ(Danilo Gismondi)氏は次のように述べています。「状況を予測して事前にメンテナンスできるようになったことで、障害が減り、業務効率が改善しただけでなく、継続的な品質向上を通じてより良いサービスを提供できるようになりました。メンテナンスコストの削減率は8~10%におよぶと期待されます。これは当社にとって非常に大きな値です」

Trenitalia社のシステムでは、SAP HANA®プラットフォームの予測分析機能を利用し、センサーやスマート設備から送られる大量のリアルタイム運用データを処理しています。機械学習を用いた予測モデルと、ビジネスシステムとのクローズドループ統合により、サービスおよびメンテナンスシステムでの速やかな修正措置を可能にすることで、予期しない故障が発生するのを防いでいます。また、モーター、バッテリー、ブレーキといった機器からのデータを、ライフサイクルモデルや、摩耗率などの動作指標と関連付けることもできます。Trenitalia社によるSAP HANAの予測分析機能の活用方法について詳しくは、こちらのビデオをご覧ください。

Trenitalia社の動的メンテナンス管理システムは、お客様に快適な旅を提供することを目指すイノベーション戦略の一部にすぎません。FSグループでは、2017年から2026年までの事業計画の中で、旅行計画や旅行ガイドアプリ、高度な分析、顧客エンゲージメント、GPSデータ管理などを実現する革新的なプロジェクトの推進も予定しています。

Trenitalia社について

Trenitalia社は、旅客および貨物輸送を担う、FS Italiane社(旧イタリア国鉄)の完全子会社です。鉄道事業へのニーズに対応するために設立され、顧客第一を信条として市場の要求に応えています。組織改革と業務効率化に取り組み、生産性、利益、サービス品質の向上を実現するとともに、社会的責任、地域的責任、環境保全の取り組みを強化しています。ヨーロッパを代表する鉄道会社の1つであり、毎日8,000台以上の車両を運行し、年間の輸送量は乗客5億人以上、貨物約8,000万トンに達します。また、海外にも事業を広げ、ヨーロッパの他の鉄道会社との商業協定締結や海外事業者の株式の積極的な取得なども行っています。

以上

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また、フランクフルト証券取引所やニューヨーク証券取引所を含むいくつかの取引所で「SAP」の銘柄で取引されています。詳細はhttp://www.sap.com(英語)をご参照ください。

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