(本リリースは、7月11日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)
TOKYO – SAP SE(NYSE:SAP)は、7月11日~12日にドイツ・フランクフルトで開催されたグローバルサミット、SAP® Leonardo Liveにおいて、モノのインターネット(IoT)を活用した新しいソリューション群を発表するとともに、IoTを含むイノベーションの最新テクノロジーと事例を紹介しました。新しいIoTソリューション群は、デジタル・イノベーション・システムSAP Leonardoの一部で、ビッグデータやアナリティクスの先進技術、SAP® Cloud Platformを介した人、モノ、ビジネスのつながり、機械学習などのテクノロジーを活用して、デジタル化が進むロジスティクス、製造、資産管理分野においてIoTおよびインダストリー4.0戦略を推進します。
新ソリューションには以下のものがあります。
- SAP Leonardo IoT Bridge:オペレーションの圧倒的な見える化とリアルタイムの対応を実現する設定可能なロールベースのデジタルコマンドセンター(ブログを参照)
- SAP Global Track and Trace:オブジェクトとビジネスプロセスをエンド・ツー・エンドで追跡、監視して、レポートを作成するクラウドベースのソリューション(ブログを参照)
- SAP Leonardo IoT Edge:データセンター外のインテリジェントデバイスにクラウド経由で計算能力、ストレージ、ビジネスセマンティックを提供して、ビジネスプロセスをほぼリアルタイムで決定論的に実行するためのソフトウェア(ブログを参照)
- SAP Digital Manufacturing Insights:製造工程を包括的に見える化してプロセスの最適化を実現するクラウドベースの製造パフォーマンス一元管理ソリューション(ブログを参照)
- SAP Asset Manager:資産の状態、在庫、メンテナンス、安全性を管理するためのクラウドベースのモバイルアプリ(ブログを参照)
SAPのIoT & Digital Supply Chain部門プレジデントを務めるターニャ・リュッカート(Tanja Rueckert)は次のように述べています。「SAPがIoT事業への投資と事業拡大を発表してからまだ1年も経過していないにもかかわらず、ここSAP Leonardo Liveにおいて、SAPのデジタル・イノベーション・システムであるSAP Leonardoをベースとした新しいソリューションの ユースケースを多くのお客様やパートナー様にご紹介いただいたことで、全社レベルのイノベーションを通じたデジタル変革の道筋が定まりつつあります」
SAP Leonardoを活用したデジタルロジスティクス:見える化、インサイト、インパクト
SAP Leonardo IoT BridgeとSAP Global Track and Traceは、業界をリードするSAPのポートフォリオと統合することで、出荷ロジスティクスなどの新しいシナリオを実現します。SAP Leonardo IoT Bridgeは、SAP Global Track and Traceが持つ配送、出荷、荷役単位、車両番号ユニットデータと、SAP Connected Goodsソフトウェアが持つパレットやコンテナのセンサーデータ、SAP Vehicle Insightsアプリケーションが持つ輸送先情報、そしてコアエンタープライズシステムのSAP S/4HANA®ソフトウェアが持つ注文データを統合して、プロセスやシステムの壁を越えた全社的な可視性を提供します。これにより、コマンドセンターやオペレーション責任者は、輸送中の荷物の現在地、荷物の内容、車両の状態やパフォーマンスを正確に把握できます。
SAPは世界中の大手企業と協力してデジタル・ロジスティクス・イノベーションを推進しています。その1つが、世界中に約39万社の取引先を抱える技術・サービスのグローバルサプライヤ大手、Boschグループです。Bosch社とSAPは共同で配送トラッキング/トレーシングシナリオを作成し、Bosch IoT Cloudとのクラウド間統合を進めています。Bosch社のコネクテッドロジスティクス部門バイスプレジデントを務めるマティアス・ヒュールスマン(Matthias Huelsmann)氏は次のように述べています。「私たちはセンサーを活用してロジスティクスのデジタル化を進めています。特に、リアルタイムの位置情報、車両ID、温度や衝撃などの状態データに基づくデータサービスに力を入れています。これにより、透明性を高め、新しい付加価値サービスを提供することが可能になります。SAPとの提携は、お客様のサプライチェーン変革をいっそう加速させるでしょう」
エッジでのインテリジェント処理を活用したデジタルマニュファクチャリング、インダストリー4.0
SAP Leonardo IoT Edgeは、SAP Cloud Platform IoTサービスのコンテナインフラストラクチャーを利用して、SAP Digital Manufacturing Insightsなどのほかの業務ソリューションとシームレスに連携し、物理資産のクラウドベース多層分析、あらゆるレベルでの製造の完全可視化、ローカルな意思決定を実現します。
その結果、統合的で拡張性の高い単一ソリューションによって、製造業務の一元的な管理と効率化が可能になります。
IoTを活用した資産管理
Appleとの提携により、SAP Asset Managerで、高度な専門業務向けに主要な資産管理プロセスがモバイル化されました。このエンタープライズグレードのモバイルアプリは、SAP Fiori® for iOSデザイン言語を採用することで、コンシューマーアプリと同等の使いやすさと快適なユーザーエクスペリエンスを実現しています。
今後は、SAP Asset Intelligence NetworkやSAP Predictive Maintenance and ServiceなどのSAP Leonardo IoT機能を利用するデジタルソリューションと連携させて、資産管理機能、モバイルワーカーの生産性、広大なIoTエコシステムおよび開発者ネットワークとの相互運用性をさらに高めていく予定です。
以上
SAPについて
SAPは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアにおけるマーケットリーダーとして、あらゆる業種におけるあらゆる規模の企業を支援しています。SAPは、企業が市場での優位性を保持するため、バックオフィスや役員会議室、倉庫や店頭で、さらにデスクトップ環境やモバイル環境などにおいて、企業がより効率的に協業を行い、より的確なビジネス判断を行うための様々なソリューションを提供します。
企業が継続的な収益性の高い事業を実現することに貢献するSAPのアプリケーションやサービスは、世界各国およそ350,000社の顧客企業に利用されています。
また、フランクフルト証券取引所やニューヨーク証券取引所を含むいくつかの取引所で「SAP」の銘柄で取引されています。詳細はhttp://www.sap.com(英語)をご参照ください。
Copyright © 2017 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はドイツにあるSAP SEやその他世界各国における登録商標または商標です。またその他記載された会社名およびロゴ、製品名などは該当する各社の登録商標または商標です。